2月の末のこと、大学の学生課に珍しいアルバイトの貼り紙が登場した。「海外英語ニュースの翻訳」の仕事で、ビデオ素材を英語で聞きながら、すばやく日本語に書き起こしていく作業であるという。基本的に帰国子女を対象としているようだったが、ダメ元で何でもやってみようという気概にあふれていた私は、一番乗りで電話を入れて、その日の午後一でテストを受けることになった。
ちょうどそのころ『マーフィー100の成功法則』を読んでいた私は、イメージ実験を試してみた。同書によると、願望はとにかく「絵・映像」にした方がよく、願望が達成された後に起こり得る「象徴的な場面」を繰り返し思い浮かべるべし、のように説明されていた。
面接・テストの場所はまったく行ったことがなく、その現場を想像する手がかりに乏しい。どんなテストを受けるのかもよくわからない。でも、アルバイトの採用がもしもその場で決まった場合、その後で自分はどうしているだろうか、とふと考えた。きっと、そのテレビ局から駅に向かう道のりで、ルンルン気分で歩いているに違いない。たぶん、鼻歌も出ているだろうし、(恥ずかしいけど)スキップしちゃってるかもしれない・・・。
そこで「街の通りをルンルンとスキップしている私」の映像が採用され、その姿を何度か思い浮かべながら放送局に向かうことになった。
その日の午後、不思議なことが2つ起きている。
1)「これを訳すように」と渡されたビデオニュースの内容は、中東のパレスチナ問題で、前の晩にたまたま私がニューズウィークで読んでいた記事とほぼ同じ内容だった。
2)1時間がタイムリミットだったが、担当者が「できたか〜」と再び現れたのはちょうど2時間後。彼は遅めの昼食を長々と取ってきたらしく、時間を取り間違えたらしい。何かいいことでもあったのか、上機嫌な表情だった。
添削はその場で行われ、採用決定。帰り道はもちろん、ルンルン気分で歩いていたけれど、途中から「ここはスキップするべきところじゃないの?」と気がついて、人目が少なくなったところを見計らって、本当にスキップして帰ったのよ(笑)。
アルバイトを始めて見ると、私以外の全員が帰国子女の大学生か、留学体験者か、プロの同時通訳者。棚ボタでテストに受かった私は、その後苦労することになるのであります・・・(その話はまたいつか)。
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この棚ボタ事件がその後の私の人生のコースをかなり決めてしまったので、どうしても忘れられない事件だ。そして、一度棚ボタの味をしめると、再度同じことを期待してイメージテクニックを使うわけだが、うまく行ったときと行かなかったときがある。
『マーフィー100の成功法則』を再度読みなおしながら、このときの棚ボタが成功した理由を分析してみる。
テストはすぐに行われたうえに、最初からダメ元で臨んでいるので、失敗したらどうしようと少しも考えていない。これに加えて、さりげなくサッとイメージした映像に、成功したときの喜びの感情がしっかりとこもり、スキップのリズム・上下運動・躍動感といった筋肉感覚に連動して表現されたこと。この辺がポイントではないか。
同書では、イメージングは「朝晩数回にわたって」「毎日」繰り返し、とりわけ「眠る直前と目覚めの直後」が大事で、日頃から「静寂の時間」を大切にし、「体をつくろがせる訓練」を積むべし。「ドラマチックなシーン」に「簡潔な決めゼリフ」をつけた「映画」のように扱い、この映像を代表させるような「短いフレーズ」や「単語」を選び、ヒマがあればさりげなく復唱する。また、イメージを助けるために、「手で描く」「実物を触る」「(演技で)なりきる」ともっとよろしいとのこと。
その後の私の人生は「何か困った事態」になってから、イメージングで解決しようと頑張っていたように思う。この9月1日から1日15分のイメージ瞑想を一生涯の日課にすることに決意した。
■補足
『マーフィー100の成功法則』でもの足りないところは、祈りの例文が山ほどあるものの、翻訳調でリズムが悪かったり、キリスト教の色合いが強かったりで、そのままでは使いものにならないこと。さらにネガティブ思考(嫉妬、皮肉、恨み、怒り、恐怖、イライラ)の悪影響に言及しているものの、その対処法には決定打がないこと。ネガティブの対処法では、エスター・ヒックス(エイブラハム)か、浅見帆帆子の著作がいいかもしれない。
>添削はその場で行われ、採用決定。帰り道はもちろん、ルンルン気分で歩いていたけれど、途中から「ここはスキップするべきところじゃないの?」と気がついて、人目が少なくなったところを見計らって、本当にスキップして帰ったのよ(笑)。
主題のマーフィの法則とは全く関係ないけど、上の文章を読んで、ちょっとヒロさんに惚れた(笑)。語尾の「帰ったのよ」が素晴らしい。それにしても、昔は林真理子さんは優れた作家だったのになあ。
又々夢の広がるお話をありがとうございます。
やっぱり、気って大事ですよね。(この前も言いましたか)
暗示というやつ。大きなエネルギーになります。
前に、よく当たるという占い師さんに見て頂いたんですが…
今が一番苦しい時だけど、あと2〜3年、○○○と思い続けて耐えること、新しい何かを見つけて成功しますよ…と言われ、すごく嬉しくて、苦労を喜んで耐えた、新しい事を模索した、今の苦しさは幸せになるために必要だったのだ!…なんて思っちゃう単純な私。その占い師さんに感謝!占いが当たるよう暗示した、努力した…ちょっといい感じになってきてるわよ!(←おっ!ヒロさん調)でも、まだまだこれからだぁ!今から青写真をしっかり描こう!思い続けてたら、チャンスがやってくるんだって。
ヒロさんのスキップ、軽やか、楽しそう、素敵でしょうね。
アルバイトを始めて見ると、私以外の全員が帰国子女の大学生か、留学体験者か、プロの同時通訳者。棚ボタでテストに受かった私は、その後苦労することになるのであります・・・(その話はまたいつか)。
↑その後の苦労
とっても興味あります!
