2007年07月19日

「河野談話の白紙撤回」をめざし、立ち上がる人たち

おかしいと思うことには声を上げなければならない。銀座の歩行者天国での話だ。


河野談話撤回署名を妨害し、共産党の
違法街宣は黙認する警察: 1(7分)
7月8日(日)の午後1:30、銀座2丁目の交差点で「河野談話の白紙撤回を求める市民の会」が署名活動を始めてようとしていた。河野談話ってなに?という人はこちら。

歩行者天国でのぼりを立てて、署名を開始しようとしたところ、5分も経たないうちに、10人以上の警察官と数名の私服警官(公安)に取り囲まれた。のぼりや横断幕はやめよ、歩行者に声をかけるな、ただちに解散せよ、という。

この会は道路使用許可証を取っていなかった。路上や歩道で街頭募金やビラ配りをする際には、許可証を取っておいた方が安全だ。しかし、警察との会話は以外な方向に展開する。

市民の会:「他の歩行者の妨害になっていない、どうしてダメなのか?」
警察官:「許可をしていないのだから、認められない」
市民の会:「では、どのようにすれば署名活動が認められるのか?」
警察官:「一切認めていないから、できない」
市民の会:「他の団体も署名活動している。私も拉致被害者の会の署名活動に参加したこともある。一切認めないというのは間違いではないのか?」
警察官:「よその所は知らない。この管内ではそうなっている」

20人近い警察がすぐに取り囲んだということは、事前にマークされていたことになる。だが、マークであれ何であれ、ここ築地署管内では「一切認めていない」、「この管内ではそうなっている」と答えたくだりが大問題だ。


河野談話撤回署名を妨害し、共産党の
違法街宣は黙認する警察:2 (9分)
渋々と解散を余儀なくされたグループだが、しばらくしてから、交番のすぐ近くで共産党候補が演説している場面に遭遇する。道路使用許可証をとっていないのに、すでに40分以上も続いている。

これに怒った会のメンバーが抗議に出る。「法律違反だ」「警察署に行こう」とにじり寄られた共産党もトバッチリだが、ともあれ、なぜ我々はダメで、あんたらは許されるんだ、という実力行動だ。

次回からは道路使用許可証を取ればいい話ではあるが、「一切認めていないから、できない」と言った警察の担当者は必ず吊るし上げられて然るべきだ。一方、許可証なしに署名、ビラまきをしている人は、いつでも警察にチクられるリスクを覚悟しておかなければならない。

posted by ヒロさん at 07:44 | Comment(11) | TrackBack(1) | 日本史・世界史

2007年07月06日

AA77はペンタゴンに接近したが、衝突していない?

911テロでアメリカン77便(AA77)はペンタゴンには激突していない。といっても、損傷部が小さすぎる、残骸が少なすぎるというような印象の話ではない。フライトレコーダーの記録に基づく、科学的な論証である。

旅客機にはフライトデータレコーダー(FDR)とコックピットボイスレコーダー(CVR)の2つが搭載されており、総称してブラックボックスと呼ばれている。911テロに使用された4機のうち、データが回収されたのはペンタゴン突入機(AA77)のフライトデーレコーダーと、ピッツバーグ郊外に墜落機(UA93)のコックピットボイスレコーダーの2つだけだ。

UA93のコックピットの音声は、飛行機に乗らなかった20人目のテロリスト、ザカリアス・ムサウイの裁判でも証拠として使用されている。遺族に音声を公開したときには存在しなかった、アラビア語の「アッラーアクバル(神は偉大なり)」が含まれていることから、捏造が疑われている。(参照:「撃墜された」ユナイテッド93:その証拠と証言の数々)

一方、ペンタゴン激突のフライトデータの方は、2006年8月に情報公開法を使い、「Pilots for 911 Truth」という航空パイロットのグループが国家運輸安全調査委員会(NTSB)から生データ(バイナリーデータ、コンマ区切りファイル、シミュレーションビデオ)を入手するに至った。

今年に入ってからYouTubeやGoogle Videoで、左の写真のようなビデオ投稿されるようになったが、これは運輸安全調査委員会が提供した、AA77の飛行経路のシミュレーション・ビデオだ。

右の写真の赤線は、911独立調査委員会の公式発表による突入ルートだ。時速800キロで、高速道路のランプポスト5本をなぎ倒して、ペンタゴンの1〜2階にほとんど水平の角度で突入したことになっている。

