2012年05月31日

只管朗読と英語表現データベース

シカン朗読、シカン朗読、シカン朗読・・・・。リラックスすると「弛緩朗読」、舌を噛みそうな「歯間朗読」、ホラー小説なら「死姦朗読」もあるかもしれないが、英語の神様・國弘正雄が提唱するのは「只管朗読」。只管打坐のごとく、ただひたすら座ってやさしい英文を何百回も読むという修行だ。

外国語を話せるようになるためには、あれこれと暗記をするのは絶対に必要ではあるとはいえ、暗記に飛びつく前に、何度も読んで口になじませ、読むたびに発音・語法・文法で新しい何かを発見しようとする姿勢が必要ではなかろうか、という主張だ。

私の場合は、Z会の「速読速聴英単語 Daily 1500」や、エイブラハムの「The Astonishing Power of Emotion」、ジャック・キャンフィールド監修の「Chicken Soup for the Soul - Think Positive」などを只管朗読のテキストとしている。「速聴速読」は英語教師やTOEIC受験者にもお奨めの内容で、エイブラハムと“心のチキンスープ”はとにかく人生を楽しく前向きにさせるテキストだ。私は数百回という夢物語ではなく、まずは6回を目標としている。

國弘正雄はさらに、「これは一体英語でどう表現するか」という問題意識を持ちながらさまざまな文章を多読をし、気になる表現があればカードに転記し整理せよ、という。この先生の場合は、カードの数が30万を超えているというので驚いた!(ほとんど辞書編纂者ではないか!) この手の「カード作成」はつくりっ放しではいけない。いかに復習し、関連性を持たせ、生きたデータベースにするかが問題だ。

2年前のこと、英語のTVドラマをあれこれと見ながら、聞き取れない単語や知らない表現があまりに多いので、これではまずいと思い、エクセルで表現データベースをつくり始めた。だが、エクセルに気まぐれに転記する程度では、血にも肉にも皮にもならない。そこで、すでに入力してある表現をランダムにポップアップさせ、これを毎日、只管朗読することにした。

単語、短文、パラグラフと何でもありで入力しているが、とりわけ、TVドラマの会話をひとまとりで使うのはなかなかよい。会話文を読みながら、ドラマのシーンや俳優の表情がはっきりと浮かんでくるので、英語表現が体の中にじわじわと染みこんでいくような感覚だ。

この1年で集めた英語表現は約2500。それぞれを何回読んだかがわかるカウンターをつけ、回数の少ないものからランダムに表示するようにマクロで設定してある。読む回数はとりあえず6回に達するのが目標。日本語訳は自分で考え、楽しみの範囲でときどき「日→英」も練習している。




posted by ヒロさん at 16:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | Learning English

2012年05月12日

瞑想でジョギング、呼吸法で肩振り

1日を「静」で始めるべきか、「動」で始めるべきか、それが問題だ。
朝の空気が気持ちがよいうちに、外に出てジョギングで眠気をさますか。
あるいは静かに座り、瞑想オーディオを聴きながら呼吸を整えるか。
さらに両方をとって、動きながら瞑想をすることはできないか。

音楽を聴きながらジョギングをしていると、走りながら瞑想をしているような気分になることがある。それを誘発するのはある特定の音楽だ。

パーカッションやエレキギターがリズムを刻むロック系の曲は、さあいくぞ、前に進めー、という励まし上手のコーチが伴走しているかのようだ。バッハのピアノ、チェンバロ、協奏曲を使うと、折り目正しく、美しく、空を見上げながら前に体を引かれるような感じだろうか。どちらも好みの曲だけを選んでいるので「快」であることに変わりはない。

だが、私のいう「瞑想を誘発する曲」は、80年代ロックやバロックではなく、空を飛ぶようなイメージのある曲や、静かなタブラーに弦楽器がかぶさる中東・インド系の曲などだ。走りながら本当に瞑想をしたくなって目を閉じてしまう(危)。ずっと閉じているわけにはいかないので、無難なところで4歩ぐらい、かなり安全な場所では8歩ぐらいにしている。

お気に入りの曲をいくつか上げると、
「Eagle」はワシの飛翔をイメージしているせいか、壮大な浮揚感がある。「Marco Polo」は神秘的な東洋の旅であろうか。「Sound of Civilization」はラヴェルのボレロのようなリズムの上でレバノンの弦楽が重なる。「Yachts」は少々テクノ系でヨットが走る風景。「Everytime」は、Everytime I close my eyes という歌詞なので、目をつぶりたくなる。

私が昨年8月より開始した「音楽ビートジョギング」は奥が深い。地面を蹴る足がドラムとなり、メトロノームとなって、異国の調べに酔いしれながら、ときに浮揚感を感じながら、前へ前へと進んでいく。

■■■■■■十■■■■■■  

走らない日は瞑想にしようということで、エイブラハムの瞑想CDを聴く。吐く息が長くなるように誘導する優れもののCDで、人生全般、健康、お金、人間関係の4部構成で、それぞれ15分だ。

いままで瞑想は座ってするものとばかり思っていたが、単純で緩やかな運動をしながらでも、ゆったりと呼吸を維持した瞑想はできる。

エイブラハム瞑想の音楽テンポは♪=95程度。これはゆっくり歩くスピードだ。

1回の呼吸は吸う息が3、吐く息が5の割合なので、これをウォーキングに当てはめると、6歩を吸って、10歩を吐くリズムになる。前後の肩振り運動(スワイショウ)は基本的にウォーキングと同じリズムなので、やってみるとこれは非常によい!

