■長寿遺伝子サーチュイン・・・・米マサチューセッツ工科大のロナルド・ギャランテ教授が発見した遺伝子サーチュイン(Sirtuin)。ガンの抑制、活性酸素の消去、筋力の強化、糖尿病の予防、脂肪の燃焼、老化の抑制に関連する遺伝子で、どの生物にも存在するという。ただし、少食という引き金がないと活性化しない。
■サル1200匹の20年間の食事実験・・・・米ウィスコンシンン州マディソン校では、1200匹のサルに与える食事を普通食と少食の2種類に分け、20年間にわたって観察を続けた。20年後の老化の差は歴然としており、少食グループの若さに軍配が上がった。
■断食で活性化するレブ遺伝子・・・・京大の西田栄介教授らは、エサを減らすと線虫の寿命が1.2倍に延びるという研究を発表。とりわけ、一定の間隔でエサを全く与えない日を設定すると、寿命は1.5倍に拡大した。この断食で活性化されるのはレブ(Rheb)遺伝子だが、これは人間にも存在する。英『ネイチャー』誌の関連記事は<こちら>。
長寿遺伝子が発現する仕組みについては<こちらの記事>を参考に。
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『食べること、やめました』の森美智代は、1日60kcalという微食だけでも奇跡だが、さらに週1回の不食を長年続けている。彼女を不治の病から救ったのは現代医学ではなく、食事療法だった。
少食や不食で活性化する遺伝子群は、不安定な食物周期を乗り切ってきた生命の歴史が刻み込まれている。食事は腹八分目よりも五分目、1日2〜3食よりも1食のほうがよいかもしれない。人は健康になるために何かをプラスすることばかり考えているが、マイナスの「引き算革命」があることを肝に銘じておきたい。
現在、私にも進行中の「1日完全1食」は、毎日二十数時間の断食をしているようなものであり、毎回の食事がbreakfast(破る+断食)になる。これに加えて、週末に不食の日を加えるとどうなるのか、いずれ実験してみたい。
『細胞から元気になる食事』はわずか420円の文庫本ながら、日常食の心がけ、油の問題、脂肪対策、酵素のメカニズム、少食の効用など情報が盛りだくさんだ。活性酸素を退治するファイトケミカルは「闘うケミカル」と誤解していた私だが、ギリシャ語の「phyto=植物」であることも教えてくれる。
■関連記事:
適度な小食が健康に良いというのは常識的に理解できるのですが、どうしてもわからないのは極端な微食で健康だと主張する人が居る一方で、拒食症で命を落とす人も沢山存在するという事実をどう説明するのかということです。
街で時折拒食症と思われる、ガリガリにやせて土色の顔をした女性はしばしば見かけますが、一日60Kcalで健康な人には遭遇したことがないので、微食で健康ということがなかなか信じられません。
カロリーについては諸説あって、未だに何を信じたら良いのか悩ましいです。
個人的には、禅僧のようなストイックな感じに憧れるので、粗食で満足できるようになりたいものですが・・・。
拒食症のことはよく存じませんが、心に平安があるかどうかが分かれ目ではないでしょうか。健康、新陳代謝、デトックスの問題は思考形態、心理状態にも大きく依存しているはずです。これは数値化できないのでしばらくは科学的な実験はできないでしょうけれど。
断食で心の平安がない人は失敗します。断食中にショック死する人もいるし、つい魔がさしてラーメンスープを飲んだところ、腸捻転で死んだ人も知っています。また断食後の復食で猛烈に食べ過ぎて症状をさらに悪化させるという経験が私にもあります。私が今回1食実験をしているのは、特に苦痛がなく、やすらかな気持ちで「これは行けるかな」と感じられたので、やっているだけのことです。
ガツガツとした気持ちで病気治しを狙っても、たぶんダメでしょう。1日60kcalの方は最初は500kcalぐらいから始まり、だんだん減って過去14年間は60kcalになったもの。本をお読みになってはいかがですか? 顔つきや表情はネット上でも見られますよ。
http://antiagingsalon.net/2008/04/30/