2005年09月27日

外国人記者クラブが見た、辻元清美の「赤軍疑惑」

辻元清美の「赤軍疑惑」について、FCCJ日本外国特派員協会(通称:外国人記者クラブ)の大阪ウォッチャーはどのように捉えたのか。以下、全文翻訳で紹介する。

外国人記者クラブ:Osaka Diary by Kristen McQuillin (2003/9/29)
7月に逮捕された元社民党代議士の辻元清美だが、彼女にまとわりつく秘密のベールの数々が、タマネギの皮をむくように徐々に引き剥がされている。まずは、北川明という男との長期にわたる関係である。辻元は早稲田大学の学生のときに北川に出会ったが、辻元憎しの人たちに言わせれば、北川こそが彼女を政界に送り込んだ張本人なのだという。

北川は第三書館という出版社のトップだ。彼は、欧州で数々のテロ活動を画策したとされる日本赤軍の元リーダーで、1975年に日本へ強制送還されている。辻元は1988年に第三書館の取締役となり、1996年に衆議院で初当選した直後に同職を退任している。しかし関係が完全に切れたわけではない。第三書館は、議員経験などを記した辻元の著作を、実に6冊も出版しているのだ。

問題の核心はこうだ。本来、辻元の秘書に支払われるべき金が、日本赤軍に横流しされていたのかどうか? 現時点では、赤軍資金問題を取り上げる地元大阪のメディアは非常に少ない。しかし捜査がこの方面に伸びていることは明らかだ。さらに驚くべきことに、重信房子との関係についても疑惑が持ち上がっている。重信は(日本赤軍が解散される直前の)元日本赤軍リーダーで、現在は刑務所にいる。重信は数十年にわたり国際指名手配を受けていたが、3年前に大阪府警によって逮捕された。重信が逮捕されたのは大阪府の高槻市だが、なんと偶然なことに辻元の選挙区なのである。

重信に対する取り調べが進む中、重信の供述からある組織が明らかになり、その組織から文書が押収された。その文書には市民団体「21世紀の希望」が言及されており、この市民団体を通じて、社民党への政治圧力を強化していく、と書かれている。「21世紀の希望」のスポークスマンは、重信との組織的な関与を否定したが、社民党は警察発表を否定せず、特に声明も発表していない。「21世紀の希望」に対する捜査から、さらに「市民の絆」という小グループの存在が発覚した。大阪府警によれば、この「市民の絆」が「21世紀の希望」の実質のブレーンであるという。

重信は2人の男と一緒にいるところを逮捕された。この2人は重信を援助・幇助(犯人隠匿)したとして逮捕されている。地元メディアの報道によると、1人は吉田守(ヨシダ・マモル)という「市民の絆」のメンバーであるという。警察は彼を赤軍シンパと断定しているが、赤軍メンバーであるかどうかの確証を得ていない。

吉田は高槻市の光愛病院に勤務していた。警察供述に関する報道によれば、吉田は職場でパンフレットと小冊子を配って、辻元の選挙キャンペーンを支えていたという。また地元のタブロイド紙は、吉田が辻元の地元後援会のメンバーである、としている。

真相はどうなのか? 辻元は重信、北川、赤軍シンパに操られた傀儡(かいらい)にすぎず、圧力をかけられて秘書給与を赤軍活動資金に横流ししていたのだろうか? 重信の逮捕によって、辻元の政治生命は封印されてしまったのか? 辻元が逮捕されたのは、重信への刑事訴追が行き詰まっていたためなのか? それとも、すべての疑惑は、辻元に濡れ衣を着せようという政敵が、無関係な一連の事件をつなぎ合わせ、さもありそうな話としてリークしているだけのことなのか? 今後の数ヵ月でこれらの疑問が氷解することを期待したい。しかしながら、舞台は日本の政界である。ここをむいたら涙目で絶対に耐えられない、というギリギリの線になるまで、複雑なタマネギの皮はそう簡単に剥げ落ちそうにない。それまでは疑惑と憶測が飛び交うことになるのかもしれない。


■参考サイト:
  • 関西救援連絡センターニュース第234号2000年12月
  • 国民新聞:「社民党との共同工作」という文書

    ■上記の「Osaka Diary」を原文で読みたい方はこちら。
    Osaka Diary: Tales from the Wild, Wild West
    Posted by Kristen McQuillin on Sep 29, 2003

    Kiyomi Tsujimoto, part II

    Like layers of an onion, the secrets surrounding former SDP Diet member Kiyomi Tsujimoto, who was arrested in July, are slowly being peeled back. To begin with, Tsujimoto has long had connections with a man named Akira Kitagawa, whom she met while a student at Waseda University and who Tsujimoto's enemies claim is the person responsible for getting her into politics.

