完全な1食にこだわっているわけではなく、お友だちと会食やケーキの日もあったし、「半熟たまご+納豆」をおやつにすることもときどきある。お風呂上がりのヨーグルトもほぼ定番になっている。
バターコーヒーは確かに腹持ちはよい。しかし、最近は動物性の脂をほとんど摂取しない生活だったためか、バターの塊の影響で目ヤニや増えて、鼻の粘膜からの排出物も多くなっている。
バターの代わりに、バージンオリーブオイルも試してみた。オリーブオイルは熱いコーヒーに入れると、ピリピリと喉に辛いので、おいしく飲むためにはもう1つ工夫が必要だ。
バターや脂で体を温めるという話で、そういえば・・・と思い出したのが三浦雄一郎の体験談だ。
◆三浦雄一郎 『生きがい』 p123
▲僕の人生経験からいえば、何を食べるかであきらかに体調が変わります。▲たとえば、03年のエベレスト遠征ではこんな体験をしました。▲登頂を目前にして、8400メートルという超高地で、ここは通称デスゾーンと呼ばれる死の領域ですが、3日間も足留めを食わされました。▲テントの外は猛吹雪。気温はマイナス30度以下。▲寝袋がそのまま棺桶になるという世界で、寒さに震えていた。▲こんなときは脂っこいものを食べないとどうしようもないのですが、ベトベトのベーコンやバター、脂肪のついた肉を食べてもまだ体が温まらない。▲そこで薬味のショウガを口にすると、ずいぶん症状が変わったのです。▲それまで冷えていた体がずいぶん温まるようになった。寝る前にもショウガと黒砂糖を紅茶に入れて飲むと、効果はてきめんでした。数十分後には体がポカポカしてきて、寝袋の中で温泉に入っているかのように手の先から足の先まで温まりました。(▲=本文中の改行、or 暗黒のエベレスト)
バターや脂では温まらない体も、ショウガ(+黒砂糖)で大きく変わったというお話だ。「マイナス30度」における体験談は説得力がある。
そこで私も試してみたのが<コーヒー+ショウガのすりおろし>。朝のジョギングと水浴のあとに試してみたところ、胸元と背中がポカポカと温かい。ショウガコーヒーは、バターコーヒーと比べるとほんの少し食欲を刺激する感じはあるが、それほど気にならない。紅茶、日本茶でも(私は飲まないのでわからないが)たぶん行けるだろう。一方、ココアにショウガを混ぜるのは、味覚がいま1つだった。
飲みものに砂糖を入れたことのない私だったが、「三浦雄一郎」の体験談の影響で、久々に沖縄黒砂糖を買ってきた。ショウガコーヒーにドーンと大きな塊を入れてみたが、なかなかマイルドで味もいい。後から空腹感が強まることもなかったので、しばらく試してみるつもりだ。
ショウガと黒砂糖があると、オリーブオイルの辛さもあまり気にならないため、現在は<コーヒー+ショウガ+黒砂糖+オリーブオイル>を昼に2回飲むことで、快適な日中の生活が送れている。(ときどき沸かさない水を飲むこともお忘れなく)
追記:<ショウガ+ブイヨン+醤油+黒砂糖+オリーブオイル>はさらに強力で、ポッカポカ!
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