ジョセフ・マーフィーの成功哲学は、この分野ではいまや古典的な存在だ。あっ、それ知っている、という人は山ほどいる。思いは実現する、いいコトバを繰り返す、イメージする、潜在意識に働きかける・・・といった表現に馴染みがあるはずだ。だが、あまり成果が出ないとなると、「なぜいままでのやり方では成功しないのか」と銘打った別の成功本に次々と手を出すことになる。
まっ、私もそんな一人なわけだが、マーフィーだけはそれなりに読み込んだ。渡部昇一(=大島淳一)の『マーフィー100の成功法則』は20回以上も読んだ。オリジナルの原書は8〜9冊買い、うち1冊は5回以上読み、フランス語版とスペイン語版も試している。で、今ふり返ってみると、もっとも成果が現れたのは、
最初に読んだ学生のときではなかろうか。単なるビギナーズラックだったのか?
こういう本は人生順風満帆で、バリバリと仕事をこなしている人はあまり読まない。困ったときの神頼みのように読みすがり、あくせくとしながら、必死の思いで「イメージ」だ、「アファメーション」だ、と頑張ろうとする。そして、ほんの少し成果が出ても、仕事や生活に追われながら忘り去られる。
私たちは目標を達成するために、何かをすることばかりを考える。しかも必死に、一生懸命に頑張ろうとするときがある。だが『マーフィー100の成功法則』をじっくりと読み返してみると、最も重要なキーワードは
「くつろぐこと」ではないかと思えるのだ。
「私の心はいつも静かに落ち着いています」(11章)
「1日数回、必ず精神的にも肉体的にも完全にくつろぐように」(14章)
「マーフィー理論を利用するためには、くつろぐ技術が重要」(15章)
「このようなくつろぎ方を1日何度もするのです」(15章)
「体をくつろがせて、自分の願望をイメージにしたとき・・・」(16章)
「催眠療法」(18章)
「静かにくつろいだ時間に、この設計図を潜在意識に送り込んで」(24章)
「ソファーに横になって完全にくつろぎ」(25章)
「アームチェアにゆったりと腰をおろしてくつろぎ」(26章)
「くつろいだ平和な気持ちで」(27章)
「今、くつろぎ、平静で晴朗で穏やかな気持ち」(28章)
「心をむりに緊張させたり、心の格闘などを起こしてはいけない」(30章)
「くつろいで、のんきにやって下さい」(37章)
「心のくつろいだ時、・・・・りきまないでゆったりとした気分で」(39章)
「体も心もくつろいだ時にゆっくり自分に繰り返して」(48章)
「眠る時と目覚めた時に、体をゆったりとさせた状態で」(50章)
「ゆっくり体をくつろがせて、もっと豊かな想像をして」(51章)
「ゆっくり静かに実感しながら」(58章)
「親しく、くつろいだ調子で」(68章)
「心を静めて、体を静かにして下さい。体にくつろぐように命じて・・・」(69章)
「よく眠れるということは、あなたの潜在意識によりよく頼れること」(70章)
「床につく少し前から心をくつろがせ」(71章)
「目を閉じ、緊張をほぐし、体をくつろがせ、非常に静かに、受動的に」(79章)
「毎夜、心の底の静寂にひたって」(86章)
「外界のすべての光景や音や出来事から遮断して、静寂にひたり」(87章)
「静寂な時間を持たない心には聞こえてこない」(88章)
「心を静かにしてくつろぎ、緊張を解いて」(92章)
「まず体をくつろがせて、ゆったりと、うとうとした瞑想状態」(93章)
「このくつろいだ、平和的、受容的な状態で」(95章)
「気持ちよく腰かけ、体をくつろがせ、目を閉じました」(96章)
「くつろいでなごやかな気持ちになり」(97章)
「静かにすわって」(98章)
ごらんのように「くつろぎ」のオンパレード。ソファーに座って「くつろぐ」のは誰でもやっているが、そのような日常的なくつろぎではなく、徹底的な技術としてのくつろぎを極めているかどうかだ。冷え性がなくなり、あがり症にも効き、瞑想でイメージコントロールが容易になり、夜はぐっすりと眠れるというテクニック。経費ゼロでいますぐ誰にでもできるけれど、あまりにも単純すぎるせいか、誰もやらないテクニック ― その名は、自律訓練法(Autogenic Traning)。近日中にこの自律訓練法の実践体験と考察をまとめてみたい。
posted by ヒロさん at 11:40
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マーフィー成功法則
いつも楽しく読ませていただいてます。
自律訓練法の体験記、楽しみに待ってます!