2008年02月12日

シャルトル大聖堂の偉大なる、ユニバーサルな異教空間

3泊4日でフランスのシャルトル(Chartres)に行ってきた。目的地はただ1つ。「ノートルダム」という聖母マリアに捧げられた12〜13世紀のゴシック建築、シャルトル大聖堂だ。

非信徒として2回の礼拝に参加したが、感動の一言に尽きる。いや、尽きないのでもっと、もっと書くと、異教徒であればこそ聖なる感動の体験が待っている。

オルガンの音色にハッ、と魂が目覚める。

礼拝はバッハのオルガンで始まる。私語がやみ、俗が聖に転換する。自宅のパソコンで流すオルガン曲はオモチャのオルゴールに過ぎない。大聖堂のオルガンは全身を洗い流し、背中や胸を熱くする。心は高揚し、視線は天上へと向かう。

天蓋アーチに至る36.5メートルの垂直空間。

上方には頭を押さえつけるものはなにもない。そこに待つのは天の高みであり、私に与えられた自由なる空間だ。世俗の会話から隔絶された、私だけの聖なる空間。

目に優しいステンドグラスの光模様。

前方に待ち受けるのは、色彩豊かなステンドグラスによる光のパノラマだ。「光」を意識せずにはいられない。希望の光が開けている。ステンドグラスには“意味”をもったシンボルやストーリーがあるが、ぼんやりと表現されているため、異教徒はその表象をほとんど意識することがない。

聖歌やお祈りはラテン語とフランス語だ。

日本語や英語では「言葉の意味」を意識してしまう。ラテン語やフランス語ならば(圧倒的多数の日本人にとって)音楽であり、自然音の一部だ。ヴィーナスのささやきであり、北欧ヴォータン神の冬将軍であり、ケルトの水の妖精のおしゃべりにしか聞こえない。ラテン語やフランス語がわからない人は天国に近い。幸いなり。

できるだけ後方に立つこと。

前方の祭壇に接近すると、左右の袖廊に近くなるので風通しがよくなって、冬場は寒い。司祭様が脚をボリボリ掻いている姿とか、咳き込む様子とか、白装束の男性が“お香の銀壷”を暴力的に振り回しているのが見えてしまい、世俗な気分に戻ってしまう。なので、後ろに下がったほうがよい。そうすれば、さらに異界の気分が深まる「ラビリンス(迷路)」が待っている。


このラビリンスの中心部には大理石が埋め込まれており、感受性の強い人は、この中心部に立った瞬間に体感の変化を感じる。この地下に不思議な何かがあることを感じさせるのだ。(椅子で埋め尽くされている場合が多いので、上記の写真は日頃の心がけがよい人のみ)

聖堂や教会堂は一般に「西」に入口があり、「東」の端にマリア様やイエス様が鎮座する。バシリカ形式では、通路は縦長の「ラテン十字」になっており、十字の交差点で「聖体の祭儀」が執り行われる。十字架のシンボルは丸首のエジプト十字(アンク、Ankh)が起源とされているので、西の入口から前進する一歩一歩は、一粒の種が芽を伸ばし成長する姿だ。あるいは両性具有の地母神のファロス(陽根)から生命が復活する象徴だ。

この縦長の廊下(身廊、nave)を進み、十字架の交差点に触れるとき、陰と陽が融合し、キリストの血はワインと変わり、その肉はパンとなる。交差点を超えて(聖職者以外立ち入り禁止の)丸首の輪に交接するとき、犠牲となった“種”は、あの世で晴れて大女神マリア様と結ばれる。“いけにえ”の童子は、豊穣を祈る農業の神に昇華する。

シャルトル(Chartres)の地名は、ケルト人のカルヌート族(Carnute)に由来する。大地の神エスス・ケルヌノスは、木の枝に生け贄が吊るされることを喜ぶ。地下のクリプト(地下礼拝堂)に下ると、二重三重に昔の礼拝堂の跡を辿ることができるが、最下層にはドルイド教の聖水の井戸が眠っている。

