彼は1983年に100才の誕生パーティーを大々的に開いたが、後に年をごまかしていたことが発覚するという、少々お騒がせのピアニスト。このビデオで司会者は「もうじき98才になるピアニスト」として紹介したが、実年齢は94才と思われる。(96才で他界)
私の周りにも年をごまかしているピアニストはごまんといるので、とくに気にならないが、ともあれ、100才を過ぎてもカクシャクとしてどこかの発表会で演奏していることが、とりあえずの私の目標だ。
最近、ヤマハの「大人向けレッスン」のピアノ発表会に行ってきたが、70才を過ぎたおじさまやおばさまが難曲をガンガンと弾いていることに感銘を受けた。
トップバッターは72才の誕生日を迎えたばかりというマダムで、演奏曲目は「ベートーベン 月光」とあったので、ああ、あの曲ね、と思っていたら、演奏が始まってみると、第1楽章ではなく第3楽章だった!
ピアノ歴が5年とか10年とかいう人たちばかりだが、ショパンのノクターン遺作嬰ハ短調とか、ドビュッシーの月の光とか、みなさん、すごい曲を弾かれるものだと感心してしまった。お話を聞くと、その昔、お子さんへのピアノ教育やバイオリン教育で熱心だった方々が多く、さすがに耳が肥えていて、目標も高くそびえ立っていることがわかった。
2年前の私は毎月2曲をマスターしよう!なんていう無謀な夢を見ていたが、現在は「毎年2曲マスターして、過去に弾いた曲のすべてを年と共にレベルアップさせよう」に変更。
今年の新譜はバッハ・インベンションやOdeon(ナザレ)ぐらいで、ほとんどの時間は今までの曲の繰り返しだった。徐々に安定してきたのは、アメリのワルツ(ヤン・ティエルセン)、金婚式(マリー)、パルティータ2番シンフォニア(バッハ)、Maple Leaf Rag(ジョプリン)などだった。
来年は以下の新曲を考えている。