なぜだ? この色の呼び名は廃れてしまったものと思い込んでいたが、「ぐんじょう」には「群青」という漢字表記があることを知ったのは、何を隠そう、『青の美術史』を読んだ3時間前のことだ。青春の群像、なんていう言葉もあるので、たぶん、ずっーと「ぐんせい」と読んでいたらしい。
染料・顔料の世界では「藍」や「紺」はかなり昔からあるが、「空色」の場合は、1800年代前半にベルリンブルー(ベロ藍)やウルトラマリンブルーの人工合成法が開発されるまでは、ラピス・ラズリという石の独壇場だった。
日本や中国では、ラビス・ラズリを「瑠璃」と呼んだ。天上の青色は浄土になぞらえられ、仏教では薬師如来の浄土を示す「浄瑠璃世界」という言葉ができる。16世紀になると、牛若丸と富豪の娘「浄瑠璃御前」(よっぽど清らかな娘さんだったのね)が恋に落ちるラブロマンスがはやり、この語りに使われた音楽も浄瑠璃と呼ばれるようになり、さらに、人形劇にも転用されていく。私の住んでいる近くに浄瑠璃寺があるので、今度行ってみよう。
わがブログは発足当時から、ずっとラベンダーを採用している。一度、ミドリ色が勝手に混入した事件があったのものの、色を変えたいと思ったことはない。最初から、空色、ラベンダー色のイメージがあって、たぶん心が落ち着くのだろう。
ラベンダー(lavender)はラテン語の「lavare(洗う)」に由来する。水に洗われるような色で、ラベンダーはかなり昔からお風呂の芳香剤にも使われている。「lavatory(洗面所)」や「lavish(惜しみなく使う)」という言葉もある。「u」と「v」は兄弟文字なので、「laundry(ランドリー)」も同じ語源だ。なるほど、大地を洗うように流れるから「lava(溶岩)」なのか、と納得するが、真夏日に溶岩のことを考えるのはやめましょ。
私はエッセンシャルオイルではラベンダーが好きだ。眠りにくい夜はラベンダーがあると重宝しますよ。
■妄想:
お風呂のタイルはイズニックタイルで埋め尽くしてみたい。


ヒロさんの世代だと「群青」といえばこれではないのですか?
http://www.youtube.com/watch?v=Rry9p_144ZQ
あと、こんなのもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=a_aQiNdm7jw
今日も東京の空はガンガンと青いでしょ、haruhicoさん。
>http://www.youtube.com/watch?v=a_aQiNdm7jw
アンディ・ウォーホールの「赤、緑、青、ぐんじょう色・・・」というこのCM、見たことがある! でも谷村新司の「群青」はレパートリーにないので、「ぐんじょう=群青」とやはり、つながっておりませんでした!
ブログを読んで驚いた・・・私の好きな色は、「群青色」でした。
カラーセラピーに色彩心理学の知識が必要とのことですが、
青の色を好む傾向にある人って、周囲に気配りがあって
礼儀正しくて、今は希少となった日本人なんでしょうか。
出藍の誉れの出典となった「青は藍より出でて藍より青し」(荀子)
この「青」って、きっと「群青色」なのでしょうね 。
馬の毛色についても、ややこしいです。
平家物語の那須与一が乗っていたのが黒鹿毛(くろかげ)で、
毛色は黒みがかった鹿毛(茶褐色)です。
青鹿毛(あおかげ)は、黒鹿毛よりも黒くて全身ほとんど黒色で
鼻先や臀部に一部がわずかに褐色です。
青毛(あおげ)は、全身すべて黒い毛色で、あの偉大なる
サンデーサイレンスがこの毛色でした。
youtubeで「群青」の歌を聴いて、心を癒してください。
谷村新司の「群青」(1981)
http://www.youtube.com/watch?v=fZCafLhLUbI
福山雅治の「群青〜ultramarine〜」(2007)
http://www.youtube.com/watch?v=9zc2i94zovE
松居慶子の「Deep Blue」(2001)
http://www.youtube.com/watch?v=Ojlw2y8GUaU