2011年05月28日

ツェルニー50番(op.740)との出会い

50歳になって、初めてのツェルニー(Czerny)が50番とはゴロがいい。

ツェルニーが懐かしいという人もいるだろうが、私はどちらかというとツェルニーの悪口の方を多く聞いてきた。音楽高校出身の作家、藤谷治の『船上でチェロを弾く』を読んでも、「僕にいわせれば、ツェルニーなんて一から百まで駄作ばかりである。ソナチネ・アルバムも半分は駄作である。練習に値しない」と息巻いていた。当然私も自然と近寄らないようになって、ツェルニーなどただの1度も聞いたことがなかった。

藤谷治は何を絶賛しているのかというと、バッハの『インベンションとシンフォニア』だった。「退屈なものはひとつもない」と彼が奨めるので、ちょうどインベンションの4番、8番、13番を修行中であったこともあり、楽譜を買うことにした。(もののついでにショパンのワルツ集も)

インベンションを練習していると、右手の4と5の指(薬指と小指)が全然踊っていない。フィンガーファイブの中で、お姉さんと赤ちゃんが息切れというか、運動不足というか、音楽に合わせてノリノリの振り付けで踊ってくれないのだ。

最近、私がバッハとスコット・ジョブリンを習っているのは「BachScholar先生」だが、この先生のビデオ演奏を山ほど見ていたら、ツェルニーの演奏も発見! ツェルニー50番の3番はなかなか楽しそうではありませんか!

ツェルニー50番との出会いはつまり、こういうことだ。

★1)右手の4と5の指が動いていない、よって基礎体力をつける楽しいダンスがほしい。
★2)今後の即興演奏に備えて12調のスケール(音階)を練習中だが、このスケール練習にも最適。
★3)今年は譜読みがテーマ。いままで譜面を見ながら人前でピアノを弾いたことがない。ツェルニーなら超スローテンポから始めて、楽譜だけを見て、鍵盤を見ないで弾く練習にもなりそう。

ということで、ツェルニー50番の楽譜もネット購入で到着!さあ、音高を目指してダッシュ!

(注:音高=音楽高校、または音楽高齢者の略)


posted by ヒロさん at 14:35 | Comment(18) | TrackBack(0) | ピアノが好きなの♪

2011年05月20日

サイコーのモノが見つかってウレシー!

サプリメントとの出会いは佐藤富雄の「人は口ぐせから老化する」だった。

老化するしないは別として、口ぐせが変わると、そんなにいいことがあるのだろうか。

私は小さい頃から人混みの中にいると、すぐに気分が悪くなる体質で、とくにデパートや市場の買い物で気持ちのよい体験がほとんどない。イライラしたり、くたびれ果てた状態で買い物をすると、あんまりいいものが見つからない。あれこれ迷って時間がかかる、妥協買いをしてしまう、高値買いをしてしまう、家に帰ると買った商品が壊れている、買った後に「あー、別のにすればよかったー」と後悔する・・・なんてことばっかり。

そこで、こういう状態を逆転させるためのセリフを、ありふれた魔法でつくりあ〜げ〜た〜よ♪(スピッツの「ロビンソン」かな?)

「サイコーの○○が見つかって、ウレシー!」

つまり、こうだ。洋服を探しているのなら、目的のものが見つかる前から、「サイコーの洋服が見つかって、ドレミファ、ウレシー♪」と心の中でキャピキャピとはしゃぎながら歩く。特に目的のない冷やかしショッピングのときも、「サイコーのモノが見つかって、ウレシー!」とつぶやきながらブラブラ歩くと、ほんとうに、これだ!といういいものが見つかる。

この「魔法のコトバ」を使い出してから、ショッピングがだんだん楽しくなってきた。

先日、小山薫堂の「考えないヒント―アイデアはこうして生まれる」を読んだが、さすがはマルチで仕事をこなす放送作家・脚本家・コンサルタントだ。彼の口ぐせもゲットすることにした。

「何か面白いことないかな」

毎日の買い物の道のりでも「なんか、おもろいことないかな」と子供のように歩く。おもしろい車、店、家、花、空の雲、マンホールがないかな、おもろいカップルや親子、ジジババ、兄ちゃん姉ちゃんが歩いてないかな、と心をときめかせながら歩く。そうすると、同じ道のり、同じ店がいつもとは違った新しいものに見えてくる。

ついでに、財布を開くときは

「お金を使うのはいつも楽しい〜」

とつぶやいちゃいましょ。仕事をしているときは

「お金を稼ぐのはいつも楽しい〜」

がいいかな。で、パトカーや救急車の音を聞いたときは

「ラッキー、ラッキー、サイコー、サイコー」

も、いいですよ〜。

■関連記事:
  • プロセス8:人物・物事の「よいところ」だけを書き出す!

