私の周囲にはいろんなピアニストがいる。一流のコンサートピアニスト、全国レベルの天才少女、ベテランのピアノ教師、ピアノ評論家、毎月最低1曲新しいレパートリーを増やす人、子供の頃にやっていて20年のブランクを埋めようとしている人、中高年になってから始めた人、などさまざま。
私は「中高年」組。同じ仲間と話しをすると、かつて子供をスパルタのピアノ教育で育て上げようとした人もいる。その子が社会人になってからは、ただの1度もピアノを触らないので、ピアノを粗大ゴミにするのはもったいない、しようがないな、じゃあ自分が弾くか〜と始めたマダムもいる。
かつては「もっと練習しなさい」「何でこんなのが弾けないの」と子供をなじったものの、自分がやってみて、これってヤバっ、難しいのね・・・とため息をつきながら、毎日練習している人の姿は微笑ましい。いつの日か、娘・息子をさそって、連弾できる日がくれば、ピアノを通して親子の絆がぐっと深まるかもね。
ピアノ教育って、いったい何だろう、ってこのごろ考える。音楽による
情操教育にピアノを使う。19世紀ヨーロッパの上流社会の伝統を踏襲して、女の子には
花嫁修業のピアノと考える人もいる。指をよく動かすので、
脳の活性化につながり、少なくても、
ワープロを打つスピードは速くなりそう。姿勢をしっかり指導された人は、
座り姿勢も美しくなるはず。車の免許をとったら、ペダルで鍛えた右足は
アクセルやブレーキを的確に踏んでいるはず。(ピアニストが運転する車に乗ると、私、なぜか安心します)。
おっと、でも
手の速いピアニストも多いからね。特にマニュアル車を運転しているときに、ギアシフトを切り替えるフリをしながら、隣りの人のヒザをサッと触ってみたりとか。指先が起用だから、
モグラ叩きやビデオゲームも強そうだし、
ジャグリングや手品も上手じゃないかしら? ピアノの先生は右のビデオのような
「カップ・スタッキング」もやればできるでしょ。ピアノで食いつぶしが効くか、だけれど、本当の本当に人生が行き詰まったときは、
スリや万引きに転職しても 生きていけるかもね。(このブログ、教育関係者も見てるから、ヒソヒソ)
腕もそれなりによく動かしているので、子供が生まれて
片腕だっこするときのパワーも大丈夫かな。音感もそれなりにいいはずだから、
子供をあやすときの声は440Hz付近で調整するとか、すぐできるものね。ピアニストはいい母親になりますわ。ピアニストの元に生まれてきた子どもは幸せね。
あとは、
発表会の経験を積むことで、人前で自分を表現する練習になったり、
プレゼンの喜びを知ったり(あるいはトコトンいやになったり)するかもね。衣装を着飾って、自分ひとりの演奏に会場すべての人の目と耳を釘づけにするリサイタルって、もの凄いことだと感服します。
で、幼少期・青少年時代にステキなピアノ教育に恵まれなかった人でも、中高年ピアノは楽しいですよ。私の仲間はみんな
「ボケ防止になりますやろ」と言いながら、日々研鑽とズッコケを続けていますから。
私の知り合いの高校の先生は、
「ピアノは裏切らない」と文集に書いていた。学校の行事で忙殺されそうなときに、ピアノをかき鳴らすことで一人の時間が持てる、心が癒される。人は裏切ることがあっても、ピアノはけっして裏切らない、という意味のようだった。
自分で自分を癒す
ひとり音楽療法としてのピアノもあるけれど、他の楽器や声楽との
アンサンブルや、大好きな人の隣りに座って
連弾ができたりすると、さらに楽しい人生が送れるかも。ボケないためのコツは、手をよく動かすことと、恋をすることですって。ピアノに恋をする、ピアノの曲に恋をする、ピアノを通じて知り合えた人に恋をする・・・
posted by ヒロさん at 19:40
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ピアノが好きなの♪