2008年07月20日

不審船ピースボートが、米沿岸警備隊に拿捕された本当の理由

緊急追記:この記事は7月20日付だが、航行中のピースボート62回クルーズでは凄まじいトラブルが続いており、壊滅的な方向へと進んでいる。当記事のコメント欄の8月22日以降をご覧ください。

■時事ドットコム:「ピースボート」の出港許可=フロリダで船体修理へ−米(2008/7/18)
【ニューヨーク17日時事】米沿岸警備隊は17日、設備に問題があるなどとしてニューヨークに足止めしていた非政府組織(NGO)「ピースボート」の客船「クリッパー・パシフィック」(2万2945トン)に出港許可を与えた。「地球一周の船旅」の途中だった同船は船体修理のため、フロリダ州タンパに向かった。  担当の旅行代理店によると、修理の影響で今後の旅程が一部変更されるものの、8月25日の横浜帰港予定に変わりはないという。船の乗客は約960人、乗員は約300人。

整備不良で有名なピースボートが、ついにアメリカの沿岸警備隊に捕まり、強制修理命令を受けている。今使っている船はクリッパー・パシフィック号(Clipper Pacific)といい、1970年に造船されたハバマ船籍で、米フロリダ州の船会社ISPが運営している。

このピースボート船舶はグリーンランド(デンマーク領)からニューヨークに向かう途中に、沿岸警備隊の抜き打ち検査にひっかかって「拿捕」されたわけだ。船体の左側に1インチ以上の大穴が開いていること、救命ボート、救命ジャケットに不備があることなど、60カ所以上にわたって整備不良が指摘されている。

だがこれは、抜き打ち検査ではなく「狙い撃ち検査」であろう。この船はニューヨークのあとに、超絶反米政権のベネズエラに向かい、当然のごとく、反米活動で一緒に盛り上がる段取りになっていた。米当局も今回は黙って見逃さなかったわけだ。ニューヨーク発の報道はかなりの数に上っている。

■Bloomburg.com:Cruise Ship in N.Y. Harbor Delayed With Leaky Hull(2008/7/16)
"We know there is a detention, but we don't think it has to do with the damage," Heinz Steinhauser, vice president of technical purchasing and special projects for International Shipping Partners, said in a telephone interview. He said the company hopes to have the ship sail by tonight.

ブルームバーグの報道によると、船会社側は「拘束されているが、その理由は整備不良とは関係がない」と逃げを打っている。つまり、我々に責任はない、ピースボートが「ニューヨーク→ベネズエラ」という無茶な行程を組んだことが悪い、とほのめかしたものだろう。

★追加:コメント欄に示した通り、乗船者からの情報によると、グリーンランド出港時点で船会社側が「船の状態が悪い」として警告を出していたが、チャーター主のピースボートが無理やり出港した模様)

ピースボートの主要スタッフは「これはアメリカの嫌がらせだ」「アメリカふざけるな」と息巻いているはずだが、

悪いのは、100%ピースボート

である。辻元清美が逮捕されたときのように「不当拘束だ!」と居直ってはいけない。大体にして、100日の世界1周クルーズから帰ってきても、エンジン点検・ドッキング整備をせずに、次々と船を回すような「危険行為」をしている団体は、世界広しといえどもピースボート以外にない。

マスコミ報道だけでは実態が見えてこないので、今回の船に配偶者が通訳として乗り込んでいるという方のブログを紹介しよう。

JapanNewbie:Peace Boat Stuck in New York(2008/7/17)
When they first boarded the boat in Yokohama, crew were still tearing up the carpet and replacing it with older-looking carpet. Keys to passengers rooms were not all immediately available, and check-in was chaotic. Some of the volunteers were forced to give up their rooms and move down into the lower levels due to an unanticipated room shortage for the passengers. The Peace Boat had engine trouble before they reached Oman, which delayed the tour by a few days and shortened their time in the country. It was never clear whether the engine trouble was completely repaired or not. The vast majority of the passengers on Peace Boat Japanese, but there are non-Japanese passengers as well. Upon arriving in Singapore, it was discovered that some of the non-Japanese citizens required visas to enter the country. The Peace Boat staff had not prepared for this, so the non-Japanese passengers who required visas were forced to stay on the boat while everyone else took pictures with Merlion… Of course visas are needed for many of the countries on the tour, and Peace Boat provided for those, but for some reason Singapore just got missed. Lastly, the extremely liberal and one-sided position that most of the on-board lectures take seemed to irk my wife and some of the other passengers.

