こっちに来る少し前、日本で義妹とこんな話をしてました。
義妹「物を考える時って、どうやって考える?頭の中で文章を作りながら考えるか、それとも絵を思い浮かべながら考えるか」
そんなの決まってるでしょう。文章を作りながら思考する以外、ないじゃないの!と、私は思いました。ところが彼女が言うには、自分もやはり「文章思考派」だけれど、彼女の周囲の人々の多くは「映像思考派」だそうなんです。
思考をするときには頭の中にイメージというか、絵のような物が浮かぶ。話したり、書いたりするときには、それを言葉に置き換える。
えええーっ!と驚いてしまいました。私、そんなことしたことありませんし、できそうにもありません。
義妹「物を考える時って、どうやって考える?頭の中で文章を作りながら考えるか、それとも絵を思い浮かべながら考えるか」
そんなの決まってるでしょう。文章を作りながら思考する以外、ないじゃないの!と、私は思いました。ところが彼女が言うには、自分もやはり「文章思考派」だけれど、彼女の周囲の人々の多くは「映像思考派」だそうなんです。
思考をするときには頭の中にイメージというか、絵のような物が浮かぶ。話したり、書いたりするときには、それを言葉に置き換える。
えええーっ!と驚いてしまいました。私、そんなことしたことありませんし、できそうにもありません。
昔、糸川英夫の本(『逆転の発想』か?)でビックリしたことがある。学生時代の彼が、電車の中で、紙と筆記用具を使わずに数学の問題を解く訓練をしていたというのだ。微積分の計算から、幾何の証明まで、頭の中だけで問題を解いていくのである。世の中にはスゴイ人がいるものだ。
私が「イメージ力」に気がついたのは、高校生のときに読み直した『家なき子』(エクトール・マロ作の児童文学)である。主人公レミは、船の上で男の子の家庭教師をすることになるのだが、何かを暗記するときは、それを物語りにして、ありありとイメージすれば、簡単に覚えられるよ・・・と教えてあげる場面だ。
そのときになって初めて、小説を読むときは、イメージを思い浮かべながら読めばいいのか、と気づいた私である。(私ってヘン?)
自分のイメージ力は、人と比べて強いのか弱いのか、客観的なデータを得ることはむずかしい。私は日本にいるときに速読教室に通っていたが、けっこう苦労したのは「イメージ訓練」だった。
いずれも、実際に見た「過去の映像」を思い出すのではなく、脳内でイメージを作り出す訓練である。イメージを作るとはいっても、テーブルもリンゴも、人の顔も、子供のブランコも、実際に見たことがあるから、その「映像部品」を頭の中で再構築することができるわけである。
「大樹成長プロセス」は、当時あまり楽しめなかった。想像上で、連綿と、木を大きくする練習だが、大きくなるモノの全体を見るためには、視点を後退させる必要がある。最近、子供の乗馬をビデオに撮りながら、ああ、これは「ズームアウト」の要領か、と気づいたりする。
4つの象限に別々のモノを見るのは、容易でない。そういえば、昔テレビ局に出入りしていたときに、日本と海外の各局のテレビ映像をモニターするべく、8〜10台のテレビが並んでいる様を、今思い出した。右上はCNN、右下はメロドラマ、左下はスポーツ中継・・・とやってみるか。
「文字→顔」のデフォルメ実験はどうだろうか。最近、となりの家で「Vaila(ヴェイラ)」という女の子が生まれた。「Vaila」という字を変形させるわけだが、「V」をビヨーンと伸ばして体を包む布にし、「a」は顔、「ila」は手足、という風に遊んでみる。赤ちゃんが思い浮かんだら、今度はこれを逆変形させて、文字に戻してみる。CG(コンピュータグラフィックス)さながらである。
連続的な変形がむずかしければ、忍術のように「エイ!」と掛け声をかけて、「文字」が煙を吐いたかと思うと、一瞬にして「物体」に変わる、という想像も悪くない。
『Economist』の記事「The mismeasure of woman」(2006/8/5-11号)によると、「3次元イメージの回転」は男性のほうが得意だという。「地図の読めない女」「話を聞かない男」の話はよく聞くが、少なくとも、頭の中でイメージを回転させるのは、男性が優位となっている。
Economistの記事では、男女差の「指数」が紹介されており、さまざまな項目の優位度合いは以下のようになっている。
男性優位の場合は「+」で、優位度が大きいほど数値が大きい。かつては、男性の脳は女性よりも9%重いので、男のほうが賢いという暴論もあったが、それは体格差として説明できる。体力・腕力差は当然あるので、スポーツ競技を男女別にしても「差別」とはいわない。
マスターベーションとイメージ力に相関関係はあるのだろうか。男性たちが、女性の裸を思い浮かべる「映像力」は人さまざまである。私の男友達の場合は「いっさい映像を思い浮かべない」と言っている。