ところが、運輸安全調査委員会(NTSB)のシミュレーションでは突入角度が「赤線」からずれている。そこで、入手したバイナリーデータを解析した結果、「青線」のルートを飛行していることが明らかになった。公式発表ルートと比べ、方位が15度ほどずれている。真相究明グループの電話質問に対して、NTSBは回答を拒否、FBIは「実際の北と、磁北(磁石の北)には差があり、補正されていないのではないか」とはぐらかしたという。しかし、補正がされていないとすれば、離陸した時点から方位がずれていることになり、そもそもペンタゴン到達することができない。

フライトレコーダーは激突の約1秒前でデータが切れている。この最後の記録ログによると、

  • 高度は82m(273ft)
  • 機体の仰角は−5.3度(=下降中)。

    また、フライトレコーダーとは別に、レーガン空港の管制塔レーダーがAA77便の位置を捉えており、この高度のときのペンタゴンからの水平距離は288mだ。

    機体の角度が「−5.3度」で維持されたと仮定すると、ペンタゴンに到達するまでに 288m×tan(5.3)≒26m だけ下降し、高度は82m−26m=56mになる。

    一方、ペンタゴンの敷地の海抜は12m、建物の高さは23mなので、ペンタゴンの屋根の海抜高度は35m。また、ランプポストの長さは12mなので、その頭部分の海抜高度は24m。ランプポストは言うに及ばず、ペンタゴンの天井をかすることも難しい。

    仮に公式発表通りの赤線ルートを飛んでいたとして、時速800キロの機体をランプポストの高さに押し下げるには、9G(重力の9倍)の力が必要。旅客機にかかる重力は−2G〜+6Gなので、9Gは不可能だという。しかも落下したあとは地面に衝突せずに、水平飛行を維持してペンタゴンの1〜2Fを目指さなければならない。

    青線ルートを裏づけるかのように、ガソリンスタンド「Citgo」(写真の下端近く)に立っていたペンタゴン付きの警察官2人が、左側に航空機が飛んでいたことを「Pilots for 911 Truth」のメンバーにビデオで証言している。

    AA77便は管制塔のレーダー画面からいったん消えており、航空機のすり替えなどが疑われていた。しかしながら、レーダー情報と今回のフライトレコーダー情報は比較検証でほぼ一致しており、(データの改竄がないとすれば)AA77がペンタゴンに接近していたことは間違いない。

    以上の事実から整理すると、

    1)AA77は青線ルートを飛んで、ペンタゴンに衝突せずに隣接の空港に着陸した。
    2)写真の赤線ルートには別の飛行物体が飛んでいた。

    Flight 77: Flight Data Recorder Investion(55分)

    という見方が有力になる。ただ、データの改竄がないにしても、フライトレコーダーを現場検証の証拠の中に忍ばせた工作や、データの最後の部分を消去した工作はあったということになる。

    「Pilots for 911 Truth」のビデオプレゼンはいままで要領を得ないものばかりだったが、イギリスの大学に在学中のCalum Douglasが6月8日にロンドンのインディアンYMCA(Fitzroy Square)で行った講演は、快刀乱麻の明快さだ。本日のエントリの基礎データは、彼の講演ビデオから抜粋している。

    ペンタゴンにボーイング757のAA77便が衝突したことはあり得ないという論証をじっくりとご覧あれ。

    ■追加1:今回の記事の英文資料
  • New study from Pilots for 9/11 Truth: No Boeing 757 hit the Pentagon(2007/6/21)

    ■追加2:ペンタゴンを素通りしたあとに想定されるルート



    Google Earthから作成してみた。ペンタゴンの屋根をギリギリで通過したあとに、レーダーに映らない程度にやや高度を上げ、川を回りこんでレーガン国際空港に着陸。

    追加3(2007/10/14):偽装AA77便はホワイトハウス上空を通過
    上記の着陸ルート写真は面白半分で貼ってみたが、いくらなんでも時速800キロの航空機がこの経路で着陸することは不可能と思われる。素通りした場合の延長線上にホワイトハウスがあり、9:50ごろに「謎の白い飛行機」がホワイトハウス上空を飛んでいる映像が、2007年秋から話題になっている。