さらに異教の世界をめぐりたい人は、約50mの塔を300ステップの螺旋階段で登るとよい。偽ディオニュソスの書いた『天上位階論』でも思い出しながら、この世のヒエラルキーを一歩一歩と登る。そして息が切れたころに外に出ると、魔よけの化け物たち(gargoyle)が、こんにちは、とあなたを待ち受けている。

こんな偉大な発明があっただろうか。古代エジプト文字で「生命」を意味するアンク十字を感じながら礼拝堂を歩き、遺骸をパンやワインに変えるディオニュソス儀式に目を見張らせ、小アジアの豊穣神イシュタルとともに喜び、クレタ島のラビリンスに胸を躍らせ、ケルトの聖水で御霊を洗い、北欧ゲルマンの魔物で厄を払い、天上のイスラエルを目指したノルマンディーのバイキング王族の尊大さに打たれる。

そして、バッハやグレゴリオ聖歌の調べに踊りながら、俗界に打ち出でて50mも歩けば、おいしいバターとカンパーニュ・パン(田舎パン)の店が待っている。まさにユニバーサルな至福の空間ではありませんか。

■■■■■■ つぶやき ■■■■■■  

この時期、さらにユニバーサルなのは、日本からのグループ観光ツアーが押し寄せること。毎日40人ぐらいだが、閑期がゆえにその行動形態は特に目立つ。茶髪だらけの“異邦人”軍団(女性90%)が、シルバー系のデジカメを一斉に頭上にかざしながら、ローマ軍4列行進よろしくシャルトル大聖堂に進撃するのは、見ものだ。日本人ガイドの声に耳を澄ますと、「シャルトルの教会堂は火災や略奪で何度か焼け落ちましたが、いい国つくる鎌倉幕府の2年後の1194年に、現在の大聖堂の母屋が完成しました」とさ。

1066年にバイキング王のノルマンディー公ウィリアムが、わが家の近所のヘイスティング(Hasting)から上陸して荒らし回った挙句、変なフランス語をたくさん置き去りにしたので迷惑している。例えば「Forest Row」という地名は、「Foret de Roi(王様の森)」が訛ったもの。あだ討ちということで、ドーヴァー(Dover)→ユーロトンネル(自動車専用列車)→カレー(Calais)→ルーアン(Rouen)→エヴルー(Evreux)→ドルー(Dreux)→シャルトル(Chartres)のルートでノルマンディー上陸作戦を決行した。本日の写真はネットを十字軍的に荒らし回って略奪してきたもの。
posted by ヒロさん at 08:33 | Comment(20) | TrackBack(0) | 神話・宗教・民俗学
この記事へのコメント
TITLE: 千夜千冊『ゲニウス・ロキ』クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0926.html
ロワール地方・歴史
http://www2q.biglobe.ne.jp/~kazu920/cha102.htm
『ローマ人によるガリア征服とともに激しい反発が見られ、シャルトルとオルレアンの間に住んでしいたカルヌート族Carnutesは紀元前52年、ドルイド僧(ケルトの古代宗教聖職者)に励まされてカエサルに対する反乱の口火を切った。
彼らは無残に鎮圧されたが、ローマ軍の方はその翌年もドゥムナコスの率いるアンデス族の暴動を鎮めなければならなかった。』
「ケルト神話」プロインシァス・マッカーナ
http://www.bk1.jp/product/757823
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%B1%A5%EB%A5%C8%BF%C0%CF%C3
Posted by えの at 2008年02月12日 12:26
Posted by えの at 2008年02月12日 14:25
TITLE: ヾ(o゜ω゜o)ノ゛ ヾ(o゜ω゜o)ノ゛
こんにちは。
私の友人は開門と同時にシャルトルに入り、日没まで太陽の動きと聖堂内に広がる色のプリズムを観察するのをライフワークにしておりましたよ。

個人的には天空に昇る抹香の煙にステンドグラスの色が乗ったサマをご覧いただきたいですね。

>白装束の男性が“お香の銀壷”を暴力的に振り回している

大爆笑しました。これはテクが要ります。映画「いとしのアナ・バナナ」でエドワード・ノートンが香炉を上手く扱えずに祭服を燃やしてしまい、おしりから聖水桶に飛び込む場面がありますね。白装束の「男性」ならまだしも10才にもみたない子供でも上手に扱える子はいますよ。ちなみにフランス国内のミサでの白装束男児は「侍者 L'enfant de coeur」と呼びます。