15分のオーディオを聴きながら、肩振りを712回、呼吸を89セットを行うことになる。

さて、次は家事、翻訳、ピアノをやりながら、リラックスをして瞑想に入る方法を研究しましょうか・・・

posted by ヒロさん at 19:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 四肢は百獣の王

2012年05月05日

アメリカ革命は進行中、ロン・ポールに大逆転の可能性あり

共和党の大統領選は、ロムニーの勝利がほとんど確定したかのように見える。共和党全国大会(8月、フロリダ州タンパ)に送り出す各州の代議員数の合計が過半数の1144人に達すれば勝利宣言だが、ロムニーはすでに800以上を確保している。

選挙戦は、ロムニー、サントラム、ギングリッチ、ポールの4人の候補で戦われてきた。サントラムは約250人、ギングリッチは約150人の代議員を確保。一方、革命の旗手ロン・ポールは、ロムニーの10分の1程度の得票で、第1位になった州は1つもなく、泡沫候補の扱いだった。

ところが、4月後半になってサントラムとギングリッチが撤退を宣言したことで、勢力地図が一気に変わってきた。サントラムとギングリッチの支持層の票のほとんどすべてが、ロン・ポールに流れつつあるのだ。

ロムニー側にも少しは流れてもよさそうなものだが、絶対そうはならない理由がある。それはロムニーがモルモン教徒であることだ。サントラムを支持していたキリスト教保守の票は絶対に流れない。さらに、ギングリッチを支持していたティーパーティーの票も流れない。

ロン・ポールはただの1つの州も取れない、さっさと退場しろ、とメディアは繰り返してきた。しかし、5月初旬の時点ですでに5州以上で過半数を確保し、この数はさらに増えている。大票田のテキサス州(155人)とカリフォルニア州(172人)で勝利すれば、700〜900人は確保するだろう。

各州の選挙には予備選挙(primary)と党員集会(caucus)という2つの形式がある。党員集会は、町の代議員→市の代議議員→県の代議員・・・というように、選ばれた代議員がさらに上位の代議員を選ぶ積み上がり式なので、草の根運動の影響力が大きい。ロムニーの代議員は原稿棒読みの人が多いが、ロン・ポールの代議員はみな情熱的であるという。

このような結果、党員集会型の州ではロン・ポールは逆転勝利となっている。ルイジアナ州で70%以上、アイオワ州で70以上で最終決着した。また、ミネソタ州でも、ロムニーのお膝元のマサチューセッツ州でもすでに50%以上確保している。オクラホマ州とワシントン州も同様の勢いだ。

だが、ロムニーはあと300人ぐらいで“上がり”となってしまう。どんなに追撃したところで、あと1カ月半でひっくり返せるかどうかだ。今後、ロン・ポール陣営はどのような戦略を展開するのだろうか。以下、私の予想だ。
  • まず、最低5州を押さえたことで、共和党全国大会に「候補」として乗り出す権利を獲得した。これにより、共和党は完全な分裂選挙になり、今後もロン・ポールのメディアへの露出は高まる。
  • 1〜3月は何となくロムニー支持だったが、その後ロン・ポールに転向した人は増えている。だが、各州党大会の終了後は別候補に変えられないという“縛り”が多い。ただし、全国党大会の1回目の投票でロムニーが過半数を取れない場合、2回目の投票が行われる。2回目以降の投票には“縛り”がないため、ロン・ポール大逆転のシナリオもある。
  • 上記のような“縛り”は、大統領候補への投票にはあるが、副大統領候補にはない。隠れロン・ポール支持者を多く送り込めた場合、仮にロムニーが勝っても、副大統領候補を空白にして、ロムニーの顔を完全につぶすという戦略もあり得る。
  • ロムニーを失墜させたあとは、共和党を脱退して独立政党から立候補する。これでオバマとの一騎打ちになるわけだ。
夢物語に思えるかもしれないが、アメリカの政治地図は地方の草の根レベルで大きく変わり始めている。

ロムニーが演説集会を開いても数百人しか集まらないが、一方のロン・ポールはどこに行っても数千人で会場がいっぱいだ。ロン・ポール支持を公言して、地方選挙、国政選挙に出る議員も増加しているのだ。

■おまけ:
ネバダ州での戦いもおもしろい。同州で昨年10月にルールが変更され、第一次投票(2月)の得票比率をもとに28人の代議員を割り当てることになっている。つまり、ロムニー20人、ロン・ポール8人が確定なのだが、肝心の選出代議員の7〜8割がロン・ポール支持派になる可能性があるのだ。ロムニーに投票する“縛り”がある代議員は20人だが、うち半数はロン・ポール派ということもあり得る。共和党執行部は「ネバダ州の代議員をすべて無効する可能性がある」という脅しをかけるなど、戦いが進行中だ。

■追加1:
同じく党員集会型のアイダホ州は、勝者独占方式(winner-take-all)のため、すでにロムニーに全代議員38人が割り当てられることが決まっている。だが、州党大会(6月23日)で3分の2以上の賛成票があれば、これを覆し、38人のすべてをロン・ポールに切り替えることができる。現在、州大会の3分の2の得票をめざして、死闘が展開中。

■追加2:
州党大会の代議員の割り当てでは、「他候補に投票した場合は1万ドルの罰金」「今後8年間は共和党内でいかなる被選挙権も失われる」などの罰則があるという。確かに他候補に投票することはできないが、棄権する権利はある。隠れポール支持者は、共和党全国大会の1回目の投票で「棄権」を選択することで、ロムニーは敗北する。これがロン・ポール勝利の方程式だ。

posted by ヒロさん at 13:09 | Comment(4) | TrackBack(0) | 国際政治/謀略
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