2007年06月11日

演習という名のクーデター:911で防空網が機能しなかった訳

911の航空機テロで、世界最強の米空軍はどうして対応できなかったのか? 政治、外交、軍事技術に詳しい専門家たちの疑問はまずここから始まる。これに対する答えは「数多くの軍事演習が同時に行われていたから」となる。

これに関して、私も「911テロの大規模軍事演習と、最高司令官チェイニー」というエントリでまとめてみた。簡単にいうと、最大の理由は、ロシアが北極圏経由で戦略爆撃を仕掛けることを想定した大規模軍事演習が行われていたからだ。しかしこれだけでは情報が不十分なので、ウェブスター・タープリー(Wester Tarpley)の2時間の講義から、当日起こっていた摩訶不思議な軍事演習の数々を再度まとめてみたい。(ソース:Google Video: Key to stopping World War III, 2005/1/15 (120分)wmvファイルのダウンロードはこちら

タープリーが2005年1月時点でまとめた情報では、911当日に15以上の大規模演習が実施されていたことが判明している。

■Vigilant Guardian + Northern Vigilance
アメリカとカナダの合同演習で、ロシア空軍が北極圏経由で侵略することを想定。この演習が原因で、ほとんどの戦闘機が北極圏に向かい、アメリカ東海岸の防衛が手薄になってしまった。敵機を想定するためにレーダー上に「偽装フリップ」を導入。注目すべきことに「ハイジャック機がニューヨークのJFK空港に向かっている」という演習も、部分演習として含まれていた。

■Northern Guardian
「Northern Vigilance」とペアで行われたもの。最大29機のハイジャックを想定した演習。

■AWACS over Florida, Washington D.C.
演習名はないが、オクラホマ州Tinker空軍基地から「空飛ぶレーダー」AWACS(早期警戒管制機)2機が出動し、フロリダと首都ワシントン付近を飛行。出動許可命令はNORADフロリダ担当のLarry Arnold少将。ワシントンに飛んだAWACSは、アマルガム・ヴァーゴ(Amalgam Virgo)の関連演習に使用された疑いがもたれている。

アマルガム・ヴァーゴ(2001年6月)はビンラディンが複数機の同時ハイジャックと巡航ミサイル攻撃を行うという設定で、無人機MQM−107やAWACSが使用された。この演習では、ハイジャック想定機はユタ州とワシントン州から飛び立ち、ブリティッシュ・コロンビア州とアラスカでインターセプトされた。

ちなみにこのアマルガム・ヴァーゴの継続演習が2002年6月にも行われており、ユタ州ソルトレーク発ホノルル行きのデルタ757便が実際に使用された。パイロットはデルタ航空の現役パイロットを使い、乗客は演習用に配役、犯人役はFBIエージェントが担当した。

■Global Guardian
ハルマゲドン核戦争を想定した戦略防空司令部(STARTCOM)による演習。全面核戦争を想定しており、ネブラスカ州Offutt、ルイジアナ州Barksdale、ノースダコタ州Minot、ミズーリ州Whitemanの4大空軍基地が演習に参加。戦略爆撃機、原子力潜水艦、地対空ミサイルのすべてが指揮下に入った。ハイジャック機は地対空ミサイルでも撃ち落せるはずだが、これも使用できなかったということだ。核戦争の想定なので、指揮権はホワイトハウスに1本化されており、ブッシュはフロリダの小学校で読書三昧だったので、チェイニーに最高指揮権があったことになる。

この演習では、インサイダー(スパイ)がインターネット・ハッキングなどで指令系統のパスワードを盗むといった内部撹乱も想定している。スパイ役のエージェントが演習から逸脱した行為に走ることはなかったか。

■Crown Vigilance, Amalgam Warrior, Apollo Guardian
それぞれ、@空中戦の指令系統をテストするための指令演習、A戦略爆撃に対する防衛を目的とした北米防空司令部(NORAD)の演習、B宇宙空間からの侵略(スターウォーズ)を想定した宇宙空間の指令演習。

■Operation Northern Guardian
ロシアに対する「作戦」(演習ではない)で、バージニア州Langley空軍基地からアイスランドに6機が出動。同基地からは、イラク北部の飛行禁止ゾーンを監視する「Operation Northern Watch」(2001年8〜12月)のため、すでに6機が出動済み。ニューヨークに近いLangley空軍基地には、本来18機配備されているはずの戦闘機が6機しかなかった。

■National Reconnaissance Office (NRO)
演習名はついていないが、ワシントンのダラス空港から4マイルに位置するバージニア州Chantillyの国家偵察局(NRO)本部で、航空機が本部ビルに突入することを想定した演習が計画されていた。当日3,000人が自宅待機となっており、911事件当日の衛星からの監視映像が一部のグループにコントロールされていた疑いがある。また、ビーム兵器等のスターウォーズ兵器の使用にも手を貸していなかったかどうか。

911当日ではないが、ペンタゴンに民間機が突入することを想定した軍事訓練が、2000年10月24-28日、2001年4月17-26日(キャンセル)、2001年5月(日付不明)に計画されていた。また、2001年8月1日には大量の死傷者を想定した救出訓練が行われた。

■FortMeyer Virginia Firemen
ペンタゴンを担当するFortmeyer陸軍基地の消防部隊は、1週間の「航空機墜落対応訓練」を実施している最中だったため、ペンタゴン激突のわずか3分後に消火活動が開始された。

■Pennsylvania Westmoreland Bio-chemical Terrorism Drill
これも911当日ではないが、2001年6月16日にペンシルベニア州ウェストモアランド郡で、生物化学兵器テロを想定した非常事態訓練が行われていた。ウェストモアランド郡はユナイテッド93便が墜落したサマーセット郡に隣接する。非常事態に際して、現場にいち早く非常線を張る訓練ができたいたという見方もある。