要約するとこうなる。

  • 横浜出航で乗り込んでみたら、まだカーペットの張り替えをやっていた。
  • 乗船したのに鍵は渡されず、チェックインは混乱とパニック。部屋が足りないので、ボラスタ(ボランティアスタッフ)は次々と低階にある船員用の部屋に押し込まれた。
  • オマーン到着前にエンジントラブルで、滞在日程などが短縮。
  • シンガポールで日本人以外の乗船者に対するビザ申請がされていないことが判明。
  • 船内講座はあまりにも「左がかっており」、通訳の妻も乗客たちもうんざり。

    「一緒に船を出そう」と騙されて、汚らしい部屋に次々に押し込まれるボラスタたち。もはや危険な領域に達しているエンジントラブル。ビザ申請も平気で忘れる最低のツアー。時代遅れの左翼一辺倒の政治講座。 上記のブログ執筆者ならびその妻の国籍は不明だが、「通訳になればただで世界1周旅行ができる!」という程度の認識で乗船すると、大変なことになる。


    この反日左翼団体の運気は下り坂だ。この2月には以下のような大惨事があったばかり。

    ■オーマイニュース:「ピースボート」ツアーでバス転落事故 (2008/2/9)
    http://www.ohmynews.co.jp/news/20080209/20741
     『現在航行中の「第60回地球一周クルーズ」の大型客船トパーズ号は、1月12日に横浜港を出て、香港、セイシェルなどを経て、南周りの航路で2月上旬にアフリカ南端・南アフリカ共和国の港に停泊。数百人の日本人を主体とする一般乗客は、いくつかのオプショナル・ツアーに分かれて、陸上の観光を楽しんでいましたが、そのうちの1グループが見学地から港にもどる途中で、乗っていたバスが事故を起こしました。  このバスは、現地時間の2月8日午前11時半(日本時間8日午後6時半)ころに、路上に停車していた大型トラックをよけて反対車線に入り、そのまま路肩から斜面を10メートル余り転がり落ちたもようです。  乗っていたのは日本人乗客40名と日本人スタッフ1名と通訳1名、ほか運転手など南ア人2人の計44人。30人余りが負傷したようですが、死者はなく、骨折などの重傷者がいて、7名が入院しているということが、現在わかっている情報です。ひとりは手術が必要かもしれません。


  • posted by ヒロさん at 01:56 | Comment(133) | TrackBack(4) | ピースボート

    2008年07月08日

    HENTAIの、ヘンタイによる、変態のための「毎日新聞」

    先日まで英最大手スーパーTescoでレジの仕事をやってみたが、この仕事が「最低」である理由は、隣のレジにずらりと並んでいるのがほとんど16〜17才の“子供”たちだ。彼らには酒類やガソリンを扱う資格がないので、大人の店員があれこれと面倒見なければならず、自分のレジで客とゆっくりと話すこともできない。

    ピークアワーの前後で、客が途絶えたときに見どころのある子供店員には、日本語で1〜10の数え方とかを教えてあげた。が、中にサムという生意気な16才の坊やがいて、彼が知っている唯一の日本語を、私に紙に書いてほしいという。なに? えっ? ヘン? 最初は聞き取れなかったが、何だ、君が知っている唯一の日本語というのは、

    HENTAI!

    だったのか! たぶん、日本のエロアニメ用語から覚えたのだろう。だが日本語で「こんにちは」も話せないガキから「へんたい」がどうのこうの言われるのは気分がよくない。私は「いったいどこで覚えたの、そんな言葉を・・・」と苦笑せざるを得なかったが、以下のようにウェブサイトのメタタグ(meta tag)にわざわざ「HENTAI」を貼り付けて、世界中に「日本は変態だ」と発信する人たちは笑って済まされるのかな?