    Kitagawa is the head of the Daisansho publishing company. He is also a former leader of the Japanese Red Army who allegedly planned a number of terrorist activities in Europe. In 1975, he was extradited back to Japan. Tsujimoto joined Daisansho as a senior executive in 1988 and resigned in 1996, after winning a seat in the Diet. But she did not severe her relations completely. Daisansho published no less than six books written by Tsujimoto on her experiences in the Diet.

    The key question now is: Was some of the money that was supposed to pay Tsujimoto's secretary funneled to the Japanese Red Army? As of this writing, only a few local media in Osaka are suggesting that might be the case. But it's clear this is the direction the investigation is taking. More startling, there are unanswered questions about possible connections between Tsujimoto and Fusako Shigenobu, the ex-leader of a Japanese Red Army faction who is now in jail. When Osaka police caught Shigenobu a few years ago, she had been an international fugitive for decades. She was nabbed in an Osaka prefectural town called Takatsuki, which just happens to be where Tsujimoto is from.

    During the investigation into Shigenobu's activities, police seized documents from an organization that she helped found. The documents mentioned a citizen's group named "Hope for the 21st Century" and called for this group to strengthen its political influence with the Social Democratic Party. At the time, a spokesman for Hope denied any organizational link with Shigenobu's group. The SDP did not deny the police report, but did not specifically address the issue. Further investigations into Hope for the 21st Century led to the discovery of a sub-group called "Shimin no Han," which Osaka police believe was the real brains behind the first group.

    When Shigenobu was caught, she was in the company of two men, both of whom were arrested for aiding and abetting her. Local media reported one of the men, Mamoru Yoshida, testified he was a member of Shimin no Han. Police allege he is a Red Army sympathizer, but are not sure if he is a member of the Red Army itself.

    Yoshida worked at a Takatsuki-area hospital, Koai Hospital. He reportedly told police that he supported Kiyomi Tsujimoto's election campaign by passing out pamphlets and brochures at his workplace, while local tabloid media have suggested he was a member of her local support group.

    So what really happened? Was Tsujimoto a political dupe controlled by Shigenobu, Kitagawa and a few Japanese Red Army sympathizers who pressured her to fund their activities with her secretary's money? Was her political fate sealed after the arrest of Fusako Shigenobu, and did her arrest come about because the prosecution's case against Shigenobu is reportedly stalled? Or, are all of the allegations just a series of trumped-up coincidences or half-truths leaked to the media in an attempt by Tsujimoto's enemies to railroad her? In the coming months, answers to these questions will hopefully be found. But this is Japanese politics we're talking about, a very complex onion whose layers get peeled back only until it becomes clear that any more peeling would result in too many tears, leaving the public to wonder and speculate on what might be.

  • posted by ヒロさん at 01:40 | Comment(4) | TrackBack(8) | ピースボート
    この記事へのコメント
    TITLE: Criminal Tujimoto
    なぜ犯罪者が再び国会議員になれるのか日本の行政システムに問題がありますね。彼女の場合は北朝鮮に亡命しか考えれないですが。犯罪者でも日本の方が住みやすいのでしょうね。
    Posted by Chosei Funahara at 2005年09月27日 04:00
    TITLE: テロ対策法もあるのですから解明すべきです。
    日本赤軍は国際的な犯罪集団です。欧米各地の飛行場での爆破襲撃事件を起こし、世界に名前を轟かせ、本来の意味と違う「神風テロ」の言葉を流布し、福田パパ総理時代の名言「人命は地球より重い」でダッカ飛行場での人質交換と多額の資金を持ち去り北朝鮮’に渡り、欧米で日本人拉致を実行した凶悪な集団です。個人的には世界の常識から逸脱した迷言と私はずっと思っています。是より日本の外交の基調がお金で解決。という方向に向ってまっしぐら。何でもバーゲンセールの商品並にお金で購入出来る認識が出来たのです。
    Posted by ようちゃん at 2005年09月27日 04:56
    TITLE: 高槻を解くキーは
    大阪府議のO沢F子との関係も見逃すな!
    Posted by 憂国義勇軍 at 2005年09月28日 18:19
    TITLE: 高槻のキー女、小沢福子さ〜ん
    パレスチナと赤軍が大好きな、大阪府議・小沢福子さんのことですね。
    了解しました!
    Posted by Hiro-san at 2005年09月28日 19:30
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