■US Army Full Access Control
これは関連事項だが、2001年9月5日から米陸軍のすべての基地で「フルアクセス・コントロール」が敷かれ、機密領域や機密資料にアクセスする際には、上級職にも最も厳しいセキュリティ・チェックが課されるようになっていた。

■■■■■■十■■■■■■  

米軍は毎年30〜40兆円を軍事演習に投入している。本格的な訓練では、実際に「敵機」や「敵のスパイ」を用意した上で演習を行う。911テロの主犯とされるモハメド・アタら4人は国防情報局の「Able Danger」という監視プログラムで1年以上泳がされていたが、これは「Able Warrior」というテロ対策プログラムとセットになっている。

「Able Danger」=「危険を発動させる」、「Able Warrior」=「戦士を発動させる」と解釈すると、モハメド・アタは監視下で泳がされていたのではなく、テロ対策プログラム向けに実戦要員を養成するという名目で、国防情報局の指示で動いていたと考えることもできる。

また、米国内でイラン攻撃の可能性が何度も蒸し返される背景には、新型核兵器を使った先制攻撃の演習が何度も行われている事実がある。作ったものは試してみたい。練習したものは晴れの舞台で披露したいという誘惑がある。この「大人のオモチャ」と「悪魔の誘惑」を封じ込めることこそ、いまや全人類の課題ではなかろうか。

posted by ヒロさん at 01:37 | Comment(5) | TrackBack(0) | 911真相究明
この記事へのコメント
TITLE: お久しぶりです
上記の出来事は、私もすべて知っていることでしたが、こうやって改めてみてみると、こんな大げさな大練習の日に米国全軍の総統である人が、小学校で逆さに本を読む練習をしているのは、妙ですね。
Posted by Shoon at 2007年06月11日 04:05
TITLE: 逆さ読み演習(Upside-down drill)
全面核戦争ハルマゲドンの日に、チェイニーに「お前はジャマだから小学校で逆さ読みの演習でもやってろ」と言われたのでしょうか。「America is under attack」と耳打ちされたときも「はて?派手な演習があるものだなぁ」とボンヤリ考えていたとか・・・。
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2007年06月11日 05:30
TITLE: 誰も責任を取らされていない怪(真珠湾との相違)
お久しぶりの、本日は仕事がお休みの傍観者Aでございます。

今回の記事も興味深く拝読させていただきました。既に各所で指摘されてきた事項とはいえ、こうして一度に並べてみると、その異様さが確かに目立ちます。

とはいえ、私個人としては、こうした演習がこの当日に集中したこともさることながら、もっと奇怪に思うことは、この9.11における一連の攻撃を許した責任を誰一人問われた形跡がないことです(少なくとも私の知る限り)。

たとえば真珠湾攻撃の場合、日本軍による攻撃を防げなかったとして現地の海軍のトップであった太平洋艦隊司令長官ハズバンド=エドワード=キンメル大将が解任の上、少将へと2階級降格の処分を受けています(ちなみにその後任が、戦時中「いざ来いニミッツ、マッカーサー 出てくりや地獄へさか落とし」と日本でも歌われたあのニミッツ提督です)。

ところが、9.11に関しては、空軍あるいは首都防衛関連の軍首脳がその責任を問われた形跡が、少なくとも表に出ている形では見当たりません(無論、当時の国防長官ラムズフェルドも含めて)。ハイジャックされたとされる機体のレーダーによる航跡追尾までなされている(と発表されている)のならば、少なくともそれらができなかった真珠湾攻撃当時よりも当事者たちの責任はより一層重く追求されなければ、論理的整合性は取れないはずだ、と私は思います。
Posted by 傍観者A at 2007年06月11日 09:42
TITLE: くそー 俺をのけ者にしやがって!
と考えていたのでは?
しかし、アリバイを作ろうとしたのか、しっかりかえって仇になってしまっているのは、非常に面白いです。

真珠湾のときは、大統領を含めた上層部は、情報が入っていたのですが、わざと無視したところを見ると、当時の民衆はもう少し頭がよかったでしょうから、流石に懲罰なしでは、おかしいのでわざとしたのではないでしょうか?と私は思います。

今回は、これだけ粗があっても未だに問題ない上に、最初の数年は国民総勢完全に気づいていなかったところを見ると、別にやらなくてもよいと判断したのではないでしょうか?

また、決定的に違うのは、真珠湾の時は、加害者が確実に日本人であり、必ずしも上記二人が仲間ではなかったのではないのでしょうか?9.11は確実に処分を受けるはずの人が当事者であり加害者なので、そういう処分なんて考えもしてないのではないでしょうか?

しかし、こうやって見てみると歴史とは面白いものなのに、つまらない授業をして皆につまらないものと固定観念を植え付けて、事実から目をそらさせるという洗脳を子供の頃から植えつけるとは、恐るべし政府。
Posted by Shoon at 2007年06月11日 10:58
TITLE: 不作為の連続→内部犯行説
911テロの遺族が怒りまくった理由の1つは、ありとあらゆる「不作為」が連続しているにもかかわらず、ペンタゴン上層部で処分されたものがいなかったことでした。この怒りが「不作為=内部犯行」という追及に発展してことになります。

この話は「911 Press for Truth」を是非ごらんいただきたいと思います。
http://video.google.com/videoplay?docid=3979568779414136481
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1490704
Posted by Hiro-san★ブログ主 at 2007年06月11日 18:09
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