パイプオルガンはいいですよね。電子オルガンにはかないません。
ただミサの場合は、残音や伝音の問題で歌唱とズレが生まれる聖堂がかなりあり、
時に不快になったりします。
お勧めはパリのサン・シュルピスのオルガンです。
オルガンの聴き比べの旅を私もいつかしてみたいです。

わが地元の教会に朽ちたパイプオルガンが大小2機ありますが、推定修理費は300000ユーロなので、現状ではこのまま朽ちる運命にあります。救いたいけど、夢ですね。
Posted by ま・ここっと at 2008年02月12日 17:16
TITLE: おー、マリアさま、マリアさま、ママリアコットさま
まここっとさま、神聖冒涜の記事にマリア様のような温かいコメントをありがとうございます。

>個人的には天空に昇る抹香の煙にステンドグラスの色が乗ったサマをご覧いただきたいですね。
日曜の礼拝で、かすみかく〜もか、の白い煙が上がりましたが、気温のせいでしょうか、あまり空高く昇天いたしませんでした。私の目撃した“白装束”様ですが、あまりに激しく、しかも床にすれすれに振り回すので、祭壇の階段に引っ掛けて自爆するのではないかと、ハラハラでございました。

拝火教のキャンドル、仏教のご香、スペイン経由のイスラムの影響がちょっと入ったステンドグラス・・・などを考え合わせますと、マリア様の大聖堂は人類の英知、この世の神殿でございます。とりわけ、このシャルトルは、司教様の遺体置き場になったことがただの1度もない、ただひたすらマリア様に捧げる大神殿であるところがすばらしい。正面門の彫刻には、リベラルアーツ(自由七学芸)の象徴が並び、大学発祥の地の1つであるところも魅力です。

>パイプオルガンはいいですよね。電子オルガンにはかないません。
>ただミサの場合は、残音や伝音の問題で歌唱とズレが生まれる聖堂がかなりあり、
シャルトルは、ここちよい残響という感じでした。

>お勧めはパリのサン・シュルピスのオルガンです。
次回のノルマンディー上陸の際に、直行してみたいと思います。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月13日 01:23
TITLE: エノ・ケルヌンノス様
http://blog.new-agriculture.net/blog/2006/12/000138.html
『シュメールの神エンルリに命じられた半身半獣の森の神フンババは、数千年もの間、人間たちから神々の森を護って来た・・・ 実は、この物語は、宮崎駿の映画『もののけ姫』のモデルになっている(たしかに、森の神を殺すところのストーリーがそっくりだ)。』