  • posted by ヒロさん at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「引き寄せ」の考察

    2011年05月16日

    サプリメントのドミレファ

    サプリメントの摂取を始めてから1年半が経った。

    当初はビタミンCから始まり、ついでビタミンEスピルリナを追加し、後にビール酵母オメガ3オイル(EPA/DHA)も仲間入りした。昨夏にはビタミンB12、昨秋にはαリポ酸コエンザイムQ10マルチビタミンが棚に並ぶようになった。この春からはリジンビタミンDが新顔となり、1カ月前からはプロテインを試している。

    一時、立ちくらみ用にヘム鉄、視力回復用にブルーベリー錠剤を加えたこともあったが、これはすぐに撤退。現在はビール酵母の比重が減り、B12は現在あるものを使い切ったところで撤退する予定だ(あまり効果がわからないので)。

    これだけの種類を使っていることは、知人には話していない。ビタミンCはいいですよ、と知人に勧めても以下のような反応だ。

    「めんどくさい。そんなもの続いた試しがない」
    「あんまりあれこれたくさんあって、何がいいかわからない」
    「金がない。どうせ早死にするから関係ない」
    「薬は飲みたくない」「薬に頼りたくない」
    「自然のモノから食べるのが大事」
    「おいしく食べるのが一番ですよ」

    と、こんな感じだ。私も遠い昔、マクロビオティックの信者だったし、風邪薬やワクチンをはじめとして「薬品はいっさい毒」という宗教に関わったこともあった。 薬ではなく、濃縮エキスか加工食品であると思えればいいのだが、「錠剤」の形状をしたものは即、拒絶反応というい人もいる。現在家族を含め、周辺にはシュタイナーのバイオダイナミック農法を信奉している人がおり、ほとんどの人は「自然が一番」と取り合わない。(それでいて、コーヒーフレッシュやマーガリンに無頓着で、ハチミツは食べまくりだったりする)

    体の状態は人それぞれで、食事の内容、食事の量、普段の体の動かし方(呼吸、姿勢、運動)、思考体系によって細胞の状態も大きく変化する。ある程度、安全度と効能の能書きを理解したらならば、とにかく実証的な実践あるのみだ。

    今のところ、私が多くの人にお勧めできそうな内容は、C、E、D、アルファリポ酸だ。これを音楽になぞらえて、「ドミレファ」としておこう。

    ビタミンCは体内のあらゆるところで活躍する基本中の基本。私は摂取3日目にして、鼻の頭がツルツルしてきたので「あれっ」と思った。その昔、皮膚対策を怠ってアフリカなどを旅行した結果、右目の下に直径1cmほどのシミができてしまっていたが、現在このシミが薄くなってきている。パッケージに書いてあるような「1日500mg」とかケチなことを言わず、この数倍の量を試してみるとよい。

    ビタミンEは、Cとセットで活躍する。CとEの長三度和音♪を大切に。回春効果が抜群なので、今でも“お盛ん”で困っている人は、自己責任で。更年期障害の対策でもまずはビタミンE。

    で、意外と穴場なのがビタミンD。日光をよく浴びている人は、ビタミンD不足とは無縁だが、紫外線が嫌われ者になり、UV対策がされまくりになっている現状がある。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が進まない。特に女性たちの安眠対策や骨粗鬆症の予防にも是非とも検討したい。

    で、私にとって大きな効果があったのが「萎縮性鼻炎」の対策。鼻の内側にパリパリ乾燥したものがどうして貼り付くんだろう・・・というのが、過去50年間の私の悩みだったが、ビタミンDでほぼ解消。同じ症状の方は、是非ご参考に。使っているビタミンDはアメリカのiHerb製で、とても廉価。

    さらに、抗酸化物質としては最強のアルファリポ酸を足しておけば、とりあえず、元気に老後を過ごしたいおじさん、おばさんの基本セットになるのではないだろうか。ビタミンCはとても廉価で、ビタミンDとアルファリポ酸もiHerbなどから購入すると同様に安い。

    もう1つ追加するとすれば、マルチビタミン。各種ビタミンやミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウム、セレンなど)を単体で購入すると、それこそ、私の友人たちが言う「めんどい」「ジャマくさい」ことになってしまうので、これを1錠で解決。ほんの少し薬っぽい味がするが、なぜか私はこの味が好き。

    抗ウィルスや抜け毛対策のリジンや、ジョギングや筋トレ用にお奨めなプロテインについては、別途レポートの予定。

    posted by ヒロさん at 23:14 | Comment(1) | TrackBack(0) | 食生活&サプリ

    2011年05月11日

    そこの兄ちゃん姉ちゃん、お酒飲んで、一緒に楽しく遊びましょ

    今日はお酒飲んでます。漢詩の話をちょっとだけ。

    『雑詩 其の一』

    人生無根蒂|人生は根蒂無く
    飄如陌上塵|飄として陌上の塵の如し
    分散逐風轉|分散し風を追って転じ
    此已非常身|此れ已に常の身に非ず
    落地爲兄弟|地に落ちて兄弟と為る
    何必骨肉親|何ぞ必ずしも骨肉の親のみならん
    得歡當作樂|歓を得ては当に楽しみを作すべし
    斗酒聚比鄰|斗酒 比隣(ひりん)を聚(あつ)む
    盛年不重來|盛年 重ねて来たらず
    一日難再晨|一日 再び晨(あした)なり難し
    及時當勉勵|時に及んで当に勉励すべし
    歳月不待人|歳月 人を待たず

