2012年04月18日

日常生活を英語でつぶやく、blah、blah、blah

英語になじむために、セルフトークで日常生活を表現するという訓練がある。私も大学生の頃にあれこれと頑張ったものだが、なにぶんいい教材があまりなかった。当時、UFO研究家の久保田八郎がなぜか「ひとりごとの英会話」(書名は失念、Amazonでももはやヒットなし)のような本を出していて、参考にしたものだ。

最近は山ほど教材がある。日常生活とはいうものの、誰のどのような日常に的を絞るか。海外旅行に絞ったものは昔から山ほどあるけれど、海外旅行が日常的になる人はまずいない。英語のレベルアップを目指したい20〜30代のOLを狙うのが妥当であろうが、そんな本の1つ、『起きてから寝るまで英語表現700』を読んでみて、ちょっと驚いた。

<第1章:朝> 「曇りだと気分も晴れないなあ」 「二日酔いがひどいなぁ」 「夕べ送ったメールの返事がきていない」 「冬になるとだんだん起きるのがつらくなってきた」 「今朝は、ヘアスタイルがきまらない」 「焦ってはいたらストッキングが伝線しちゃったよ〜」 「コンタクトがなかなか入らない」 「朝食は昨日の残り物でいいや」

英語には「get up on the wrong side of the bed」または「get out of the bed on the wrong side」という表現があるけれど、要は朝から機嫌が悪くて、1日中冴えないという意味だが、わざわざ第1章からそんな表現が満載。

<第9章:健康・ダイエット> 「吹き出物がなかなか治らないなあ」 「うあ、足がすごくむくんでいる」 「髪の毛の傷みがひどいなあ」 「最近肌がかさかさだな」 「あっ、こんな所にしみができてる〜」 「このしわ、なんとかならないかしら」 「最近体力の衰えを感じる」 「生理痛が重くて」 「偏食がたたって貧血になっちゃった」 「ラジオ体操がこんなにも疲れるものだったとは」 「エクササイズのDVDははりきり過ぎで腰が痛い」 「甘いものの誘惑には勝てないなあ」 「年とともに新陳代謝が悪くなるんだ」

う〜ン、こういう表現をしみじみと英語でつぶやきたくない(笑)。「いろんな英語表現を覚えたい」という需要に「人生にはトラブルがつきもの」という固定観念を掛け合わせると、こういう本ができる。

私の思うところでは、「覚える」とは心に強く刻みつけ、感情やイメージを伴わせ、その影響を体全体に波及させていく行為だ。さらに、外界に何らかの念波を発信し、シンクロを誘発する行為だ。

外国語を覚えるのは、もともとは未知の世界に窓口をつくる行為。せっかく外国語を覚えるのだから、日常的に繰り返すのはいいとしても、そこに新たな風をもたらし、憧れを引き込み、ますますハッピーになり、うれしい変革の原動力や清涼剤となるような教材も、どうかよろしくお願いしま〜す。

■追記:私は「ボケ防止ピアノの会」というささやかなグループに参加しているが、「ボケ防止英語の会」もいいかもしれない。実用性をいっさい度外視して、ただ覚えることが楽しいという50才以上の日常を対象にした教材もほしいです。What did I eat this morning? Who am I? Do I have a husband or two? Blah, blah, blah....

posted by ヒロさん at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Learning English

2012年04月13日

今日も階段で、燃え燃えチャレンジ!

先日は京都のピアノコンサートに行ってきた。降りた駅は地下鉄の四条駅だったが、この駅の階段にこんなメッセージが段々畑のように並んでいたとは!

3段ごとにメッセージがあり、消費カロリーまで併記されている。平日のスカスカの時間帯でない限り、誰も読まないであろう体力増進スローガンは以下の通り。

1. 階段でトレーニングしてみないか?
2. 階段は足をスリムに鍛えるチャンスなんだ!
3. いつもこの階段を使ってくれているあなたも
4. はじめて使うあなたも
5. さあ意識してやってみよう
6. まず足首をもっと使って
7. 少しかかとを浮かすように
8. そう、その調子!
9. ふくらはぎが効いてきたら正解だ!
10.背筋を伸ばして姿勢よく
11.下の方の足で体を持ち上げるように
12.お尻の筋肉に効果的
13.慣れてきたら一段飛ばしもやってみよう
14.ただし、焦りは禁物だ!
15.一歩一歩確実に
16.よくできました!
17.毎日続けてみよう
18.階段使ってperfectbody♪
19.今日も階段を上ってくれてありがとう

全部で19メッセージということは57段分になるが、もっと鍛えたい人のために

「階段を下りて、もう1度繰り返してみよう!」 とか、
「メッセージの段だけを狙った3段飛びに挑戦しよう!」 とか、
「ここから先はウサギ跳び、カエル跳びで!」 とか、

もうひとつ工夫がほしかった。このメッセージは「エレベータを使わずに、階段上ってね」という気持ちを込めた、若手職員チーム「燃え燃えチャレンジ」班による発案とのこと。広報資料はこちら

■注:写真は雑誌「ランナーズ」2012年4月号より拝借し、画像反転。

posted by ヒロさん at 12:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 四肢は百獣の王
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