もののけ姫のシシ神は、ラスコー洞窟の半神半獣かと思っていましたが、ギルガメシュの神フンババですか。ふむふむ。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1923_10183.html
宮沢賢治の『鹿踊りのはじまり』、とても勉強になりました。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月13日 01:28
TITLE: エスス(Esus)
http://www.pandaemonium.net/rdb/menu/file/1325.html
『「血を好む祭壇に在って屹立している」エススは、特にガリア地方北部の種族によって主神として崇拝された。 殺戮を好む神で、戦争で捕らえた人間は樹に吊され、エススに捧げられた。』
http://en.wikipedia.org/wiki/Esus
http://altreligion.about.com/library/graphics/bl_esus.htm
Did the Celts and Druids perform human sacrifice?
http://www.digitalmedievalist.com/faqs/sacrific.html
"Taranis said to have been propitiated by burning, Teutates by drowning, and Esus by hanging."
タロットカードXII「吊られた男(Hanged Man)」
http://iolagraphics.com/tarot/tarot12.html
http://maki.s60.xrea.com/tarot/tarot07.html
Posted by えの at 2008年02月13日 20:26
TITLE: 聖なる響き
パイプオルガンに、聖なる響きを感じられる方は多くいらっしゃると思います。私もその一人です。サンサーンスの組曲「オルガン」お好きですか?たまに聴くと、頭の先からつま先まで洗い流されるような気分が味わえます!?・・・あ、また音楽コメントだ、、、
Posted by いつかはUK at 2008年02月13日 23:30
TITLE: タラニス(Taranis)
http://www.pandaemonium.net/rdb/menu/file/2350.html
http://www.kernunnos.com/deities/Taranis.shtml
"Taranis, the thunder-god, was appeased by fire; the victims of Esus (the 'Lord') were stabbed and hanged from a tree until they bled to death; and those assigned to Teutates were drowned. The link between Taranis and fire has led to the assumption that the construction and burning of the Wicker Man (p. 75), described by Caesar and Strabo, were associated with the Thunderer.
ケルトの民
http://f4f4440.s10.xrea.com/pagefile/sinwa/dorid1.htm
『カエサルも『ガリア戦記』で、こう記しています。ガリアの部族はみな宗教に深くうち込んでいて、そのために重病人や危険に身をさらすものは生贄として人間を犠牲にするか、犠牲にする事を誓い、その犠牲を執り行うものとして僧侶を使う。人の生命には人の生命をささげなければ、不滅の神々はなだめられないと考えているから同じ犠牲を公にも決めている。或いは大きな像を作って、その細枝を編んだ四肢に生きた人間を詰め、火をつけて焔でまいて人を殺す。』
「ウィッカーマン THE WICKERMAN」
http://www.wickerman.jp/
Posted by えの at 2008年02月14日 00:59
TITLE: エススとイエス
木に生け贄を吊るして喜ぶのは、ケルヌンノスか、エススか、あるいは両方か。ケルト神話を詳しく読んでみないといけませんね。またエススの関してですが、フランスにはイエスにちなむとされる地名(エズなど)が多くあるけれども、「イエス、イエズス、ヘスス」と「エスス」は発音が似ているうえに、木の上の犠牲という象徴も共通しているので、要注意です。どうやらフランスには、受難のイエスと聖母マリアが受ける素地・深層心理がありそうです。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月14日 19:32
TITLE: ケルト(Celts)神話
http://www.nexyzbb.ne.jp/~schizmah/Slate_for_'S'/celtS.htm
『cernunnoS (ケルヌノス / ケルヌンノス)
鹿頭の蛇を持ち、様々な動物を従える獣王。頭に枝角をはやした狩猟と豊穣の神。鹿と蛇に関連する、あらゆる地下(冥界)神の総称。パンやバフォメット等の(悪魔主義者によって崇拝される)様々な「角のある神」の元型。エススの敵(ケルヌンノスの妻である大地母神はエススに寝返っている)。』
『SuS (エスス)
野蛮な祭壇の粗暴な神。「破壊」と「解放」の神。ケルヌンノスの妻である大地母神の後の夫。(中略)エススに関する儀式としては、手足が脱臼するまで人間を吊るす、牡牛の生け贄、木の伐採等が在る。現在でもブルターニュのロクロナンという町では、5月の最初の日曜の前夜に、その年に20歳になる青年達が木を切り倒すという儀式が残っている。』
Posted by えの at 2008年02月15日 00:35
TITLE: 神々の三角関係と黒いマリア
エススとケルヌンノスは対立関係で、しかも大地母神を絡ませた三角関係ですね。部族名「カルヌート」と鹿蛇神「ケルヌンノス」の語源は同根のようです。破壊神エススは後からやってきて、奥さんを奪い取った、という構図です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%8C%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%82%B9
『ガリア語のcarnon、cernonは枝角、角を意味している (Delmarre, 1987 pp. 106-107)。同様に、古いアイルランド語ではcernは角、 "bumb, boss"を意味し、ウェールズ語やブレトン語の類似単語carnとも語源的に関連している。これらは原インド・ヨーロッパ語の*krno-からきたものである。ラテン語のcornu、ゲルマンの*hurnaz(英語の"horn"の元)も同じ語源である (Nussbaum 1986; Porkorny 1959 pp.574-576)。 Carnutes、Carni、Carnonacaeといった部族名、進軍ラッパのcarnyxにも同一のガリア語の語源が見いだされる。』

