今後5〜10年間、ブログも含めて「知的生活」を続けていけば、もしかしたら、内田樹センセのように本を書き、松岡正剛センセのように「ヒロさんの千夜千冊」をスタートできる日が来るのではないか、と夢見る私である。
わが家の家族全員の愛読書は、ローラ・インガルスの「大草原の小さな家」シリーズだが、ローラのように90才近くになっても、世界中で親しまれるベストセラーを書き続ける人もいるので、私も老後の希望を捨てていない。
90才までは「蓄積」で、それ以降からが本番だ、という人生を送りたいとすれば、もちろん長生きしていないと話にならないが、少なくとも自分の足で歩けて、手や指がよく動いて、目がしっかり見えることが基本である。
子供の学校の送り迎えも、カレッジに行くのも車なので、歩くことが少ない。当然、足腰が鈍り、春なのに〜、椅子に座っているとヒザが冷えてしようがない。そこで、茶飲みでお湯を沸かすときに、スクワットか、なわとびか、腹筋をやることにしている。茶を飲めば飲むほど、体が鍛えられる。(ただし、深夜のなわとびは音を立てるので無理)
手先や指先が動かないと、文筆活動が滞る。30年後のワープロはどうなっているのだろうか。パソコンに向かってしゃべれば文字になる「音声入力」は実用レベルになっているだろうか。指の運動をしていれば、あまりボケないという話なので、ワープロを打って、ピアノを続けていれば、知的生活も何とか続いてくれるかもしれない。
目が見えないのは困る。ピアノは何とか楽しめるかもしれないが、ワープロは、特殊な補助装置でもつけない限りむずかしい。本が読めないのが致命的である。資料を確認できない、インターネットで調べものができなくなる。歩く機会も減るので、足腰はさらに弱くなる。
ブログ生活を始めてから、視力は落ちているので何とかしないといけない。とくに涙目になった状態で、パソコンを続けると、翌日の視力に大きな「ツケ」が回っている。いったん「ツケ」が回ってしまうと、パソコンをやめても、なかなか回復がしないときがある。眼精疲労というやつか。
「目を癒す」ための知恵はたくさんあると思うが、パソコンの前にいてもできる方法として、私は次のようなことをお奨めしたい。
■■本を速く読む
パソコンの画面はいまのところ「速読」に向いていない。パソコンで疲れた目には「読書」がいい。本を徹底的に速く読むと、視力が一時的に上がるときがある。いわゆる停滞していた眼球運動にカツを入れることになるからである。また、パソコン画面の文字は「ヨコ書き」なので、「タテ書き」の本を読むこと、眼球運動が調整される。
■■イメージ連想の瞑想をする
「見える」というのは本当に不思議なことで、光が網膜でしっかり焦点を結んでいても、その刺激が頭の中で鮮やかに再生されていないこともある。目で見ていると同時、脳で、あるいは心でも見ているのである。そこで、イメージ連想の瞑想である。
目をつむって、何でもよい。イメージを1つ浮かべる。たとえば「国旗」。次にそれから連想するイメージを思い浮かべる。「国旗」→「日の丸弁当」。次に「国旗」→「日の丸弁当」→「炊飯器」ともう1つふやす。次々に連想してはいけない。1つ増やすときには、必ず「ふり出し」にもどって、同じ連想をたどってゆくのである。
「国旗」
「国旗」→「日の丸弁当」
「国旗」→「日の丸弁当」→「炊飯器」
「国旗」→「日の丸弁当」→「炊飯器」→「象さん(象印マーク)」
「国旗」→「日の丸弁当」→「炊飯器」→「象さん(象印マーク)」→「噴水」
両手は椅子の脇にダランとたらして、指折りで回数を数えていく。20個まで雑念なしで行ける人は、超人かもしれない。集中力の訓練にもなる。10回ぐらいから始めて、20回を目指すのがいいかもしれない。
■■有名人の顔を想起する
パソコンでも紙でもいいが、50人〜200人の有名人の名前を打ち込んでおく。その名前を見ながら、脳内でその人の顔を思い浮かべる。目をつぶる必要はない。できるだけスピーディーに次々に思い浮かべる。私の場合は、映画俳優を200人ぐらいをエクセルに打ち込んである。
これをやると不思議なことに、私の場合は視野が鮮明になる。視力が上がるとはいえないかもしれないが、視界の「明度」が上がるのである。身近な友人の顔であっても、絵で描けといわれると、相当に訓練していないと描けない。絵の訓練も必要だが、それ以上に、「よく見る」訓練が必要になる。
私たちが識別している「人の顔」とは、「他の人と区別ができる」程度にしか見ていないのであり、詳細は星雲状態になっている。これをエイ、ヤーで「想起」することは、「見る」訓練につながるのである。ただし、じっくり思い浮かべるのではなく、瞬間的に思い浮かべて、すぐ次に移るのがよい。
■■2枚の写真を1枚にする「立体視」
脳内の「見る回路」を刺激する方法として、立体視がある。これは、ある速読教室の統計では、どう頑張ってもできない人が10%ぐらいはいるようだが、できるようになると、パソコンの画面に「癒しとやすらぎの空間」が広がる。
「交差法」と「平行法」の2種類があるが、理屈の説明はこちらへ。
2枚のきれいな写真を見て、1枚の「立体像」を合成する、視神経と画像処理脳のマッサージのようなものである。
こちらから好きな写真を選んで、お試しあれ!
ちなみに私が好きなのは、水が揺らいでいる立体視。
きれいなお姉さんと立体的に出会いたい人は、こちらはいかが?
Good Luck!