    ■IT Media News:毎日新聞「低俗過ぎ」英文記事問題で余波 “引用元”釈明、「hentai」メタタグも(2007/6/25)
    MDNのトップページのメタタグに「hentai」「japanese girls」「geisha」などが設定されていたことも判明。「hentai」は性的表現のある日本の漫画やアニメ全般を指す言葉として海外で使われている(Wikipediaの説明)。現在は削除されているが、「hentaiなどの検索キーワードで記事が上位に引っかかるようにする思惑があったのでは」と2ちゃんねるで議論になっている。


    Part2:Hentai Mainichi Daily News (4分)
    MDNとは、Mainich Daily Newsのこと。ダメ元でアクセスを増やそうという愛嬌ならまだしも、毎日の英文編集部は悪質な確信犯だ。5年以上にわたって、WaiWaiと呼ばれる英文サイトで「日本は変態」のメッセージを垂れ流しているのだから。

    事情がまだよくわからないという人は、右のビデオか、以下のリンクを眺めてみるのがよい。

    毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki

    毎日新聞には民団や朝鮮総連から出向してきたかのような、朝鮮半島の利権で動いている記者が少なからず存在する。英文部門にも「反日の不良外人」がたむろしている。今回の「変態事件」では、ライアン・コネル(Ryann Connell)という変態記者がいたことをしっかりと覚えておこう。New York Timesのオーニシに匹敵する不逞なジャーナリストだ。

    英字部門というのは、大手マスコミでは昔から採算を度外視した「慈善事業」になっていて、社内では別会社のように浮いている。毎日英字部門の不祥事といえば、昭和天皇崩御の前に「X-Day」として用意していた天皇崩御特集記事(たしか社説だったかな)を2〜3日前に印刷してしまったこと。日本語の本紙の方はいろんなチェック機能が(わずかながら)あるが、英文部はほとんど高校の学級新聞のような杜撰な編集体制だ。

    今回のライアン・コネルもほとんど編集チェックをへずに、1人で好き勝手に発信していたようなので、ここまで恐るべき歪曲・捏造・妄想記事が次から次へと発信されたわけだ。そして海外でこれを読んだ人たちは、日本の大手マスコミのサイト(イギリスでいえばGuardianみたいな新聞のサイト)だからと、えっ!と思いながらも、少なからず信じてしまっているわけで、発信元の罪は重い。

    毎日新聞にはいろいろお世話になった身の上だが、今日を限りに「一生涯、毎日新聞の出版物・サービスにお金は払いません」と宣言することにしよう。

    ■資料追加:
    今回の変態事件を報道した日本テレビの映像は良質だったが、すぐに削除されてしまった。最近のYouTubeは削除が早い。ともあれ、この事件は5月ごろから急展開を見せ、6月に爆発炎上したわけだ。そして7月の抗議行動。ニホンは熱い。



    posted by ヒロさん at 05:55 | Comment(12) | TrackBack(0) | 報道・メディア論

    2008年07月06日

    大好きなことをひたすら思い浮かべる、ジュリー・アンドリュースの歌


    Sound of Music - My Favorite Things (2分)
    子供のクラス(小4)の音楽発表会に行ってきた。授業で習ったリコーダーなどが中心だが、楽器の習いごとをしている子供は、その楽器でも演奏する。バイオリン、チェロ、コントラバス、クラリネット、ピアノなど。

    1人だけ伴奏なしの独唱で歌を披露した子もいたが、その歌が妙に懐かしい。映画『サウンド・オブ・ミュージック』に出てくる「My Farourite Things」だった。

    主演のジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)は現在も健在のようだ。1935年生まれなので、今年で73歳。2007年11月公開のミュージカル系のディズニー映画『Enchanted』ではナレーターとして活躍している。

    「My Favourite Things」の歌詞はなかなかいい。映画のシーンでは雷が怖くて眠れない子供たちを集めて、「あなたの好きなものはなあに?」と延々と好きなものを列挙していく。そして最後に、「犬に咬まれたときも、ハチに刺されたときも、悲しい気持ちになったときも、ただ好きなことを次から次へと思い浮かべるの。ほら、そうすれば、そんなに嫌な気持ちにならないでしょ?」

    Raindrops on roses and whiskers on kittens
    Bright copper kettles and warm woolen mittens
    Brown paper packages tied up with strings
    These are a few of my favorite things

