2010年10月31日

ホムンクルスの小人が語る、ピアニストの正体



ホムンクルス(Homunculus)というかわいい人形のご紹介です。

気色が悪い? そんなこと言わずにかわいがってあげて。だってあなたの頭の中に住んでいる小人なんですもの。

左の人形は大脳皮質の「体性感覚野」に住んでいる赤い小人。舌と唇が大きいでしょ? 右は同じく「第一運動野」に住んでいる青い小人。ほとんど手がすべて。こんな手で手拍子させたらどんな感じ? 自分を手に中にスッポリ隠して、本格的な「いないいないばぁ」もできるよ。

頭に住んでいる2匹の小人には、いろんな個性があるはず。「私の彼は左利き♪」の場合は左手が大きいだろうし、サッカー選手は足がもう少したくましいと思う。一日中食べて、また食べて、ついでにまた食べて・・・という人は舌がペコちゃんの5倍くらい大きくて、よくしゃべるね〜という人はアゴがジョーズ並。青い小人は「耳なし芳一」なんだけど、犬や猫みたいに耳が動く人には、耳が生えているのよ。

で、気になるのはピアニストの頭の中。標準的な青い小人でもこんなに手が大きいのに、ピアニストは指先と手首のキン肉マンでしょ。ヒエ〜と仰天するほど手が大きいはず。特に薬指と小指がバカでっかい〜!

あ〜。ピアノの先生の頭の中にこんな虫がいるかと思ったら、もう、ピアノを練習する気持ちが萎えてしまいましたわ・・・(ピアニストはもっと腹筋や足腰を鍛えたほうがいいかも・・・)

posted by ヒロさん at 23:42 | Comment(8) | TrackBack(0) | ピアノが好きなの♪

2010年10月25日

四度進行→よどしんこう→よどーしんこう→・・・

音楽仲間とジャズ演奏の選曲についてワイワイと話していたら、音楽理論に詳しいひとりが、

これって四度進行だよね

と言う。コードが<Am→Dm7→G→C→FM7→Bm7→Em7→Am>みたいに四度ずつ上がっていくコード進行のことで、私の数少ないピアノ曲の1つに「Fly Me to the Moon」があるけれど、これも四度進行。

私も近ごろ耳が遠くなったのかな、その人が言った「四度進行(よどしんこう)」というコトバがよく聞こえなかったわけ。それで、

なに?ノドチンコ?

って、大きな声で聞き返しちゃったわけ。あー恥ずかしい。むかし音声学の教授から、そのコトバだけは言ってはいけない、ノドチンコじゃなくて口蓋垂(こうがいすい)と言いなさい、と口を酸っぱくして言われたけれど、紳士・淑女の前で言ってしまった。あー言っちゃた、言っちゃった。(その教授は毎年、大学1年の女子生徒に「ノドチンコ」と言わせて、からかうのが趣味でしたけど)

でも、私のことを援護してくれるというか、もっとものすごい聞き違いをする方がいらしたので、私の赤面も救われたのでございます。

えっ、夜通しウンコ?

超能力的な空耳アワー! むかしむかし、あるホテルでお腹を壊してね、夜通しトイレに駆け込んだ思い出があるんですよ〜という話が延々と始まりましたわ。

英語のメールで「爆」「笑」は、LOL (laughing out loud) と書くけれど、今回のお笑いは抱腹絶倒だったので ROFL(rolling on floor laughing)。真剣に音楽のことを話しているときに、こういうジョークを言ってくれる大阪のおっちゃん、好きやわ〜。

ということで、今日のコード進行は、

四度進行→ノドチンコ→夜通しウンコ→ROFL(爆)

になったようで。

で、願わくば、

→お腹の皮がよじれる→お腹の脂肪が取れる

というところまで進行できることを祈りつつ、秋の夜長は「夜通し」で笑ってくださいまし。

(あ〜、なんてお下品な文字が、こんなにも・・・笑って許して)

posted by ヒロさん at 23:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | ♪音楽たのしいなぁ