インド神話に似ているような気もします。ビシュヌ、ブラフマン、奥さんは黒いマリアのカーリーという感じで・・・・。
http://sisyphe.blog90.fc2.com/blog-entry-51.html
『黒マリアについての最初の本格的研究「フランスの黒マリア その起源について」を発表したエミール・サイヤンが想像するように、黒いサラはインド神話のカーリー神でもあるという仮説は、ロマの源流をインドとする点から見ても興味深い。そもそもカーリー神は殺戮と破壊の象徴であり、南インドを中心とする土着の神の性質を習合したものとされる。仏教においてのカーリー神は大黒天(シバ神)の妃、大黒天女と呼ばれており、また日蓮上人の「観心本尊抄」では鬼子母神とされており、黒マリアの母神信仰との類似点をここにも見出せる。』
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月15日 16:34
TITLE: 『ゴシックとは何か 大聖堂の精神史』酒井健
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480089809/
http://www.suntory.co.jp/sfnd/gakugei/si_reki0046.html
『ここで生まれたのが、聖母マリア信仰に基づく大聖堂の建立だった。というのも、マリア信仰と大聖堂の建立は、じつは民衆の地母神崇拝と森への畏怖をキリスト教的に解釈し直すことで、自分たちの権威を強化しようと考えたカトリック教会と国王が生み出した表象的代理物にほかならなかったからである。ゴシック大聖堂の地下を掘ってゆくとケルト信仰の聖所に行き当たるし、聖堂の内部は、失われた聖なる森のイメージで作られていて、異教徒だった農民の信仰心を呼び起こすのに役立ったのである。』

ゴシックロリータ
http://www.style-45.com/fashion/gothiclolita/
『ロリータ・ファッションが「少女趣味」をカリカチュアライズしたものであると考えるならば、ゴシックロリータはゴシック文化の記号を持ち込んだものと定義することができます。しかし、ゴシックロリータはオリジナルであるゴシック・ファッションよりも少女的な部分を強く取り込んでいることが挙げられます。』
http://www.gothloli.jp/
Posted by えの at 2008年02月16日 02:50
TITLE: 地母神
赤と紫の花の地母神
http://kissmoon.net/egg/desire/essay/apocalypse.html
荒ぶる女神たち〜古き女神たちの群像〜
http://www.muse-genkou.fuyu.gs/Gallery/gallery2_top.html
Posted by えの at 2008年02月17日 02:57
TITLE: 「女神の尊重―日本人とは何か―」諏訪春雄通信314
http://www.haruo-suwa.jp/tuusinn314.html
『日本にも地母神と思われる神々の系列があります。縄文時代の土偶にはじまって、イザナミ、オオゲツヒメ、コノハナサクヤヒメ、山姥などです。馬琴の『南総里見八犬伝』の伏姫なども地母神です。こうした神々は、動物と合体して怪奇な相貌を呈する中国の西王母や女カなどと比較した場合、はるかに端麗な人格神たちです。私はそこに、大陸の文化を受け入れながら、中国北方の男神優位の信仰とは別種の女神尊重の信仰を守りつづけた日本人の伝統を見てとります。』
「縄文のメドゥーサ―土器図像と神話文脈」田中基
http://www.bk1.jp/product/2734235
http://astore.amazon.co.jp/seiwajoumonka-22/detail/4768469299
Posted by えの at 2008年02月18日 17:52
TITLE: 中国の地母神「西王母」
比較神話学者の森雅子 『西王母の原像ー比較神話学試論』
http://www.haruo-suwa.jp/tuusinn314.html
『 この二つの論文で、中国古代の女神西王母と女カがともに地母神であったことを、あきらかに地母神とみなされる古代オリエントやシュメール・バビロニアの女神と属性を比較することによって明らかにしています。
 例えば西王母は、古代の文献では、神名、地名と二つに大別され、神としても、怪神から吉神まで同一神格とは思えないほどの矛盾に満ちた本質を示しています。森さんは、この西王母を、汎世界的ともいえるひろがりで分布する地母神の本質と比較して、「彼女は地母神であるが故の変貌を繰り広げ、その神話や物語に一見しただけではいかんともなし難いほどの矛盾、もしくは様々な要素を堆積していったが、それはあくまでも彼女一人に起こったことではなく、全ての地母神が地母神であるが故に繰り広げた変貌であり、神性、神格、機能の数々だったのである」と結論しています。』