車の助手席で「ナビゲーター」をする能力は、「地図が読めない女」の定説をくつがえして、男女差はなし、だそうだ。ただし、目標地点に達するまでのプロセスには多少違いがあって、女性は「ランドマーク」に依存するのに対して、男性は「幾何学的な位置関係」を考慮するという。
言語能力は男女差はほとんどないが、10代においては、スペリングで女性の優位が顕著だ。数理能力では、思春期までは男女差がないが、それ以降は、男性の優位が始まるという。
「笑顔」とは、「笑顔をつくる」能力のことだと思うが、人間関係や他者理解では、女性のほうが上手である。「自閉症」は男性が圧倒的に多い。女性脳は「感情理解」に秀でており、男性脳は「構造(システム)理解」に強い。
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男性脳と女性脳の「差」は、脳梁という右脳と左脳をつなぐ「回線」の差にあるという。この脳梁は、男性よりも女性のほうが大きい。つまり、左右の脳の連携プレイは、女性のほうが得意である、という説が出ている。
言語能力では、基本的に男女の「優劣」はないが、左右の連携という点で、どうやら脳の使い方が違うようなのである。
これに関連して、以前「シャレのわからない人は、日本に住むな、日本に来るな〜」を書いたときに、私が注目したのは、「おやじギャク」を聞くときの脳内回路の問題である。
◆BioNews Archive:「ジョークが活性化する脳の部位」(2001/3/8)
ロンドンにある神経研究所のVinod GoelとRaymond Dolanは、fMRI(機能磁気共鳴画像法)と呼ばれる手法を用いて、いろいろの冗談に耳を傾けている人々の脳をスキャンしてみた。語義的なジョーク(言外の意味や語のあいまいさを種とするジョーク)と、音声的なジョーク(だじゃれ、語呂合わせの類、語の発音を種とするジョーク)という2種類のジョークに対する脳の反応が調べられた。<中略>語義的なジョークは、脳内で語の意味を処理している領域で後側頭葉と呼ばれる部分を活性化する。一方、だじゃれの方は、音を処理する領域、左下前頭葉前皮質および島が刺激を受けるらしい。
語義的なジョークを理解するのは「意味処理」脳で、おやじギャグを理解するのは「音処理」脳だという、ある意味で、当たり前の話である。この研究では男女差については扱っていない。
しかし、今回のEconomistの記事では、ナンセンスな言葉の語呂合わせ(nonsense word rhyme)を作ろうとした場合に、男性は左脳だけを使うが、女性は左脳と右脳の両方を使うという。また、数学的推論をする場合に、男性は「側頭葉」の活性化と相関があるが、女性にはそのような相関はない、という。
英語圏でも、特に詩を書く人たちは、脚韻(rhyme)、語呂合わせ、リズム、音韻の面白さに敏感であり、女性詩人の間でも「おやじギャグ」は活発である。「左脳」だけの作詩と、「左右脳協働」の作詩とでは、出来ばえの違いはどんなものであろうか。
Economistでもう1つ注目するべきは、幼児のオモチャ嗜好における男女差の問題である。女の子が「人形」を好み、男の子が「ボール」を好むのは、親がそのようなオモチャを選別的に与える「環境的要因」のほうが大きい、と言われてきた。しかしながら、オナガザルを使った実験でも、メスは人形、オスはボールを選ぶことが確認されている。
「人形=育児志向」というプログラミングなのだろうか。オスの子供は「動くもの」に敏感に反応するが、「動くもの=狩猟」という役割が遺伝子に眠っているためだろうか。メスは「動かないもの」を好む。母親の顔をじっ〜と見るのは、女の子のほうが多いと研究者はいっているが、たくさんの子供を育てたお母さんたちは、この説に同意するだろうか。(わが家は、子供が1人なのでわかりません)
発生学的にいうと、人間のデフォルト脳は「女性脳」で、これに“ホルモン注射”を施して「男性脳」ができるわけである。このホルモン注射の結果、脳梁の連結が弱くなったり、数学的システム思考が強くなったり、3次元クルクル遊びに強くなったりするわけである。
脳梁が弱いということは、1つの理屈に徹底的に集中するときには、便利なのかもしれない。コンピュータが発達してくると、3次元クルクル遊びはパソコンがやってくれるので、そんな生物学的な能力は重宝されなくなっていくのかもしれないが・・・。
「3次元物体を回転させる」というイメージの力は、自我の強い人に言わせると「自分がその物体を自由に動かしている」という快感でもある。しかし、これは見方を変えると、観察者としての「私」が、物体の周りを自由に飛翔して、「見え方」や「パースペクティブ」を自在に変えられるという能力でもある。
人間関係や政治の世界で、もっともっと柔軟な「3次元クルクル」があってほしいと願う、今日この頃である。
■おまけ:ハーバード大学総長の差別発言
2005年2月に、ハーバード大学総長の「女性差別」発言が話題になったが、女性が数学・工学・物理などの分野で教授職が少ない理由として、