2010年10月23日

高齢化社会を救うには、まずチキンとソッキンの理解から

NHKラジオ深夜便:ミッドナイトトークの収録CDでとくにおもしろかったのは久野譜也の「筋トレは高齢化社会を救う」(2004年1月1日放送)だ。

高齢者も運動をした方がいい、とくに外に出て歩くこと、散歩をもっともっと・・・と言われて久しいが、これに加えて、筋トレもバンバンやった方がいいですよ、というお話だった。

このラジオ録音を聞いていて気になったのは「チキン」と「ソッキン」というコトバ。ソッキンはたぶん「側筋」だろう、チキンは「地筋」だろうか・・・と思っていたら、ブブー、はずれ。

遅筋と速筋

が正解。ジョギングなど有酸素運動で使われるのが遅筋、瞬発力で使われるのが速筋。

20代の筋肉量を100とすると、だいたいの目安として、50才で70%、60才で60%、70才で50%になる。つまり、普通に70才を迎えると筋肉量は青春時代の半分になっている。ここで注目するべきは、減少していく筋肉のほとんどが「速筋」であるということ。外を散歩するのは結構だが、つまずいてころぶ→骨折→寝たきり→ご臨終、というパターンが非常に多いということだ。こりゃ〜何とかしないと。

◆有賀誠司:「考える筋トレ」(岩波書店) p30
1990年、フィアタロン(Fiatarone)という研究者グループは、平均90才の高齢者を対象に、筋トレを8週間にわたって実施してもらったところ、トレーニング後には、筋力が74パーセント、筋断面積(筋肉の太さ)が9パーセント、歩く速度が48パーセントそれぞれ増加したという驚くべき結果が得られたことを発表しています。90才という高齢でも、筋トレを行えば十分に効果が現れることが証明されたのです。

自宅でお手軽にできる効果的な筋トレはスロトレ(スロートレーニング)だ。腕立て伏せや腹筋を30、40回と数を増やしても、遅筋の持久力が鍛えられるだけで、速筋への効果は少ない。高負荷で低回数のトレーニングをすることが大事。仮に腕立て伏せをするなら、高負荷になるように超スローモーで5回・10回のトレーニングをする。腕立て1回をゆっくりと10秒でやったら、これ効きます。

スロートレーニングって何?
クイックリフトの最大の利点として速筋繊維を鍛える事ができる点が上げられますが、それはスロートレーニングでも可能です。遅い動作のトレーニングで速筋が鍛えられるのか、という疑問が出ると思いますが、スロートレーニングによって筋機能停止まで追い込む時、まず遅筋繊維から使われ始め、遅筋繊維だけでは負荷に対抗できなくなった時、速筋繊維や他のリザーブされていた筋繊維が動員されるのです。人間は自身の筋力の30%しか普段は使っていません。いわゆる火事場のクソ力というもので、70%は緊急事態に備えてリザーブされています。スロートレーニングはそのリザーブ筋力を発揮するクセを付ける目的もあるのです。

フィットネスクラブに行くにせよ、自宅でやるにせよ、自分の体力・体型・体調に合わせたスロトレが必要。この道はとても奥が深く、正しい知識と指導のもとにしっかりと練習すれば、著しい成果が出る。

私はとりあえず、以下の4冊のすばらしさを理解したので購入を決定。カラー写真、イラスト、図表が満載でとてもわかりやすい。現在、この4冊を使って匍匐(ほふく)前進中。実践のコツIは身銭を切ることなのだ。




posted by ヒロさん at 16:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 四肢は百獣の王

2010年10月20日

断食で取れるという宿便はどこにあるのか?

食欲の秋に断食のお話。

私の本格的な断食体験は、高校2年の7月のことだった。ヨガの本2冊(飯島貫實、藤本憲幸)を参考書にして、1週間をメドに始めたが、結局10日間まで延長することになった。真夏の暑い盛りに、学校に通いながら、放課後はアルバイトもしながら、さらにバスケットボールの学級対校に出場しながらの断食だ。

断食すれば宿便が取れる

という記述を信じてのいきなりの長期断食だ。「宿便は万病のもと」ということなので、視力低下、副鼻腔炎、毛嚢炎、中耳炎、耳鳴りがよくなることを期待し、さらに藤本憲幸の本に煽られて、記憶力が上がり、睡眠が短くなるかもしれない、と夢見ることになった。