西王母(せいおうぼ)〜中国(道教)の説話より
http://www.muse-genkou.fuyu.gs/Gallery/Gallery2/gallery2_5.html
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月19日 02:29
TITLE: ロスメルタ(Rosmerta)
http://www.timelessmyths.com/celtic/gallic.html#Rosmerta
http://www.pantheon.org/articles/r/rosmerta.html
"In Gaulish Celtic mythology, Rosmerta was the goddess of fire, warmth, and abundance. A flower queen and hater of marriage, Rosmerta was also the queen of death. A Celtic goddess of fertility and wealth, whose cult was widely spread in Northeast Gaul. Rosmerta was the wife of Esus, the Gaulish Hermes. Her attributes are a cornucopia and a stick with two snakes."

cornucopia=Horn of Amalthea(豊饒の角)
http://www.geocities.jp/rosa_altaji/essay2006-15.html

「ギリシャの女神から東方の聖母へ−訶理帝母図像のシルクロード上における変化−」張靖敏
http://dsr.nii.ac.jp/narratives/discovery/03/
『女神テュケーは頭上に城壁冠を戴き、手には「アマルテアの角(Horn of Amalthea)」を持つといい、これがテュケーの標準的な姿である。』
Posted by えの at 2008年02月22日 00:36
TITLE: 「図説世界女神大全」アン・ベアリング、ジュールズ・キャシュフォード
http://www.bk1.jp/product/02931874
http://www.bk1.jp/product/02931875
http://d.hatena.ne.jp/kagami/20080123
Posted by えの at 2008年02月22日 11:54
TITLE: ロスメルタ、メルクリウスの蛇、バイオダイナミック農法の角
>Her attributes are a cornucopia and a stick with two snakes.
地母神の発掘ありがとうございます。ロスメルタは鹿神の角を切り取って、その中に豊穣の作物を入れてお返しするのですから、これはファロスと豊穣女神の定型パターン。ファロス的な蛇が2匹なのは、たぶん「メルクリウスの蛇(必殺業コブラツイスト!)」でしょうか。豊穣を意味するコルニュコピアは、鹿神・牛神・羊などの角を器とする“詰め物”でありました。ラテン語のcornuとケルヌンノスのcernは“同根”(同角?)であったとは、驚きです。

Biodynamic farming - horn filling
http://www.abc.net.au/midnorthcoast/stories/s542756.htm
余談ですが、シュタイナーのバイオダイナミック農法では、牛の角に肥やしを詰めるという“儀式”を今でもしっかりとやっております。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2008年02月22日 15:52
TITLE: モンセラートの黒マリア
http://www3.ocn.ne.jp/~tohara/spein-kuroimaria.html
『黒いマリアが坐すモンセラートはフランスとの国境・ピレネー山脈のすぐ南に位置し、BC1000年紀のはじめにケルト人が侵入定着し、ローマ時代以降もピレネーの北・ガリア(ケルトの根拠地)と地との交流が深かった土地である。そこにケルト的な地母神信仰があったことは想像できる。また黒いマリアが山中の洞窟から発見され動こうとしなかったという伝承も、森の中の古木・奇怪な巨岩・深い洞窟などを聖地として崇拝していたケルトとの関わりを示唆するともいえる。モンセラート修道院の前身は、古いケルトの聖地だったのかもしれない。』
モンセラートの朱い本
http://mitleid.cool.ne.jp/llibre_vermell_de_montserrat.htm
Posted by えの at 2008年04月20日 02:29
TITLE: 「黒い聖母」アンサンブル・ユニコーン
http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/blackmadonna.html
Posted by えの at 2008年04月22日 00:45
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。