の3つをあげたが、とくに2番目の「生物学的な理由」が攻撃されたことになる。
あらゆる能力に関して、男女別の分布曲線を描くと、男性のほうが「天才」も多いが、「バカ」も多い。女性は「両極端」が少なく、平均の山に摺り寄ってくる。これは生物的要因と社会的要因とどちらが強いのだろうか。
男脳女脳診断
http://www.chaoo.net/sindan/
「えの:あなたのポイントは -20ポイントです。 (男脳度数:60%/女脳度数:40%)」
性同一性障害
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10480100.html
『現在のところ、最も有力な説は次のようなものです。受胎後、胎生期に男女の性器の分化が起こりますが、その際、男女それぞれの性別にふさわしい性ホルモンが分泌され、その性ホルモンによって脳にも性差が生じます。この脳の性別化がジェンダーと関係すると考えられています。
脳の発達の経過中に母親がホルモン投与を受けたり、ストレスにさらされて、ホルモン異常が引き起こされると、脳の性差に異常が生じて、性同一性障害が生じるという説です。』
私もやってみました。20ポイント(男脳40%、女脳60%)
スポーツをよくする人や、野外で体を使った活動をする人のほうが空間認識力が一般に高いのではと思いますが、それと「三次元クルクル能力」「イメージ力」は繋がっているのでしょうか。
ヒロさん
はじめまして.
いつもロム専門で興味深く拝見させて頂いております.
多分文字化けだと思うのですが, fMRI = functional Magnetic Rezonance Image つまり機能磁気共鳴画像の略です.
9年前に出した修士論文のタイトルが "fMRI 画像作製のための3次元パターンマッチング法" だったので,しみじみと私の脳は男脳なんだなぁ〜と再認識してしまいました.(一応こども産んだんですけどネ)
これからも記事楽しみにしております.英国はちょっと(?)治安不安定なようですが,どうぞ家族の皆様ともどもご健康・安全でお過ごし下さい.
あなたのポイントは 15ポイントです。 (男脳度数:42.5%/女脳度数:57.5%)ポイントは、-100〜100ポイントで計算され、マイナスが大きいほど、男性脳で、それに対し、プラスが大きいほど、女性脳となります。
中性的女性脳
でしたが意味がわかりません。理由と統計がどのように解析されるのか説明されておりません。
このようなものは意味はなさないと思います。
ご存知でしたらお知らせください。
神の存在を信じない無神論者です。
あなたのポイントは -10ポイントです。 (男脳度数:55%/女脳度数:45%)
ポイントは、-100〜100ポイントで計算され、マイナスが大きいほど、男性脳で、それに対し、プラスが大きいほど、女性脳となります。
オーバーラップ
の結果がでました。今回は10年前の自分で試しました。
私には意味をなしません。
それが結果です。
質問の意味が曖昧です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4072352179/
に記述されている男脳女脳診断を参考にしたものだそうです。
http://www.chaoo.net/sindan/detail.asp
ヒロさん始めまして。カラスカルと申します。2週間くらい前にネットサーフィン中に偶然知りました。911に関するVTRや陰謀説や凄く勉強に成ります。自分は無知ですが興味があるので楽しく拝見しています。自分も畑違いですがブログをやってます。勝手にリンクさせて頂いてますが、もしご迷惑でしたらはずさせてもらいます。これからもお仕事がんばって下さい。
ソースの「fMRI (functional Magnetic Rezonance Image)」の訳語部分を修正し、ポップアップで但し書きをつけました。ご指摘、ありがとうございました。
休みが済んで飛ばしていますね。けふのエントリとか読み応えばっちりですねぃ。
■テスト結果
あなたのポイントは -30ポイントです。 (男脳度数:65%/女脳度数:35%)
努力次第で女性脳を発達できるでしょうといわれた。努力が必要なのかよ!?!泣)
しかし確か地図見るのは得意だ。普通は北を上にする。座標軸を立てないと迷うから。とというかそもそも画家が三次元を再生できなかったら困る。単なる職業的特性な気が・・・。
休みはまだ終わってませんよ〜。9月になったらもう飛ばすパワーはありませんよ〜。
■テスト結果
あなたのポイントは 15ポイントです。 (男脳度数:42.5%/女脳度数:57.5%)
このテスト、アメリカのchoseiさんがブツクサ言っているように「設問」の面白さにかけておりますねぇ。建築家、デザイナー、画家、スポーツマンは「男性脳」の得点が高くなるのかな。