徐々に食事量を減らす導入期が3日間で、断食開始後の2〜3日はオレンジジュースと水だけだった。学校の休み時間に水をガブカブと飲んでいたのを覚えている。4日目以降は親がとても心配したので、塩味の野菜入りクラッカーを夕方に食べることで妥協することにした。

お腹が空くというよりも、体がだるい。新聞の夕刊を配るアルバイトをしていたが、太ももがとくにだるくて、いつものように走る元気がない。が、精神はそこそこ安定していて、勉強にも支障はなかったので、7日目になったときに「行くところまで行ってみるか」という妙な自信で続けることにした。

ただ不安材料がひとつあった。断食8日目から全学年・全クラス対抗のバスケットボール大会が始まっており、私はクラスの威信をかけてエースとして出場することが決まっている。真夏の暑い盛りに、全力疾走を要求されるスポーツイベントに出ても大丈夫だろうか。心臓がどうなっちゃうんだろう。少々不安になった私は、チューブ容器(500ml)のハチミツを買って、これを昼食の代わりに食べることにした。

バスケットの学級対校は断食9日目の2回戦まで進んだ。試合中は心臓の鼓動がドッキンドッキンと本当に聞こえるほど大きく高鳴っていたが、倒れることもなく、それなりに走れた自分に妙に感心していたのを覚えている。人間は10日ぐらい食べなくても死なないどころか、普通に生活できる。たぶん1カ月ぐらい大丈夫なんだろう・・・という生命力の神秘に賞賛を送りたいような気持ちだった。(自信に満ちあふれる17才の私)

が、そのあとがいけない。1週間以上の断食を続けたら、それと同じ日数をかけて、食事量を少しずつ増やしながら復食せよとヨガの本には書いてある。1日目はおそるおそるのお粥だったが、2日目以降は親がどんどん食べろと奨めることに加え、学校の帰り道にあるベーカリーの菓子パンが、あれも、これも、こっちも・・・と食べたく食べたくてしょうがない。ついに歯止めがきかなくなり、その後は猛烈な食欲が大爆発!

何よりもつらかったのは、その後の凄まじい超絶便秘。断食後の腸は大量の食べものをすぐには受け付けないが、水分吸収力はもの凄い。その結果、トイレに1時間もこもるような格闘の始まり。ほんとうに死ぬ思いをしました・・・。(ああ、かわいそうな17才の私)

なぜこんなことを書いているのかというと、数日前にNHKラジオ第1の深夜便:ミッドナイトトークの録音CD数枚を図書館から借りてきたが、うち1枚は「甲田光雄:からだの不思議」だったからだ。

この先生は2009年8月に83才でお亡くなりになったが、西式健康法を継承する断食・少食療法で有名なお方。青汁1杯だけで生きている奇跡の人:森美智代も、彼から食事療法の指導を受けていた。

CDを聴きながら、おやっ、と思ったのは、

宿便は腸内のどこにあるのか

という話。長年美食を続けるほどに宿便がどんどんたまっていく・・・という怖い記述をヨガの本で読んでいた私は、高齢者を開腹したら、ヘドロのようにすごいことになっているのかな、と想像する高校生だった。
  • 腸の壁、とくに急カーブしているところにベッタリと張りついている
  • 腸の突起絨毛の間に細かいカスになって、張りついている
みたいに考えていたが、腸壁細胞は3日で剥がれて生まれ変わるという。コンクリートの壁や便器とはわけが違う。ベッタリと張りついていたとしたら、腸細胞が壊死してしまう。

甲田先生の息子さんも医者をやっており、ある日息子から突っ込みの質問が入った。オヤジは宿便、宿便っていっているけど、医学的にどのような形でどこに存在するんだ、と聞かれて困ってしまった甲田先生は、

宿便とは渋滞便のことである

と表現の変更を迫られることになる。過食をしていると、頻繁に交通渋滞が起こり、腸が部分的に膨らんで目的地にゴールインしない便が出てくる、という説明だ。たとえとしては、高速道路の路肩でエンストしている車とか、サービスエリアで食いまくって居眠りしていて、いっこうに走り出さない車とか。交通量の多い道のガードレールも排ガスで汚れやすいので、腸の交通量が多いと汚れやすいし、掃除も行き届かないというイメージでいいのだろうか。

