2010年12月29日

ロンドン美術館の絵はがきで年末のご挨拶

イギリスのよき思い出といえば、美術館の数々だ。ほとんどの入場料が無料なのがすばらしい。冬休みなると、スケッチブックを持ち込んで、ベンチに座り込んで模写している学生がたくさんいる。

私はナショナル・ギャラリーに行くと、必ずのように売店で絵はがきを買っていた。誰かに送るためというよりも、机上や小窓に置いて、ささやかな画廊気分を楽しむためだ。

引き出しを開けると、そのときの絵はがきが何枚も出てきた。ため込みはやめて、これから知人・友人・親族にどんどん送ることにしよう。以下、私のお気に入りの絵はがきで、年末のご挨拶。



The Virgin in Prayer (Sassoferrato, 1640-50)




Lake Keitele (Akseli Gallen-Kallela, 1905)




Self Portrait in a Straw Hat (Elisabeth Vigee LeBrun, 1782以降)



Sun Rising Through Vapour - Fishermen Cleaning and Selling Fish
(William Turner, 1807以前)




Toilet of Venus (Velazquez, 1647-51)

ステキな背中!


posted by ヒロさん at 12:28 | Comment(5) | TrackBack(0) | 美術・絵画・写真

2010年12月28日

「楠」:くす玉、樟脳、セルロイド、カンフル注射はアボガドで

クスノキは西日本に生息する樹木なので、北日本で生まれた私の関心にヒットすることは今までなかった。楠正成、南方熊楠は知っているが、とくに神木たるクスノキのパワーを感じたことはない。

でも、待てよ。大阪府枚方市に樟葉(くずは)という地名があるではないか。昨年、中高年ピアニストの会で練習発表会を開いたが、場所は樟葉の喫茶店だった。枚方の樟葉は、『古事記』や『太平記』にも登場する由緒ある地名なのだ。

クスの漢字は「樟」と「楠」の2通りがある。もともとは「樟=クスノキ」、「楠=タブ、イヌグス」だったが、時代が下るにしたがって「楠=クスノキ」に転用されるようになった。「章」は大きな木材を意味し、クスノキは横に広がる大樹になるが、褶曲が激しいため、長い棒材は採れにくい。宮島・厳島神社の大鳥居に使われているようなクスノキ材は、とても珍しい。

クスの語源は、奇しき(くすしき)とされているので、クスには魔除けのパワーがある。小学校の運動会でくす玉割りはまだやっているのだろうか。薬玉は、ジャコウ(鹿から取る香料)やジンコウ(ジンチョウゲの香料)などを入れ、端午の節句で使われた邪気払いツール。クス=奇しき=薬は、同じ語源のようだ。(ちなみに、紀ノ国は「クスノキなどの木がたくさん生い繁る国」のこと)

クスノキの樹皮を蒸留して生成するのが樟脳。日本は高湿度で害虫が多いにもかかわらず、衣装の保管状態が比較的よかった理由は、防虫剤としての樟脳が大量に生産されていたことによる。戦後はナフタリンに駆逐されていくが、1903年(明治36)から1962年(昭37)までの58年間、樟脳は国家統制の専売品だった。

樟脳を原料とする化学物質はセルロイド。日本では1908年にセルロイド工場が建てられ、第一次大戦中に世界需要が一気に拡大する。1937年における日本の市場シェアは42%で世界トップ。フィルムを筆頭に、ピンポン玉やキューピー人形にも使われていた。お母さん、あのセルロイドの下敷きや石けん箱はどこに行ったんでしょうね・・・。

その昔、マスコミでも「日本経済にカンフル注射」といった表現が使われていた。樟脳は英語で「camphor(キャンファー)」だが、オランダ語で「カンフル」となり、強心剤、気付け薬としても活躍していた。語源はアラビア語で「kaful」、マレー語で「kapur」。もともとはサンスクリットの「karpura(カルプーラ)」で純白を意味する。

最近私が美容のために食べ始めたアボガドは、クスノキ科ワニナシ属。アボガドの皮がワニと似ているので、ワニナシ科(alligator pear)と分類されたそうな。クスノキは魔除けの効果があるので、体内の活性酸素もはじき飛ばしてくれるのだろうか。

樟脳は水をはじくので、樟脳船という水遊びもあるというが、私は一度もやったことがない。誰かこれで遊んだ方、おられます?


