老化するしないは別として、口ぐせが変わると、そんなにいいことがあるのだろうか。
私は小さい頃から人混みの中にいると、すぐに気分が悪くなる体質で、とくにデパートや市場の買い物で気持ちのよい体験がほとんどない。イライラしたり、くたびれ果てた状態で買い物をすると、あんまりいいものが見つからない。あれこれ迷って時間がかかる、妥協買いをしてしまう、高値買いをしてしまう、家に帰ると買った商品が壊れている、買った後に「あー、別のにすればよかったー」と後悔する・・・なんてことばっかり。
そこで、こういう状態を逆転させるためのセリフを、ありふれた魔法でつくりあ〜げ〜た〜よ♪(スピッツの「ロビンソン」かな?)
「サイコーの○○が見つかって、ウレシー!」
つまり、こうだ。洋服を探しているのなら、目的のものが見つかる前から、「サイコーの洋服が見つかって、ドレミファ、ウレシー♪」と心の中でキャピキャピとはしゃぎながら歩く。特に目的のない冷やかしショッピングのときも、「サイコーのモノが見つかって、ウレシー!」とつぶやきながらブラブラ歩くと、ほんとうに、これだ!といういいものが見つかる。
この「魔法のコトバ」を使い出してから、ショッピングがだんだん楽しくなってきた。
先日、小山薫堂の「考えないヒント―アイデアはこうして生まれる」を読んだが、さすがはマルチで仕事をこなす放送作家・脚本家・コンサルタントだ。彼の口ぐせもゲットすることにした。
「何か面白いことないかな」
毎日の買い物の道のりでも「なんか、おもろいことないかな」と子供のように歩く。おもしろい車、店、家、花、空の雲、マンホールがないかな、おもろいカップルや親子、ジジババ、兄ちゃん姉ちゃんが歩いてないかな、と心をときめかせながら歩く。そうすると、同じ道のり、同じ店がいつもとは違った新しいものに見えてくる。
ついでに、財布を開くときは
「お金を使うのはいつも楽しい〜」
とつぶやいちゃいましょ。仕事をしているときは
「お金を稼ぐのはいつも楽しい〜」
がいいかな。で、パトカーや救急車の音を聞いたときは
「ラッキー、ラッキー、サイコー、サイコー」
も、いいですよ〜。
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