だが、断食した後も便が出る、とくにタール系の黒い便が出る、これが宿便である、という話にはさすがにもう騙されない。ごくおおざっぱに言って、出てくる便の3分の1は食べカス、さらに3分の1は腸内細菌の死骸、残りの3分の1は腸細胞や体の老廃物(赤血球など)なので、食べなくてもいろいろ出てくるわけなのだ。時間のある人はこの記事のコメント欄も読んでみて。

その昔「長年の宿便が・・・」という脅し文句に騙された私だけれど、たとえ短期間であっても、渋滞したり、居眠りしたりで、なかなか目的地に着かないトラックの運ちゃんがいっぱいいるのは、どう考えても体によくない。このような渋滞便も問題だけれど、さらに体からなかなか出ていかない渋滞脂肪のほうも、なんとかしましょうよ。

■追加:
長期断食をして、復食でいきなりラーメンを食べて腸捻転で命を落とした人もいるので、食べ始めにはくれぐれもお気をつけて。

posted by ヒロさん at 16:15 | Comment(8) | TrackBack(0) | 食生活&サプリ

2010年10月17日

人肌恋しい季節に「抱きまくら」の温もりがほしい・・・

かなり前に「ひざまくら」という商品が発売されたとき、こんなグロテスクなクッションは誰が買うのだろうと訝った私だ。彼女のヒザがないと一人寝できない殿方の昼寝用ということか。これを堂々と部屋に置いてあるカレって、どういう性格なんだろう? 笑いを取れればいいのだけれど。

で、ここ2〜3年、知らない間に流行していたのが「だきまくら」だ。こちらはベッドの上に堂々と置いていてもインテリアとしてフィットする、ホワイトで流線型のものが売れているらしい。

だきまくらの形状を私なりに分類すると以下のようになる。

  • 円筒型・・・・サンドバッグのようにいたってシンプル
  • 流線型・・・・三日月型、バナナ型、サブレ型、タツノオトシゴ型
  • L字型・・・・ゴッツイ腕がほしい人向け
  • キャラクター型・・・・イルカ、アンパンマンなど子供の添い寝用
  • トルソー型・・・・女性の上半身をモチーフにしたもの
  • 萌え型・・・・大型まくらに女優やアニメ美少女の写真がプリントされているもの

    人体型・等身大型では、怪しいダッチ○○○が昔からあるけれど、この起源は中国の「竹夫人」だそうだ。眠れない夏は竹で編んだ円筒型の枕に抱きついて、涼みながら寝ている中国人を見て、オランダ商人がアイデアをひらめたのだとか。本当かしら。

    ごく最近のはやりは「穴あき型」。腕を差し込んで、絡み合う感覚を楽しんだり、穴の上にうつ伏せに寝て通気口のかわりにするのだとか。

    眠りの伴侶がここまでエスカレートしているのだから、もっと派手にやってはどうだろう。

  • M系・・・・ひじ鉄砲まくら(バネ駆動)、朝まで手錠がはずれないまくら
  • S系・・・・首締め、殴る、蹴る専門のまくら
  • 音楽系・・・・鍵盤付きのまくら、マウスピース付きのまくら

    声が出る、アラーム音が鳴る、英語のオーディオが流れるといったハイテク&睡眠学習系もいくらでもありそう。何しろ「おまえの頭の中へ侵入する」(映画インセプション)という時代だもんね。

    この抱きまくらは、体圧分散で腰痛にいいととか、横寝姿勢になるのでイビキ防止になるとか、怪しい能書きがいっぱい。「子供の頃にお人形さんと一緒に寝たでしょ」という子供心をくすぐったり、「胎児のように丸くなって寝るのが健康にいい」なんて母胎回帰が始まったり、「寝るときは木の枝に絡まってギュッと抱きしめるように寝るの」というおサルさんの記憶に遡ってみたり、あの手この手で売らんかな。

    まさかと思っていた「うでまくら」もあるけど、これで眠れる美女になれるかしらねぇ。





    大きな腕に抱かれて、ぐっすりと眠るのよ。




  • posted by ヒロさん at 19:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 眠り&くつろぎ
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