冬はカラダがなまりやすい。寒さで縮こまり、厚着をするとますます動きが鈍くなる。ジョギングのほうはボチボチと続いているが、上半身、とくに肩の柔軟性や筋力がいまひとつだ。
日常的に、上方に向けて腕を伸ばす動作がほとんどない。「万歳三唱」で手を振り上げる機会はメッタになく、ジョギングをしてもグリコの「お手上げ」のポーズはやらない。
台所では、せいぜい包丁でトントントン、食器をふいてキュッキュッキュッ。趣味のピアノはよほどの大作でない限りポロポロポロ。ワープロやマウスも限定的な指先の作業にすぎない。
道路の雪かきや屋根の雪下ろしも少ない(ありがたいのだけれど)。天秤棒で井戸の水を運ぶこともない(母は子供の頃やっていた)。薪を運んだり、割ったりしない(薪ストーブが懐かしい)。庭に関心のない人は草取りもしない。板間のぞうきん掛けもしない。洗濯板でゴシゴシはもうやらない。全般的に家事に伴う運動量は、明治時代の10分の1程度と言われている。
私の場合、夏にはタオルの肩回しが楽チンでできていたが、2月上旬にまったく回らなくなっていることに驚いた。ジョギングを続けているにもかかわらず、だ。タオルではできなくなっていたので、バスタオルで長さ80cmくらいから肩回しを始め、体制を立て直すことになった。
時間があったら運動する、では足りない。時間があってもなくても、みんな歯を磨き、トイレに行き、ご飯を食べているではないか。そこで、起床後にビート音楽を使い、肩運動を毎日実践することになった。

1曲目はスクワットと組み合わせた垂直平泳ぎ。2曲目はタオルを使った前後の肩回し。3曲目は腕を左右に振る回転・捻りで、これは以前見たことのある由美かおるの西野流呼吸法ビデオに触発された。で、さらに余裕があるときは4曲目に「スワイショウ」と呼ばれる前後の肩振り。
いろいろ試した結果、朝だけでなく夜にも1セットやると、寝付きも寝覚めもいいことがわかった。運動するなんて、かったるいな〜と思うことはしばしばある。だが、パソコンで曲をスタートさせると、あれよあれよと15分ぐらいが経過しているので、音楽ビートの威力は恐るべし。(いずれヨガ体操、ストレッチにも応用する予定)