もうかれこれ十五年以上も新聞を購読していないし、テレビも所有していない。新聞やテレビがなくてもニュースはネットで確認できるが、疎くなっているのが企業広告のキャッチコピーだ。
新聞記事を読むよりも、広告コピーを読んだほうがコトバの鍛錬になる。短く、歯切れよく、非凡かつ普遍的に。ちょっぴり裏切りながら共感を呼び、逆説的だけれどわかりやすい。俳句のように極大と極小の世界を織り交ぜて、できれば川柳のようなギャグセンスで笑いも取りたい。
自分に上手に枕詞やニックネームをつけられる人は、自分を売り込むキャッチコピーのセンスがある。自分の名前や屋号、職業、扱う製品などで、いいアイデアが浮かばない人は、以下のリンクへどうぞ。
キャッチコピー・ジェネレーター http://goisu.net/cgi-bin/generator/cach.php
ともあれ、久々に実際の広告コピーを読んでみよう。過去1〜2年で日経新聞と朝日新聞に載った広告のコピーのうち、私の好みにヒットしたのは以下の通り。
(ソース:「キャッチコピー・アーカイブ」)
「奈良時代は2度やってくる」・・・・近鉄
「タビナシ人生は、シナビタ人生だ」・・・・福岡JTB
「あなたのボーナスを、あなたから守ります」・・・・ソニー銀行
「100円で婚活できる!」・・・・結婚情報センター
「世界は地元でできている」・・・・ZENRIN
「腸トレ」「めざせ!ツマラない生活」・・・・ヤクルト
「便秘に、イチジク浣腸という選択」・・・・イチジク製薬
「そして、人類は麺類になった」・・・・日清食品
「たるんだ私を、許さない」・・・・資生堂
「肥満症は病気です」・・・・小林製薬
「スマートフォン 電話できるのか? と訊く部長」・・・・ミツミ電機
「あなたのためよ。と教えても、やっぱり犬は、逃げていく」・・・・マース・ジャパン
「恋はいつもビターだから」・・・・明治ミルクチョコレート
「愛されるより、忘れられない女になる」・・・・NTTドコモ
「人生には、ボルボより大切なものがある」・・・・ボルボ
「時速0kmでも、胸は高鳴る」・・・・プジョー
私も、更新件数がゼロでも胸が高鳴るようなブログを目指したい。
あと、出所は不明だが、
「プール冷えてます」
「サンタより、アンタに会いたい」
も好きかな。
posted by ヒロさん at 18:55
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言語学&コトバ遊び
「金鳥の夏、日本の夏」
「男は黙って○○ビール」
「違いのわかる男の〜」
「クリー○を入れないコーヒーなんて」
イメージが焼き付くのがいいですね。
上手に考えるなぁ。
コピーライターってすごいですね。
「ピアノ売ってちょーだい!」
「見えすぎちゃって困るの」
「答え一発、○○○ミニ」
「一粒で二度おいしい」
「大きいことはいいことだ」
「おせちもいいけどカレーもね」
「3分間待つのだぞ」
あぁ、私はテレビにいっぱい洗脳されて、スクスクと育ちましたわ!
>出所不明
そんな広告を打つのはココしかないでしょう。
http://www.japandesign.ne.jp/KUWASAWAJYUKU/KOUZA/1/A/OONUKI/
haruhicoさーん。おー、豊島園でしたか。ブルブルブル。
私 長文読むの苦手だから キラリと光放つ川柳のような
言霊がすきです。特に 愛されるより 忘れられない女(ひと)になりたい。
私は「忘れられない女よりも、生まれ変わる女になりたい」をお奨めしま〜す。
としまえんのキャッチコピーですな。