2009年03月07日

「政府高官」というマスコミ政治部記者の用語について

Asahi.com:民主、漆間氏とみて追及へ 「自民立件ない」発言の高官(2009/3/7)
 西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官は6日夜、改めて記者団の取材に応じ、「一般論として、違法性の認識の立証がいかに難しいかという話をした。『自民党側に捜査が及ばない』とは言っていない」と発言を否定した。一方、民主党はこの政府高官を元警察庁長官で官僚トップの漆間(うるま)巌官房副長官とみて、週明けの国会で追及する。
 政府高官は記者団に「記者の皆さんのとらえ方で、私の本意ではない」と釈明。「捜査は検察が決めることで、私は情報が入る立場ではない」と捜査情報を踏まえた発言でないことも強調した。朝日新聞はこの高官に身分を公表するよう求めたが拒まれた。<中略>
 政府高官の発言が出たのは定期的に開かれる記者団との懇談。メモをとらないオフレコ扱いで、政策などの真意や背景を聞く場だ。記者はニュース性があると判断した発言は、「政府高官」を主語にして報じる。

いわゆる記者会見ではなく、本音で裏話もしましょうよ、というのが「懇談会」だ。だがこれはメモを取ってはいけない、実名で報道してはいけないという「オフレコ」になっていて、この取り決めは何十年も前から延々と続いている。

私は今日の今日まで「政府高官=内閣の閣僚のうちの誰か」だと思っていたんだが、知らないということは恐ろしい。政治部の記者にちょっと尋ねていればわかっていたことなのだが。

国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行:(2009/3/6)
首相官邸と内閣記者会は、記者会見ではなく「懇談」形式の取材の際に

 政府首脳=官房長官
 政府高官=官房副長官(事務)
 首相周辺=総理秘書官

との主語で報じることになっています。「懇談」の席上、本人がOKした場合は、実名で報道できることになっています。

日経新聞の元政治部記者のブログが明らかにしている。「政府高官」と「政府首脳」の違いは一体どこにあるんだろうと25年以上訝ってきた私だが、本日ついに解明。世の中に「新聞の読み方」と称する本は山ほどあったが、政治懇談会の“数式の初歩”はどこにも書かれていなかったような気がする。まあ、取り決め自体がオフレコだからね。

posted by ヒロさん at 12:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 報道・メディア論
この記事へのコメント
TITLE: 「政府筋」と「自民党筋」
池田信夫:「記者クラブの2ちゃんねらー」(2009/3/7)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/e0eb17f22880ede66df1f7f27b91d254
『西松建設の事件が自民党まで波及しない、とのべた「政府筋」の発言が問題になっている。普通は「政府筋」は官房長官で「自民党筋」は幹事長のことなのだが、河村官房長官は「私は承知していない」という。<中略>これはオフレコを条件とする記者クラブとの「懇談会」で出た話だから、彼の了解を得ないと公表できないのだ。普通はそこで出た話を記事にすることはないが、今回は共同が配信したため、各社が記事にしたようだ。』
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2009年03月07日 14:14
TITLE: 漆間が理由で官房副長官は「政府筋」から「政府高官」に昇格?
花岡信昭メールマガジン(2009/3/9)
http://www.melma.com/backnumber_142868_4408518/
 『政治取材の現場では、記者会見のほかに「懇談」という決まりごとがある。懇談にはメモを取っていい「メモ懇」、発言者の名前を特定しないで報道する「オフレコ懇」、内容を明らかにしてはいけない「完全オフレコ」などがある。
 通常、いわれている懇談は、首相官邸の場合、官房長官は「政府首脳」、官房副長官は「政府高官」、首相秘書官などは「政府筋」などとして報じていいことになっている。
 官房副長官はわれわれが現場にいたころは「政府筋」だったはずだが、漆間氏のような「大物」が来たためか、「政府高官」と呼ぶようになったらしい。』

花岡信昭は2002年まで産経新聞記者。とすると、2002年までは官房副長官も「政府筋」だったということか。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2009年03月09日 16:58
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/250596595

この記事へのトラックバック