やっぱり苦労しないと
人間ダメですね。
さすがヒロさんだな
って思いました!
ピンちゃんに同じく
私も惚れた〜♪
うちのぼんやり息子
啓発してやってください!!!
>ちょっとヒロさんに惚れた(ピンちゃん)
ピンちゃん、お酒の勢いで書いちゃダメよ〜。
>やっぱり苦労しないと人間ダメですね(HIDE母さん)
苦労というか、できが悪いのでいっぱい叱られましたわ。時給は2000円から始まって、2500円、3000円、・・・・と上がっていった仕事なので、厳しいのは当然なんですけど。「苦労」はしちゃダメよ。「苦労」する人は、一生苦労が多いのよ。
>あと2〜3年、○○○と思い続けて耐えること、新しい何かを見つけて成功しますよ…と言われ、すごく嬉しくて、苦労を喜んで耐えた(shukoさん)
ハタから見て苦労に見えることは「そこそこ楽しく」やって、ハタから見て楽しく見えることは「天に昇るようにメチャメチャ楽しく」やることが人生のコツだと思いますわ。さすが、shukoさん。
ヨガの倒立の記事を検索してたどり着きました。
いきなりですが私も過去似たような例があったので書かせて下さい。
高校の時私は弓道部でした。
一年生の時は初心者の顧問でしたが二年生の時は強豪高から移動してきた先生方が顧問、副顧問になりました。あまりの棚ぼたに妄想が膨らむ私。
お正月明けに、「直径15センチほどの金銀の的を狙って居る(通常直径30cm弱)」という儀礼的な射会がありました。小さな範囲に的を絞ると、大きな的でやる時より矢が的の近くにいく、という勉強の為にやらせて下さったのだと思うのですが、私は矢を手に取る時既になぜか頭の中はヒーローインタビューでいっぱいで、仮に当たっちゃったらすごくね?すごくね?とはやる気持ちを抑えつつ、射ると…的中!儀礼自体知らなかったのに、一本目で的中しました。先生方曰わく、何回か射ったあとたまに当たる人は居るらしいのですが、一本目で当たるのはとても珍しいと言われました。的の裏に日付と名前と「甲矢的中」って書いて貰いました。金的を当ててしまったのでそこで私は見学に回されましたが、一本目で当てたのは弓道界広しと言えど私位のものでは…とか都合のいい事を思ってしまいます。ネット上でそんな話を書いてる人が居たら多分それは私だと思います(笑)
矢を選ぶ時点で「当たった後のコメント」を考えてたのをよく覚えています。成功したちょっと後の事を思い浮かべる、という記事の話題に当てはまる出来事だと思いました^^
かなり信憑性があることだと思います。
>矢を選ぶ時点で「当たった後のコメント」を考えてたのをよく覚えています。(みひるさん)
弓道またはアーチェリーは私もいつか挑戦してみたいです。気持ちをあれこれとブラさずに、一途にルンルンと楽しい金的に狙いを定めましょうね!いいお話をありがとうございます。
私も
>「苦労」はしちゃダメよ。「苦労」する人は、一生苦労が多いのよ。
のお言葉を持ってかえります。
TFT等を丁度調べていた所なので、偶然読ませて頂いたとはいえ、私にとってとても有意義な記事ばかりで本当に勉強になりました。