    作者は陶淵明(365〜427)。高校のときにやった漢文の読み下しは全然おもしろくなかったけれど、関西弁で訳してみると、なかなか味わいがある。

    陶淵明の『雑詩其の一』、現代関西弁訳 (「えごいすとな思想」サイト)
    『時間は待ってくれへんのやから』

    人のイノチは根もヘタもないねん
    支えになるようなモンはないねん
    道ばたのホコリみたいに
    風の吹くままアッチャコッチャ飛んでいくだけや
    自分の姿でいるんでさえ出来へんのや

    この世界に落ちてき仲間やから
    みんな兄弟みたいなもんや

    肉親だけやて限定したない

    うれしいコトあったら
    楽しみつくそやないか
    ご近所さんを呼ぼうや
    酒はいっぱい準備しヨ

    若い時間は二度とない
    一日に二回の朝もない
    チャンスはちゃんとつかもうや
    時間は待ってくれへんのやから


    最近、いろんな音楽活動に首を突っ込んでいると「音楽で元気を送る」とかみんな言ってるけど、そんなもの凄いパワーがあるんだったら、親子・兄弟・夫婦・友だち・元カレのシコリやわだかまりも吹っ飛ばせるよね? どうせ、あと数十年でこの世から消える兄弟姉妹なんだから、つまらんケンカはやめて、楽しく、仲良くいきましょ。

    原文の「勉励」は「勉学に励む」という意味ではなく「行楽に精を出す」(上記訳では「チャンスはちゃんとつかもうや」)が正解。まじめな私は過去35年間、刻苦勉励、刻苦勉励、と騙されちゃいましたよ。歳月は人を待たない、だからこそ、酒飲んで、歌うたって、おおいに遊びましょうぞ!


    posted by ヒロさん at 18:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 言語学&コトバ遊び

    2011年05月10日

    Vendra El Verano! ― 夏が来る、きっと来る、絶対来る!

    だんだん暑くなってきた。

    連休最後の休日は神戸でカラオケの歌会だったが、友人から私に意外なリクエストが入った。すでにイントロが流れ始めており、さあ歌え、という。

    大黒摩季の「夏が来る」、スペイン語バージョン。

    最初に日本語でこの歌を聴いたときは「大黒摩季って、結構いじけていて、心が歪んでるジャン」と思ったものだが、年を経るにつれて、この歌のカタルシス効果が身に染みるようになってきた。

    とはいっても、50才を過ぎてから「白馬の王子様」がどうのこうの、「お嬢様が憎い」ああだこうだと歌う気はなかなか起こらない。

    ・・・だが、スペイン語版ならば、なかなか行けるではないか!

    Vendra el verano, sin duda llegara.
    El hombre de mis suenos aparecera.
    Preciosa estare, este ano sera.
    Yo misma, tranquila, sin caer en la soledad.
    Que me falta a mi? Que mal tengo yo?
    Por mas que sigo intentandolo.
    Las que ellos eligen, ah siempre,
    Son todas las chicas de mama.

    Estos dias todos andan preguntandose.
    Esta chica se casa o que piensa hacer.
    Convenciones, sociales, familia y demas…
    Cuanto mas se preocupen, a mi que mas me da.
    El homble que yo elegiria,
    Tiene ya, como no, mujer con quien salir.
    Su dinero me ofrece algunas veces.
    Creo que tal vez si pero, one more chance!
    Busco un amor de verdad.

    Vendra el verano, sin duda llegara.
    Las manos abiertas, yo esperare.
    Cumplir anos es siempre bonito.
    Yo misma, no odiare, se que tengo la razon.
    A esta que soy yo, una chica tan linda,
    Quieren tener en sus brazos,
    El bueno de papa y mis amigos.
    Pero madre, tambien fue, chica de mama.

    Vendra el verano, sin duda llegara.
    Estoy a la espera y no faltara.
    Aunque les asusten, aunque me distancien.
    No desistire, no lamentare, seguire siendo la misma.
    Que me falta a mi? Que malo tengo yo?
    Por mas que sigo intentandolo.
    La que se quedara, ah siempre,
    La chica que quiere ser solo ella.
    Con todo, vendra el verano.
    Vendra, sin duda, mi verano!

    あんまり努力、努力と頑張らない方がいいですよ。
    私の夏、あなたの夏はきっと来ますから!


    posted by ヒロさん at 12:06 | Comment(3) | TrackBack(0) | ♪音楽たのしいなぁ
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