靖国問題のせいなのか、はたまたチャン・ツィイー主演の映画『Sayuri』をめぐる「上下関係論争」に刺激されたせいなのかはわからないが、最近の中国ではルース・ベネディクトの『菊と刀』がブームになっているという。日本人の「恥の概念」について興味があるらしい。
大陸では真面目な日本研究が徐々に始まっているらしいので、日本も来るべき中国共産党の崩壊に備えて、中国人の精神構造とレトリックをボチボチ研究していかないといけないな・・・と思っていたところに、タイミングよく、「斜眼」さんより次のようなコメントをいただいた。
◆拙ブログ:『中国全土版「バトルロワイヤル」:文化大革命と紅衛兵』(2005/6/19)へのコメント
文化大革命時の研究は禁止されていると中国で聞きました(夙に常識ですが)。上海の某有名大学の教授は留学生もいる授業で、「友人が文革時の研究をしているが、発表できるのは50年後かなあ」といったそうです。そんなことが、先生によっては言える時代になったかという思いと、中国の暗部を隠す共産党政府の政策に研究、言論の自由がない実態を実感しました。
中国の大学のクラスには共産党員の学生がスパイ、監視役としています。日本の志望大学に入れなかった高校生が中国に留学して、語学学習ののち現地の大学に入るケースを多々ありますが、日本語力のない学生にいろんな意味で危うさを感じました。
大した話ではありませんが、文革時のこと・・・大学の研究者であった父親が寒村に下放され、家畜小屋の掃除をさせられたという吉林省長春出身の友人の話。
文革時、突如家に入ってきた紅衛兵がテーブルクロスに花柄があるのをみて、それをタネに家人を責め立て乱暴狼藉を働いたそうです。些細なことでこんな無道、不条理を味あわされることは、人間の社会には歴史上も現在も無数にあることでしょう。まして政治権力がバックにあれば。ワイルドスワンの著者の父君の身の上にも涙しました。
中国の大学のクラスには共産党員の学生がスパイ、監視役としています。日本の志望大学に入れなかった高校生が中国に留学して、語学学習ののち現地の大学に入るケースを多々ありますが、日本語力のない学生にいろんな意味で危うさを感じました。
大した話ではありませんが、文革時のこと・・・大学の研究者であった父親が寒村に下放され、家畜小屋の掃除をさせられたという吉林省長春出身の友人の話。
文革時、突如家に入ってきた紅衛兵がテーブルクロスに花柄があるのをみて、それをタネに家人を責め立て乱暴狼藉を働いたそうです。些細なことでこんな無道、不条理を味あわされることは、人間の社会には歴史上も現在も無数にあることでしょう。まして政治権力がバックにあれば。ワイルドスワンの著者の父君の身の上にも涙しました。
「下放(げほう)」とは、知識人や学生の全員を再教育(洗脳教育)するために、農村部に強制移住させたことを指す。「紅衛兵(こうえいへい)」とは、日本でいえば「部落解放同盟」と「中核派」が合体したような、糾弾と暴力が専門の学生集団のこと。「ワイルドスワンの著者」とは、昨年12月に日本で翻訳出版された『マオ:誰も知らなかった毛沢東』のユン・チアン(Juan Chang 張戎)のことだ。
余談になるが、ユン・チアンの中国名「張戎」は「zhang1 rong2(チャン・ロン)」と発音されるが、「Chang Juan」と書くのは、英語圏で普及している「ウェード方式」に従ったもので、「Chang Juan」と書いてやはり「チャン・ロン」と読む。日本語のローマ字で「ジャパン」と書きたいときも、訓令式(zyapan)とヘボン式(japan)の2通りがあるのと同じだ。(参考:21世紀中国総研 第17号(矢吹普):『誰も知らなかった毛沢東(上下)』の著者名表記について(2005/12/9))
ユン・チアンの父親は、四川省の共産党の高級党幹部であった。とても正義感の強い人で「暴力と破壊と復讐」に荒れ狂う文化大革命に心を痛め、「これではいけません」と毛沢東宛ての手紙を投函する。しかし手紙は四川省の造反派(毛沢東信奉派)に開封され、投獄・拷問・糾弾によって、精神分裂症になってしまう。
