2007年08月22日

きれいサッパリと水に流れて、新天地

引っ越しはものを捨てる絶好のチャンスだ。捨てる(譲る、売る)のか、あるいは新居に持っていくのか。引っ越し通の人に聞くと、選別のコツは「useful」と「beautiful」の2つしかないという。つまり、1)いずれ必ず使う(役に立つ)、2)美を感じる、の2つを選別基準にし、適合しないものはすべておさらばにするということだ。

所持品が多くなってくると、選別作業の時間もかかる。そんなときに、親しい友人に「3秒ルール」の審判を依頼するという手もある。例えば1000冊の本があるとして、友人に連続的に本を抜き取ってもらい、あなたの目の前に差し出して「要る?要らない?」と質問する。回答の制限時間は3秒以内。3秒×1000冊≒1時間で選別が終わる。あぁ、捨てなければよかったという本は後になって2〜3冊出てくるが、実にきれいさっぱりと本棚のゴミが消滅する。

その昔、この作業を実際に友人に頼んだことがあるが、途中で私の方が泣き出してしまった。1つ前の引っ越しで段ボールに詰めて以来、1度も取り出されなかった本が何百冊もあったりする。そういう本の一群のほとんどは捨てられるハメになるのだが、結局、開かれることのない本を一生懸命パッキングして保管していた自分は何だったのだろう・・・と悲しくなったのだ。捨てられる本の中には、1万円近い値段が付くものもあり、散財してしまった自分の愚かさが悔やまれたりする。

「捨てる」「取り替える」ときにかなりの覚悟がいるものの代表格は、家、仕事、配偶者であろうか。@値の張るもの、A長年付き合ったもの、B多くの関係が絡んでいるものを捨てるときには、ためらいが生じる。

大掛かりなシガラミものの場合、たいていの人は「代わりが見つかってから、今のものを捨てよう」と考える。リスク管理を大切にする人もそうするだろう。新しい仕事が見つかってから、今の仕事をやめる。新しい家を決めてから、今の家を解約・売却する。新しいダンナ候補を見つけてから、今のダンナを捨てる・・・・(これはどうかな?)

だが、先にきれいサッパリにしておかないと、新しいものが入ってこないときもある。数段のレベルアップや大転身、大冒険をするときには、新しいものの見方、新しい人間関係、新しい情報、新しい生活パターンが要る。「捨ててこそ新しいものが入ってくる」「新しいワインは新しい皮袋に」と言われるゆえんであろうか。

■つぶやき:
数日前に引っ越しが完了。今回は旧居解約の後の新居探しとなり、引き払いのわずか10日前に新居が決まった。最近のイギリスは洪水が多いので、高台に新天地を求めた。写真は7月にわが家のわずか5軒先以降を直撃した洪水の模様だ。1時間余りの集中豪雨だったが、雨がやんだ後の鉄砲水がすさまじく、山の麓にある家並みは床上30〜70cmぐらいの浸水となった。旧居に被害はなかったが、私たちと入れ代わりで、洪水の被害者が入居するという。

posted by ヒロさん at 05:20 | Comment(5) | TrackBack(0) | イギリス見聞録
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