不思議が楽しいオモチャの博物館 294 樟脳舟


posted by ヒロさん at 14:04 | Comment(5) | TrackBack(0) | ○○の歴史・文化史

2010年12月27日

「ペリコーン博士の美肌革命」の食事プログラム

ペリコーン博士が開発した「DMAE - Alpha Lipoic C-Ester Creme」を約3週間試してみて、顔のシミが薄くなっていることを確認! 配合されているDMAE(ジエチルアミノエタノール)、アルファリポ酸、ビタミンCエステルにその秘密があるという。

ここで一歩踏み込んで、彼の推奨する食事プログラムも導入してみることにした。

基本形は、炭水化物を減らしてタンパク質を増やす。GI値(グリセミック指数)の高い食品は控える。抗酸化にこだわって果物・野菜を選ぶ。いい油をとる。そして、サプリメントには抗酸化力で史上最強のアルファリポ酸を必ず加え、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンQ(CoQ10)と併用する。

私が12月になってから、晴天の霹靂のように毎日食べているものは以下の通り。

  • シャケの切り身、または甘酢のシメサバ
  • アボガド
  • トマトジュース
  • お水

    シャケやサバを毎日食べ続けるのは初めてだ。ほとんど食べたことのなかったアボガドも連日の食卓入りとなった。トマトはプチトマトをやめて、無塩トマトジュースに切り替え、低糖の「飲むヨーグルト」と混ぜることもある。水分はコーヒー&飲むヨーグルトに依存することが多かったため、純粋なる水を1日に数回飲むことも実践中だ。

    私は若いころにヨガの本などで玄米菜食に洗脳されたせいか、20〜30代の頃の食生活は、玄米と煮物野菜が基本で3カ月間肉・魚を食べないことも頻繁にあった。野菜の内容も偏っていて、あんかけの中華丼や、キャベツ・もやし・ニンジンの野菜炒めがほとんどだった。さらに、果物をほとんど食べない生活で、デザートは大福やチョコレートが大好きだった。

    今思うと、とにかく炭水化物が過剰で、酵素・ファイトケミカル・ビタミンが不足し、中華料理で多用する油もよくなかった。トランス脂肪酸やオメガ3に対する関心がまったくなく、「玄米さえ食べていれば」という盲信で生きていたようだった。

    「ペリコーン博士の美肌革命」では、以下の食品が「控えたいタブー食品」として非推奨になっている。

    【穀類】クロワッサン、スコーン、マフィン、パンケーキ、ワッフル、菓子パン、麺類、パスタ、小麦粉、シリアル(インスタントでないオートミールは除く)、グラノーラ(ナッツ・ドライフルーツ・砂糖などを混ぜたシリアル)、タコス
    【油脂】ショートニング、ピーナッツバター、マーガンリン、半硬化油
    【乳製品】ホイップクリーム、クリームチーズ、ハードチーズ(フェタ、パルメザン、ロマーノは除く)
    【肉類】牛肉、カモ、ベーコン
    【野菜】トウモロコシ、コーンシロップ、コンスターチ、ニンジン、ジャガイモ、ピクルス
    【果物】ドライフルーツ、レーズン、アプリコット、マンゴー、バナナ、パパイヤ、フルーツジュース
    【菓子】クッキー、キャンデー、ケーキ、チョコレート、ドーナッツ、パイ、ポップコーン、アイスクリーム、シャーベット、プディング
    【その他】砂糖、ジャム、糖蜜、蜂蜜、アルコール飲料(ワイン・ビールを含む)、コーヒー、ソーダ(ダイエットソーダを含む)

    私はクロワッサン、菓子パン、ケーキはほぼ卒業したが、麺類やパスタにはまだ少し未練がある。かなり昔から朝食は食べていないので、朝食でよく使われるオレンジジュース、ベーコン、トウモロコシ、トースト、ピーナッツバター、シリアルには最初から関心がない。日本人として煮物からニンジンとジャガイモがなくなると寂しいかぎりだが、両者はGI値が特に高いのでこれを排除することは納得できる。砂糖をやめても、ドライフルーツ、ジュース、バナナ、マンゴーはショ糖・果糖のかたまりだから、ほどほどに。

    上記のリストで私が捨てきれていないのは、カマンベールチーズ+コーヒー+ワイン&ビール+チョコレート+(年に数回の)ラーメン。それ以外は、明日この世からすべて消滅しても、まったく問題なし。

    サプリメントのアルファリポ酸とコエンザイムQ10は、日本のショップから買うと含有量が少なく、5〜10割の割高となる。今のところ「iHerb」というアメリカのショップを使っている。郵送料はクロネコ国際便で700円ぐらい。

  • posted by ヒロさん at 15:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食生活&サプリ

    2010年12月18日

    スロトレ必勝法・・・もいいけれど、またピアノに恋してる

    12/19と12/23にピアノコンサートの出場を控えているが、年末の仕事・家事・所用で忙しく、まともに練習するヒマもない。練習する時間はあと30分しかない・・・と仮定して、どのように練習するか。