ひたすら共産主義の理想を信じて、早朝から深夜まで「革命」のために働き、「質実剛健」を重んじて「封建的慣習」を廃し、どんな些細なことであれ「縁故主義」や「身内びいき」を許さなかった、共産党員の鏡のような人物だ。しかし、いかなる正統な理由があろうとも、共産党下の中国、とりわけ毛沢東独裁下の中国では、「正直な意見」を述べることは「政治的な死」を意味するのである。
どんなに優勢に思われても、抗議や主張をするときには「言葉による明示」は危険である。実務派No2の周恩来が死去(1976年1月)した後に、北京の天安門広場で民衆デモ(「第1次天安門事件/四五事件」)が起こるが、このとき、周恩来の遺影に吊るされていたのは「赤い小瓶」である。「小瓶」は「小平」と同じ「xiao3 ping2(シャオピン)」という発音で、失脚中のトウ小平を支持することを意味していた。
遡ること2年前の1974年には、毛沢東派は「批林批孔」運動を展開している。1971年9月にクーデターを起こした「林彪(りんぴょう)」と、儒教の始祖「孔子」を批難する運動である。
◆中嶋嶺雄『北京列列:文化大革命とは何であったか』(講談社学術文庫) p291
「批林批孔」運動が一貫して“周恩来批判”とも思える反潮流の方向をそのなかに混在させていることや、最近の壁新聞に見られるような「脱文革」への反批判の動きなどを考えたとき、問題はかなり複雑にならざるを得ない。<中略>
それにしても、たとえば『紅旗』1974年第4号の北京大学・清華大学大批判組の論文「孔丘その人」が、孔子の出身を没落奴隷主貴族の家庭だとして暴き、『周礼』をなじり、そのうえ、「孔家のこの二男坊は、『しゃべるばかりで書かず』、まったくなにも書き残してはいない」と述べていることなどは、なにを意味するのだろうか。
それにしても、たとえば『紅旗』1974年第4号の北京大学・清華大学大批判組の論文「孔丘その人」が、孔子の出身を没落奴隷主貴族の家庭だとして暴き、『周礼』をなじり、そのうえ、「孔家のこの二男坊は、『しゃべるばかりで書かず』、まったくなにも書き残してはいない」と述べていることなどは、なにを意味するのだろうか。
北京大学と清華大学は、毛沢東派の司令塔となった大学である。その過激さと陰湿さは、「解放同盟」「中核派」「革マル派」「朝鮮総連」を合わせても足りないほどで、私は「解同中核マル総連大学」と呼びたいくらいである。この大学の過激派グループが、孔子様をこき下ろし、孔子の言葉を集めた『周礼』を攻撃している。
「林彪は孔子のような腐った連中だ。孔子といえば『周礼』で、孔子は「周」を理想の国としていたそうだが、トンでもない話だ。林彪は万死に値する。「孔子」だの「周」だのと一緒だ。それにしても「周」はひどい。あれっ、何の話だったけ? そうそう、林彪と孔子はとにかく許せない奴らだ・・・・」
というノリで、毛沢東のいうことを聞かなくなってきた周恩来を批判するのである。けっして言質をとらせない。しかしながら、末端の実行部隊は「周恩来こそは許せない輩だ」と解釈して、狼藉を働くのである。
そして保育園では、情操教育よろしく「ピーリン(批林)、ピーコン(批孔)、ピッピッピッ・・・」という歌をはやらせて、次世代の過激派青少年を育成すべく、洗脳教育に余念がない。
このような毛沢東による「周恩来」批判は、林彪クーデター後に、周恩来が毛沢東を「暗に」批判したことに対する逆襲である。1973年8月の「中国共産党十全大会」で、周恩来は林彪のクーデター計画書『五七一工程紀要』をさかんに引用し、この文書が「毛沢東を孔孟になぞらえ、専制暴君の始皇帝になぞらえている」と紹介するのだ。
「林彪はひどいやつだ。『毛沢東主席が孔子孟子で、始皇帝だ』といっている。林彪は許せない。『毛沢東こそ現代の専制暴君』だとさ。みなさん、林彪のようなまちがい犯していけない。『毛沢東は暴君』なんだよ、林彪によれば。『毛沢東は暴虐の独裁者』なんていう話は許しがたい・・・・・」