    ペンタゴン近くの目撃証言では、機体はアメリカン航空のシルバーやグレーではなく、ホワイトだったという民間人の証言が5件。これとは別に、機体は下降ではなく上昇していたという証言も確かにあり、ペンタゴン素通り説を裏付ける。「この白い飛行機はAA77を追跡していたC−130」という話は、かく乱情報だろう。ホワイトハウス上空を通過した謎の白い飛行機ははっきりと機体が映っており、C−130ではない。PentaConサイトはこれを軍用機「E4B」と断定する。http://www.thepentacon.com/Flight77.htm

    写真は2007年秋にCNNで放映されたビデオクリップ。映像ソースは
    http://video.google.com/videoplay?docid=2604879952877158021
  • posted by ヒロさん at 07:10 | Comment(37) | TrackBack(0) | 911真相究明

    2007年07月04日

    翻訳した瞬間に過去の映像が流れる、マドレーヌ現象について

    催眠を掛けるときに重要なのは、ワークポジションの把握であるという。

    ◆林貞年『催眠誘導の極意』(現代書林)p144
      人間は自分の思いをある決まった空間に配置する習性をもっています。その空間を探し出すために相手の目線やしぐさを観察するのです。ある人は嫌なことを左斜め下の空間に集めているかもしれません。ある人は、楽しいことを右上の空間に集めているかもしれません。このように、人は自分の空間に独特の地図をもっているんです。<中略>
      私が中学2年の女の子に催眠をかけたとき、「あなたにとって一番集中できる声をもっている人は誰ですか?」と聞くと、「塾の先生かな・・・」と言いながら、斜め右前方を見る。距離的には約1.5メートルというところ。この方向と距離をしっかりと覚えておいて、施術のときはこの場所から催眠をかけます・・・

    上記の例は、相手の記憶マップの中で「権威」の空間ポジションを把握し、そのポジションを利用しながら相手の心をコントロールしていくという手法だ。こんな手法をマスターしている人は多いので、誘導的な話術には気をつけたほうがいい・・・という話はまたいつかやるとして、今回は記憶マップの話だ。

    この1週間、「英語→日本語」の翻訳の仕事に没頭してみたが、頭の中に脈絡もない過去の記憶が次々と浮かび上がってくることに当惑してしまった。不思議なことに3年前、10年前、15年前といったワンカットシーンがフッと頭をかすめていく。これはいったいどういうことなのか。

    単語がトリガーになるという理屈ならわかる。「Agreement」という単語があると、「Agreement」→「契約」→「過去に自分が契約を交わした場面」というような連想が発生することは、何ら不思議ではない。プルーストの『失われたときを求めて』のように、マドレーヌ菓子の香りや味覚から、延々と少年時代を思い浮かべるもの、勝手気ままな回想ゲームである。

    が、今私が問題にしたいのは、単語や文章の意味とは何ら脈絡のない(ように思える)記憶が、ランダムに突然浮上してくる現象のことだ。

    読書や仕事の最中に、あれこれと回想モードになってしまうのは、集中ができていない証拠ともいえる。しかし、集中とは無関係に、翻訳作業にはこれを起こしやすい仕組みがあるのではないか、と考え直した。

    翻訳では、お堅い英文になればなるほど、文章のコンポーネントをどう並べ替えるのか、あれこれと考える。読書とは違い、文章をリニアに読んで、流れを追うだけでは終わりにならない。ジクソーパズルのように動詞はどれか、副詞句はどこからどこまでか、というような構造分析をしながら、単語の訳語を同時に考える。

    この作業では、二重の意味で「視点移動」が発生する。

    1)原文の構造を解析するための視点移動
    2)記憶マップの中から訳語を探しだすときの視点移動

    という2つの視点移動だ。

    訳語を思い出すときに視点移動などないという人がいるかもしれないが、脳内変換が重くて0.5秒ぐらい余分にかかるときとか、「object」は目的、目標、対象のどれにするかと迷う瞬間などに、記憶マップの検索が発生している。

    記憶の想起には、視点の座標だけではなく、移動のベクトル(方向と長さ)も関係があるらしいという話は、以前『速読講座2:あなたはどちら系の「斜め上」ですか?』で少しだけ考察したことがある。

    今日のところの結論では、翻訳作業で、1)英文を「左から右」に追っていた視線の流れを、ときおり「右から左」に逆走させて、2)日本語は何かなぁと思い出そうとする一瞬の寸隙に、視点移動がもたらすランダムな掛け合わせで、別段見たくもない膨大な過去の映像クリップが流れることになる、としておこう。

    posted by ヒロさん at 07:44 | Comment(8) | TrackBack(0) | 言語学&コトバ遊び
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