    プロピアニストからは、曲を2小節単位に切って、曲の終わりから2小節単位で弾いてみよ、とアドバイスされた。また、暗譜している(と思い込んでいる)曲を、全部楽譜に書き出してみよ、とも。う〜ん、これは私には無理。そこでもう1つアドバイスをもらったのは、一瞬の記憶喪失に陥るのは、メロディーラインの右手ではなくベースの左手に起こりやすいのだから、左手だけゆっくりと完璧にする練習をやれと。

    音大卒の別の美人ママピアニストからは、直前になったら「スロトレ」をやりなさい、というアドバイス。

    メトロノームを使い、2倍ぐらいの遅いテンポで、一音一音を確認しながら、超ゆっくりと弾く。怪しいところにぶつかったら、少し前に戻って、フォルテでしっかりと弾く。スイスイと勢いで舞い上がるような演奏からはいったん撤退して、地に両脚をがっしりとつけ、シコを踏むように、ズッシリと弾く。

    明日はアレグロの2曲を弾くわけだから、これをスローテンポでもう1度向き合ってみようということだ。もう1度、恋人とじっくりと見つめ合って、スローに愛し合うってことね。「Slow is Beautiful」よ。

    ほら、若い2人が勢いだけでつっぱしっちゃって、何だかわからない間に、あっ、えっ、おlpl;「’」¥%$#”@ になっちゃって、最後にフゥーと息を吐きながら、ワレに帰る・・っていう演奏じゃダメなのよね。

    ダメなのよね、って、ピアノは恋人だから、横顔も好き、後ろ姿も好き、激しいのも好きで、スローなテンポも好き・・・、サッと香りが漂うのも好き、バシっとフォルテでわしづかみにするのも好き・・・ということで、まあ、好きにやらせてもらいます。いなおりで、曽根崎心中も覚悟よ!。

    坂本冬美 「また君(ピアノ)に恋してる」(4分)

    「アレグロ」っていうのは、イタリア語やスペイン語で「ハッピー」の意味なんだから、とにかく楽しいことが大事。この忙しいときにクリスマスコンサートなんて、「苦しみマスの音が苦よ」なんて皮肉を言っているそこのあなた! 私の部屋には次のスローガンがゆったりと貼られているのよ!

    眠楽 食楽 走楽 浴楽 働楽 音楽

    ともかく、今宵は「スロトレ必勝法」でいくわ。(さっきピアノ先生と話したら、あまりにも直前のスロトレはダメと注意された)

    で、緊張感が体に走りそうになったら、ピアノのことを思いながら、坂本冬美の『また君(ピアノ)に恋している』を聴こう。明日の朝は、朝露の中でもう1度ピアノを練習しよう。

    ■歌詞
    朝露が招く 光を浴びて
    初めてのように 触れる ポンポン
    手のひらに伝わる ピアノの響きに
    過ぎてきたときが 報われる


    posted by ヒロさん at 17:27 | Comment(7) | TrackBack(0) | ピアノが好きなの♪

    2010年12月14日

    目覚めのことば:今日も最高の1日を過ごすぞ!!

    マーフィー理論では、眠りに入る直前に「よいコトバ」や「よいイメージ」を繰り返すと、潜在意識に染み込みやすいとしてこれを推奨している。が、私はまだ実践し切れていない。

    これからウトウトと眠りに入ろうとするときに、長文のコトバやイメージの操作は難しい。今のところは「布団気持ちイイー、今日もサイコー」というひと言ぐらいにして、サッサと喜びいっぱいに眠ることにしている。

    一方、目覚めるときは、コトバを使って意識を鮮明にし、布団から飛び出す方向に誘導することもできるので、「目覚めの儀式のコトバ」をできるだけ統一するようにしている。

    私が現在使っているコトバは以下の通り。

    ぐっすりと、気持ちよく眠れた〜。
    今日も楽しいことがたくさん待っている。
    いいことが次から次へと起こる。
    やりたいことがいっぱいある。
    人生は喜びのためにある。
    今日、私は生まれ変わる。
    どんどん豊かになる、
    どんどん健康になる、
    今日も、最高の1日を過ごすぞ!
    ヨッシャ!


    「最高」というコトバに力が入り、「ヨッシャ!」でガバッと布団から起き上がる仕組みになっている。目覚ましが鳴る前にこのコトバが口をついて起き上がれたときは、かなり絶好調。

    posted by ヒロさん at 22:55 | Comment(6) | TrackBack(0) | 眠り&くつろぎ
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