というように、毛沢東が聞きたくない話をしつこく引用している。これを聞いた「走資派」という反毛沢東派は、巷で「毛沢東は暴君なり」というウワサを広めまくることになる。
一方で、悪いのは毛沢東ではなくて、その女房の江青(こうせい)なんだよ、と言いたいときは、「林彪は悪い。その悪辣さは則天武后に勝るとも劣らない」と、唐の女帝の話を持ち出すのである。
そもそも文化大革命の伏線は、国防大臣の彭徳懐(ほうとくかい)が、餓死者3500万人以上と言われる「大躍進」政策の失態に関して、毛沢東を批判(1959年)したことに始まる。むろん、独裁者・毛沢東はこれを許すわけがなく、彭徳懐を即解任する。(彭徳懐は、後に大糾弾にあって、1974年に憤死)
これに対して巷では、「共産主義革命で共に闘った同志になんてことをするんだ」という「声なき声」が高まるが、これを言葉にしたら最後なので、1961年1月から『海瑞罷官』という歴史劇が流行する。海瑞(かいずい)とは、明の皇帝(嘉靖帝)に諫言して投獄されるが、のちに釈放される官僚である。すなわち、国防大臣の彭徳懐の罷免を取り消せ、という民衆の暗黙の批難なのだ。
しかし、どんな間接的な「揶揄」であれ、自分にタテをつく人間は、ひとりとして許しておかないのが、偉大なる独裁者・毛沢東様だ。文化・芸術・伝統を全面的に破壊し、殺し合いの階級闘争を奨励する10年間の「文化大革命」劇場がいよいよ封切り・幕開けである。
(この続きは、14才にして「紅衛兵」となったユン・チアンの実話を『ワイルド・スワン』から。中国共産党と文化大革命の通史を楽しく理解したい人には、『ワイルド・スワン』(講談社文庫)がピカイチでお奨めである)
■追加1:現代版の「ピーリン・ピーコン」は軍艦マーチ?
中国情報局:『幼稚園「軍艦マーチ」流し非難、園児「この曲好き」』(2005/06/17)
広東(カントン)省・広州(こうしゅう)市の幼稚園が、園児の毎朝の行進時の音楽として「軍艦マーチ」を流していたことが、かつて抗日戦争に参加した老人から指摘された。教育局の指示により、この幼稚園は使用曲を差し替えた。園児たちは、軍艦マーチについて「この曲、好きだよ」などと話しているという。
軍艦マーチを流したのは康城幼稚園。この幼稚園の責任者は「抗日戦争は、私の生まれる前のことだったので、知らなかった」「使用したCDは、正規版として販売されていたものだった」などと説明している。
園児たちは「この曲、好きだよ」「いい曲だ」などと話しているが、保護者たちは「幼いだけに、悪い影響が出るのではないか」などと心配しているという。
中国のマスコミは、軍艦マーチを「第二次世界大戦期の、悪名高い日本海軍の軍歌。日本の民間では親しまれ続けている。最近になり、日本の海上自衛隊が、出港時に必ず演奏する曲目に指定した」などと紹介している。
広東(カントン)省・広州(こうしゅう)市の幼稚園が、園児の毎朝の行進時の音楽として「軍艦マーチ」を流していたことが、かつて抗日戦争に参加した老人から指摘された。教育局の指示により、この幼稚園は使用曲を差し替えた。園児たちは、軍艦マーチについて「この曲、好きだよ」などと話しているという。
軍艦マーチを流したのは康城幼稚園。この幼稚園の責任者は「抗日戦争は、私の生まれる前のことだったので、知らなかった」「使用したCDは、正規版として販売されていたものだった」などと説明している。
園児たちは「この曲、好きだよ」「いい曲だ」などと話しているが、保護者たちは「幼いだけに、悪い影響が出るのではないか」などと心配しているという。
中国のマスコミは、軍艦マーチを「第二次世界大戦期の、悪名高い日本海軍の軍歌。日本の民間では親しまれ続けている。最近になり、日本の海上自衛隊が、出港時に必ず演奏する曲目に指定した」などと紹介している。
■追加2:毛沢東思想でトウ小平と江沢民を斬る?
