2006年02月16日

ユダヤ人の知性の秘密は「生後8日目」の割礼儀式

「ムハンマドの風刺画」に関して、イスラエル人の友人とあれこれ雑談をしたときのお話。

ユダヤ人が音楽、芸術、学術、金儲けで多彩な才能を発揮する「秘密」は何だろうね、ということで、歴史問題や、信仰形態について、あ〜だこ〜だと話をしていたが、友人いわく「割礼」もその1つではないか、という。

ヘブライ語では割礼儀式を「Bris Milah」または「Brit Milah」という。欧米に住むユダヤ人の中には一部でこれを守らない家庭もあるが、少なくともイスラエルでは、ユダヤ人の男の子は例外なく「生後8日目の割礼」を受けているという。

ウィキペディア:割礼
『創世記』17:9-14には、アブラハムと神の永遠の契約として、男子が生まれてから8日目に割礼を行うべきことが説かれている。(ヘブライ語のBritは契約を意味するが、割礼の意味でもあるという)。ユダヤ教では、この伝統を引き継ぐ。

なにしろ神との契約なので、この割礼は絶対に怠るわけにはいかない。以下、『創世記』からの引用である。

◆旧約聖書 『創世記』 17:9−14 (新共同訳)
 神はまた、アブラハムに言われた。
 「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、あなたも後に続く子孫も。あなたたち、およびあなたの後に続く子孫と、わたしとの間で守るべき契約はこれである。すなわち、あなたたちの男子はすべて、割礼を受ける。包皮の部分を切り取りなさい。これが、わたしとあなたたちとの間の契約しるしとなる。
 いつの時代でも、あなたたちの男子はすべて、直系の子孫はもちろんのこと、家出生まれた奴隷も、外国人から買い取った奴隷であなたの子孫でない者も皆、生まれてから8日目に割礼を受けなければならない。
 あなたの家で生まれた奴隷も、買い取った奴隷も、必ず割礼を受けなければならない。それによって、わたしの契約はあなたの体に記されて永遠の契約となる。
 包皮の部分を切り取らない無割礼の男がいたなら、その人は民の間から断たれる。わたしの契約を破ったからである。

「無割礼の男」は神にとって「無礼な男」なのである。

イスラム圏やアフリカ諸国でも「割礼」はあるが、大人の仲間入りをする「通過儀礼」であり、実施する年齢も13才だったり、18才だったりする。で、ユダヤ教の場合は「生後8日目」である。私のイスラエルの友人からの情報で、2つほど「むむむ!」と唸った話がある。

  • 免疫学的にみて、生後8日目が免疫力がもっとも高まるので、この「8日目」には医学的にみても意味がある。
  • シュタイナーの人智学系の医師によると、「割礼」は脳に刺激おくる「覚醒」の効果があり、ユダヤ人の知力の発達と関係がる。

    どちらも援護ソースを探してみたが、これぞというものは見つからない。「生後8日目が免疫力が高い」というのは、ユダヤ教の儀式を正当化するための話かもしれないし、「脳の覚醒効果」については、シュタイナーがどこかで言っているのか、その医師の単なる想像なのか、これも不明である。

    しかし、かわりに以下のような面白い話を見つけた。

    日経ヘルス:割礼はエイズを予防する!?(2000/9/20)
     ヤオウンデ(カメル−ン)とコトヌ(ベニン)は、HIV感染率が、それぞれ、成人男性の3.8%と4.4%で、この両地域とも男性の99%が割礼を受けていた。
     これに対して、キスム(ケニア)とエンドラ(ザンビア)のHIV感染率は、それぞれ26.8%、25.9%。両地域には割礼を受けた男性はほとんどいなかった。
     割礼が本当にエイズ予防に有効かどうかについてはまだ科学的な証明はなされていない。しかし、考えられる科学的な説明として、「陰茎の包皮の内膜には、ランゲルハンス細胞」(Langerhans cell)と呼ばれる細胞が含まれており、この細胞の表面にHIVの侵入を許す場所が存在する」という論文が、最近「英医学会雑誌」(British Medical Journal )に掲載された。

    Male Circumcision Might Reduce Risk of Female-to-Male HIV Transmission by About 60%, Study Says
    Male circumcision might reduce the risk of men contracting HIV through sexual intercourse with women by about 60%, according to a study published in the November issue of PLoS Medicine, BBC News reports (BBC News, 10/25).

    男性が割礼している場合には、女性から男性へのエイズ感染率が60%低い、という話だ。

    Circumcision FAQ
    Nonreligious infant circumcision is not an issue in European, Asian or South American countries. In Canada the average rate of infant circumcision for boys is roughly 25%, with large regional variations. The rate in the United States has dropped to less than 60%, and will drop below 50% in a few years if present trends continue. This is already true in the Western US (35% in 1993).