    Cream colored ponies and crisp apple streudels
    Doorbells and sleigh bells and schnitzel with noodles
    Wild geese that fly with the moon on their wings
    These are a few of my favorite things

    Girls in white dresses with blue satin sashes
    Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
    Silver white winters that melt into springs
    These are a few of my favorite things

    When the dog bites
    When the bee stings
    When I'm feeling sad
    I simply remember my favorite things
    And then I don't feel so bad



    posted by ヒロさん at 06:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | ♪音楽たのしいなぁ

    2008年07月02日

    新カストロのキューバで「解禁」されたものとは・・・

    仕事絡みでキューバのことを調べることになったが、何とこの国では、パソコン販売の解禁がこの5月からで、自宅からのインターネット接続はいまなお禁止されているとわかり、ビックリ仰天となった。

    私は基本的に「キューバ革命」のファンであるし、1998年にピースボートでキューバに行ったときも、港周辺の街はとてもキレイで、治安もそこそこよい。甘い葉巻の香りもたまらない。幼稚園から大学・医学学校まで、教育費は完全無料。そして、医療費はタダ・・・と聞くと、みんな舞い上がってしまう。

    なにしろカストロ独裁が49年間も続き、共産主義の崩壊でソ連からの援助は途絶え、アメリカの隣国にしてアメリカと敵対している国だ。最近は中国に倣って「情報統制」に余念がなく、情報発信自由度ではワースト4位に入っているとか。

    『1984年』の監視社会から読み解く情報発信の自由度(2007/11/23)によると、「情報発信自由度ワースト5国家」は、1.北朝鮮、2.トルクメニスタン、3.中国、4.キューバ、5.ビルマだ。

    1位・3位・5位はアジア周辺で悪名高いお馴染みの国だが、2位トルクメニスタンは、ソ連崩壊後の1990年からカルト崇拝的な独裁政権が続く「北朝鮮状態」だという。4位のキューバはフィデル・カストロ独裁が49年続いたが、そのカストロが病体のため、2008年2月から弟のラウル・カストロが大統領に就任。この5月になって、さまざまな「解禁」が始まったというわけだ。解禁内容は、

  • 観光客用高級ホテル宿泊
  • コンピュータ関連商品
  • 携帯電話
  • 家電製品の一部

    など。特にパソコンとその付属品の一般購入が禁止されていたことに驚いた。この禁止はいつからなのか? まさか、マイコン時代やマック1号機から禁止されていたわけではあるまい。調べてみると、2001年までは首都ハバナで自由に販売されていたが、2002年1月ごろから「禁止令」が発布されたという。

    さらに2004年1月10日から、自宅でインターネット接続が禁止され、これは基本的に現在も継続中。ただし、読売新聞(2007/10/30)で「学生は、インターネットは2週間に1時間半しか使えないなど不便も多い」という記述があるように、大学生は短時間ながら大学で使用ができたようだ。

    ブログはどうか。キューバには数百人のブロガーがいて、外国人専用ホテルのインターネット接続などで執筆している模様。ブロガーの中でも最も有名なのは、ヨアニ・サンチェス(Yoani Sanchez)の「Generacion Y」。5月にスペイン大手日刊紙『El Pais』からデジタル・ジャーナリズム報道賞を受賞しており、月間100万以上といわれたアクセスはさらに膨れ上がっている。コメント数も2〜3000が恒常的だ。同ブログの英語版はこちら

    このブログには政府批判の記事が多数含まれており、報道賞の授賞式に参加しようとしたヨアニ・サンチェスに対し、キューバ当局は出国許可を出さなかった。中国や北朝鮮ならば、一発で逮捕になるところか。いずれにせよ、キューバの情報統制は中国がお手本ではないか、と私は睨んでいる。

    今回の解禁で、大型TVやDVDプレイヤーが買えることに喜んでいる市民もいるだろうが、トースター、電子レンジ、エアコンの解禁は2010年頃だという。どうしてトースターが今まで買えなかったのだ!と驚く人がいるかもしれないが、慢性的な電力不足のキューバーでは、電力消費量の多いものはすべてご法度だ。キューバでは頻繁に起こる停電が今なお続いているのだろうか。鑑賞中のDVDが突然切れると哀しいね。
  • posted by ヒロさん at 11:20 | Comment(4) | TrackBack(0) | Viva Español