日々是チナヲチ:「毛沢東思想で現代中国を斬る!=懲役3年」(2004/12/27)
毛思想に基づき現在の政治を批判 2人が懲役3年に(明報)
http://hk.news.yahoo.com/041225/12/17xzb.html
河南省・鄭州市での出来事なんですが、地元の定年退職者2名が9月9日(毛沢東の命日)、毛沢東像のある同市の二七広場で開かれた記念活動に参加し、その場で毛沢東を記念するビラをまいたんだそうです。
いまの中国でビラをまくというのは度胸のいる行為ですが、その内容というのがこれまた大胆。
「いまの中国社会は資本主義化、社会分化そして所得格差が深刻」だとし、毛沢東が生前著した資本主義の復活に関する論述を引き合いに出して、中共の「第二代」及び「第三代」の「核心」(つまりトウ小平と江沢民)を批判したものなのです。<中略>
果たせるかなビラをまいた2名はその場で御用。文章を書いた退役将校(空軍)もほどなく逮捕されたとのこと。<中略>検察側は当初「煽動転覆罪」で起訴したものの、判決は「誹謗罪」で、タイトルにもあるように被告の両人には懲役3年が言い渡されました。
毛思想に基づき現在の政治を批判 2人が懲役3年に(明報)
http://hk.news.yahoo.com/041225/12/17xzb.html
河南省・鄭州市での出来事なんですが、地元の定年退職者2名が9月9日(毛沢東の命日)、毛沢東像のある同市の二七広場で開かれた記念活動に参加し、その場で毛沢東を記念するビラをまいたんだそうです。
いまの中国でビラをまくというのは度胸のいる行為ですが、その内容というのがこれまた大胆。
「いまの中国社会は資本主義化、社会分化そして所得格差が深刻」だとし、毛沢東が生前著した資本主義の復活に関する論述を引き合いに出して、中共の「第二代」及び「第三代」の「核心」(つまりトウ小平と江沢民)を批判したものなのです。<中略>
果たせるかなビラをまいた2名はその場で御用。文章を書いた退役将校(空軍)もほどなく逮捕されたとのこと。<中略>検察側は当初「煽動転覆罪」で起訴したものの、判決は「誹謗罪」で、タイトルにもあるように被告の両人には懲役3年が言い渡されました。
馬鹿は死ななければ直らないというべきか、副島隆彦の「今日のぼやき」には以下のようなぼやきが。どうしても中国様を弁護したいのでしょう。「オールド左翼」崩れは始末が悪いです。毛沢東が悪いのではなく、毛沢東を背後から動かしていた奴が悪いとは(笑)。毛沢東がリモコンされていたという証拠一つ出すわけでもないのに。とにかく中国共産党が絶対に悪者であるはずがないという妄想もここまで来ると誰の目にも異常です。裸の王様ですね、副島は。
この『共産中国はアメリカが作った』は今、全国の書店2000店に並んでいます。今評判の『マオ』(毛沢東)という、周恩来派の外交官の娘(周恩来はずっとアメリカとの連絡網をもっていた)で、自分は女だったから拷問に合わずに、アメリカに無事亡命できた中国人女性が書いた本の、となりの置いてあるそうです。毛沢東が残虐な人間だった、本当は彼を背後から動かした勢力がある(当たり前ではないか。副島隆彦記)と書いているようですが、「アメリカの金融財界があやつったのだ」とまでは、この筆者のおばさんは、書きません。この女自体が二重スパイ(ダブル・エイジェント)の裏のあるおかしな人物だからです。
確かに、おかしなおばさんなのかもしれませんが、アイリス・チャンほどの電波キチガイではないでしょうに。
私もみました。副島隆彦氏が間違いを指摘したいと思います。今評判の『マオ』や『ワイルドスワン』を書いたユア・チアン氏のことを、周恩来派の外交官の娘でアメリカに亡命したという風に書いているのですが、間違っています。外交官の娘ではなく、高級幹部の娘です。彼女の父は四川省宣伝部部長?という肩書きだったと思います。また、ユア・チアン氏自身もアメリカに亡命したのではなく、イギリスに奨学金を得て留学という形で中国から逃れました。ワイルドスワンのエピローグにあったのですが、1989年の春にワイルドスワンを書くために中国各地を旅行したとあります。亡命しているなら、よほど特別なことがない限り、再び中国の地を踏むことはありません。素人ながら、副島隆彦氏の間違いを指摘してみました。