    このサイトの統計は1993年のものだが、カナダでは25%、アメリカでは50%が割礼を受けているという。アメリカ西部では35%と低い。2人〜4人に1人の男性が割礼を受けていることになるが、そんなにたくさんいるのだろうか、と驚きだ。

    Jewish Baby Naming Ceremony for Boys - Circumcision versus Bris
    First of all, a mohel is a specialist who only does this kind of operation. The royal house in England used a mohel, not a doctor, for their boys! The circumcision done in the hospital is most often done by a resident or by a doctor who does not frequently circumcize.

    割礼はイギリス王室も行い、しかも「mohel」という割礼専門家を使っているという話。病院でやったら「割礼(circumcision)」にすぎず、本場の「Bris」ではないというこだわりもある。

    江上波夫氏と三笠宮崇仁殿下/百瀬直也
    また、別の明治天皇の孫と自称する女性ジャーナリストによると、皇室では、ユダヤ教と同様の割礼の習慣があるという。
    代々の天皇の皇后にはクリスチャンである女性から選ばれるとか、宮内庁には隠れクリスチャンが多いという噂もある。
    はたして皇室とユダヤ・キリスト教とに本当に関係があるのだろうか。

    明治天皇の孫と自称する女性とは、中丸薫。私は立ち読み程度なので覚えていないが、『明治天皇の孫が語る闇の世界とユダヤ』の中に、「皇室の皇子は割礼をうけている」という記述がある。

    明治維新にユダヤ人の影が見え隠れするといえば、そればかりではない。私の祖父に当たる明治天皇自身もある時期、先のフルベッキ牧師のもとに三条実臣を遣わせている。明治天皇は、旧約聖書と新約聖書をずいぶんよく学んだといわれる。また史実を見ただけでも、維新以降、皇室の中にはさまざまな形でユダヤ的なるものが入っていると感じざるを得ない。その一つが、天皇家の皇子たちがみな「割礼」をうけているという事実である。明治天皇以降、大正天皇、昭和天皇など、皇室の皇子はすべて割礼を受けている。もちろん、私の父・堀川辰吉朗も例外ではない。
    (ネットソース)

    中丸薫は「世界はロスチャイルドに一極支配されている」と唱える、広瀬隆の女性版のような方だが、なにしろ明治天皇の血筋を引いているので、宮内庁もジャーナリズムも取り扱いに困っている。(副島隆彦は「血筋は引いていない」とどこかで書いていたが。)

    「ユダヤ」という言葉を連発するので、いつつぶされるのではとハラハラさせる人だが、彼女の中には戦略的にそれを煽っている節もみられる。ものすごいエネルギーを秘めた女性である。(その話は、またいつか)

    ■追加:女子割礼の話は、こちらでどうぞ。
  • これもまた縁ですなぁ: 『ドキュメント 女子割礼』読了(2006/2/10)
  • 女性割礼を行なうアフリカの地域(地図)
  • posted by ヒロさん at 07:25 | Comment(14) | TrackBack(0) | 神話・宗教・民俗学
    この記事へのコメント
    TITLE: 一葉の写真
    http://www3.ocn.ne.jp/~sigikain/meijisyasin.html
    宣教師フルベッキ博士と仲間たち(勤皇党)
    Posted by えの at 2006年02月16日 08:52
    TITLE: どういう過程で出てきたものか・・・
    割礼がどういう意味があるのか、興味ありますね。
    昔の中国の官僚(宦官)があそこを切ってるのも理由がありますしね。
    皇室とユダヤ・キリスト教の関係もおもしろそうです。
    今上天皇の家庭教師をしたヴァイニング夫人はクエーカー教徒でしたな。
    中丸薫ですか ん〜 ベンジャミン・フルフォードとの共著がありますね。
    ベンジャミン・フルフォードの『ヤクザ・リセッション』は読むとある意味で落ち込む。
    日本はあかんなぁて(笑)
    Posted by アーキ at 2006年02月16日 09:51
    TITLE: フルベッキ写真の考察
    http://pro.cocolog-tcom.com/edu/cat4229856/
    Posted by えの at 2006年02月16日 10:03
    TITLE: ユダヤ製国家日本と日本製国家イスラエル
    こんにちは。日ユ同祖論の論者、マーヴィン・トケイヤー氏の新刊が出ました。その名も『ユダヤ製国家日本』。従来の歴史的な議論を近現代史の議論で補強した構えです。「東条英機はユダヤ人の第一級の恩人」から始まって、日本国憲法の作成にもユダヤ人が関与していたとか。日本人とユダヤ人の結びつきを双方向で強化することが主旨だと思いますが、この情熱は一体どこから来るのでしょうか。
    Posted by wnm at 2006年02月16日 10:28
    TITLE: 日本人も
    大東亜戦争当時のインドネシアの工作機関員の手記を読みましたが、戦争終結当時イスラムに入信して割礼を受けた日本兵がいたそうです。
    処置後、バナナの葉で覆い、おまじないをするのですが、化膿してしまう事故もあったとか。
    Posted by 加納綾一郎 at 2006年02月16日 12:57
    TITLE: 危険でしょう
    赤ん坊のチンコはチンコイので、「生後8日目の割礼」は非常に危険でしょう。
    包皮どころか陰茎まで切ってしまった事故が多数あるようですね。
    で、こういう↓「悲劇」が起こるわけです。