次回に取っておきたかった副島隆彦ネタを晒すとは、2人とも農村部に「下放」じゃ!(笑)
それにしても、副島先生は商売人です。『マオ』の発売の時期にあわせて、『共産中国はアメリカが作った』(監修:副島隆彦)をもってくるのですから。副島隆彦は監修する程度しか能がないのです。文化大革命のこともよく調べたことがなく、『ワイルド・スワン』も読んだことがないはずです。たぶん腹が立って読めないのだと思います。で、何を言い出すかと思えば「この女自体が二重スパイ(ダブル・エイジェント)の裏のあるおかしな人物だからです」でおしまい。
副島ファンのためにつけ加えますが、副島隆彦は「明治天皇替え玉説」をしつこくはやらせようと、お弟子さんたちを洗脳している、「裏のあるおかしな人物」です。
http://snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi
>周恩来は林彪のクーデター計画書『五七一工程紀要』をさかんに引用し
周恩来の筆法はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」のアントニーの演説を思わせますね。
>副島隆彦
代ゼミ講師時代から知っていますが、誰彼かまわず噛みつく狂犬でしたね。予備校講師としては全然人気無かったです。この人の予言が正しければ日本はとっくの昔に崩壊していなければイケナイはずですが、著書が一杯ブックオフの100均に転がってます。
字面だけでシナニュースを追って一喜一憂しちゃいけないってことですなあ。
よく言われていますが、かの80年代の教科書書き換え誤報事件で、それまで何も言わなかった中国さまが突如お怒り遊ばした(ように見えた)のは、本当は日本のことなんかどうでもよくて、内部の当てこすり権力闘争だったんですよね。それをあろうことか日本のメディアはそのまま真に受けてしまった。そこから悲劇(喜劇)が本格的に始まりましたね。
第1次天安門事件の時には、周恩来の遺影に飾られた小瓶ですが、第2次の時には、小さな瓶を割る人々が大勢いたとか…。
「解同中核マル総連大学」
・・・・・・・・・・・に笑った。
トウ小平だった時代、中国の学術交流の場で「文革がやった乱暴狼藉はいかん」てな批判をしましたです。で、あの当時の学者さん達は「そうだよねぇ。うちらもそのお陰で苦労してるんですよ。」と文革には批判的であったし、開放政策がもたらした影響のせいか今より自由な印象でしたね。(軍人さんは威張っていたけど)今はどうなっているのであろうか?
>シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」のアントニーの演説(岩波文庫)
『シーザーに野望があったと、わが敬愛するブルータス君は申された。
だとすれば、たしかにこれは痛々しい欠点でした。
そして彼は痛ましくもみずからその応報を受けたのです。
・・・・・・・・・・・・・・
もっとも、ブルータス君は彼が野心家だったと言われます。
而してそのブルータス君は人格高潔の士であります。
・・・・・・・・・・・・・・
これが野心でしょうか?が、ブルータス君は野心家だったと言われる。
而してブルータス君はたしかに人格高潔の士であります。』
副島隆彦ネタ、叩いてやろうと材料が積み上がっていくのを待っている人も多いと思いますが、ヒロさんもそうでしたか。最近、TVに出演した広末涼子の容貌の劣化が酷いと大評判ですが、ここ数年の副島隆彦の劣化も凄まじいものがあります。デビューしたての頃に彼が書いたアメリカの政治思想史に関する本からはそれなりに得るものがありましたが、ここ数年際物にばかり走っている姿は見るに堪えません。副島隆彦推奨、太田龍の手になる明治天皇すり替え説を唱えた本は一応買ってみましたが、どんな内容やら。一旦売れて「インダストリー」になってしまうと、日本では多かれ少なかれ誰にも起きることではありますが。。。