    ブレンダと呼ばれた少年
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594049583/qid=1140052753/sr=8-9/ref=sr_8_xs_ap_i9_xgl74/250-9963688-8437020

    http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi36-3-1.html

    イスラムが思春期で割礼するのは、事故を避けるための合理的判断があったのかもしれませんね。

    ★長大リンクの文字を縮小し、再掲示(管理人)
    Posted by dfhvjhj at 2006年02月16日 18:08
    TITLE: モヘルをお探しですか?
    こんな感じで儀式を始めるようですよ。
    http://www.actuj.net/communaute-rabins.php

    こちら↓、英語で術後の処置まで説明されています。
    http://www.brisinfo.com/

    ロンドンのCohen 先生↓。非ユダヤ教徒の処置も喜んで受け付けてくださるそうです。
    http://www.mohel-circumcision.co.uk/

    アブラハムは紀元前19世紀頃の方で、ハガルとの子イシュマエル(アラブ人の祖)と割礼を受けたと旧約にありますが、3800年後の今も同じ習慣を守り続ける方々には頭が下がりますね。一方でインターネットでモヘルを探せ、予約できるというのも不思議かも。
    Posted by ま・ここっと at 2006年02月17日 03:59
    TITLE: 日猶同祖論
    偽りの「イスラエル」〜新・日ユ同祖論の虚構
    http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/html/history/honbun/nichiyu.html
    黄河のほとり。中国のユダヤ人の末裔
    http://yichintang.hmc6.net/news/news.yudaya.html

    日本の予言書『竹内文献』
    http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text9.htm
    酒井勝軍
    『ところが昭和二年、パレスチナ視察を契機として熱烈な親ユダヤ主義者となる。彼は日本天皇こそ、聖書に予言されたメシアであり、シオニズム=ユダヤと日本の合体によって世界は統一されるという信念を持つにいたった。』
    矢野祐太郎
    『彼は昭和五年、酒井勝軍に伴われて天津教の神宝を拝観して以来、その研究にとりくみ、以前から接触があった大本や肝川龍神の予言とリンクさせて、宇宙の始まりから近未来の神政復古にいたる「大宇宙史」の編纂を志した。
     彼は昭和八年、神宝奉賛会を結成し、天津教内でのリーダーシップをとろうとしたが、やがて脱会、自らの教団である神政龍神会を開くことになる。(中略)矢野は天皇にこの予言を伝えるべく、宮中工作を行うが失敗、不敬罪で検挙された後、拘置所内で獄死した。』
    http://www.geocities.jp/showahistory/history2/showa11b.html
    『特高は不敬デマにまつわる疑いから目黒区下目黒4丁目の元皇后宮職女官長で正五位、勲四等の島津ハル(56)を昭和11年8/26午後に検挙した。(中略)島津は皇太后の信任があったという。また、3/22に検挙され、不敬罪で特高の取り調べを受けていた目黒区清水町の神政龍神会の幹部で海軍予備大佐の三条比古之こと矢野祐太郎(48)と海軍予備少佐加世田哲彦(52)らと、島津は関係があったという話も後年になって伝わっている。』
    Posted by えの at 2006年02月18日 09:50
    Posted by えの at 2006年02月18日 10:50
    TITLE: 千夜千冊『ユダヤ人とは誰か』
    アーサー・ケストラー
    http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0946.html
    Posted by えの at 2006年02月18日 13:37
    TITLE: 秦氏のルーツ
    平安京遷都
    http://www.bekkoame.ne.jp/~gensei/ten/hidecross.html
    Posted by えの at 2006年02月20日 12:39
    TITLE: 太秦氏
    http://www.myj7000.jp-biz.net/clan/03/03002.htm
    『天平14年、秦嶋麿が太秦公の姓を賜い、後裔は楽家として栄え東儀、林、岡、薗などの諸家に分かれる。 国歌「君が代」の林広守、軍歌「海ゆかば」の東儀季芳が作曲者として知られる。』
    雅楽のふるさとシルクロード 東儀秀樹
    http://www.nhk.or.jp/silkroad/summer/talk/05.html
    Posted by えの at 2006年02月21日 08:51
    Posted by えの at 2006年03月02日 12:03
    TITLE: 類人猿が神と契約でもしたの?
    割礼と神に因果関係はありません。物理的に強力な刺激を脳に影響を与えますが。
    強力な自己催眠をかけてるだけにしか思えん。
    Posted by わけわかんね at 2010年08月06日 02:23
    コメントを書く
    お名前: [必須入力]

    メールアドレス:

    ホームページアドレス:

    コメント: [必須入力]

    認証コード: [必須入力]


    ※画像の中の文字を半角で入力してください。

    この記事へのトラックバック
    ×

    この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。