2005年07月10日

NYTのノリミツ・オーニシが騒ぎ立てる「極右映画」

大学のラウンジに行って、英語の新聞というものを久々に読んできた。ロンドンの爆破テロがどのように報道されているか、をチェックするのが目的だったが、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)のロンドン版を見ると、ニューヨークタイムズ東京支社のノリミツ・オーニシ(←反日で有名な記者)の記事があったので、じっくり読んできた。

IHT (Norimitsu Onishi):A novelist defines a maturing Japan
Tokyo -- Groping for a career as he neared 30 a few years ago, Harutoshi Fukui decided to become a novelist while working full time as a security guard. He quit three months after winning a prestigious Japanese literary prize in 1998 for "Twelve Y.O.," a political-military thriller whose title recalls General Douglas MacArthur's infamous comment that Japan was a nation of 12-year-olds.

【訳】数年前、30才を目前にして自らのキャリアを模索していた福井晴敏は、フルタイムでガードマンをしながら小説家になる決意をした。1998年に『Twelve Y.O.』で江戸川乱歩賞を受賞すると、その3ヵ月後に仕事をやめた。この作品は、政治・軍事スリラーもので、そのタイトル(Twelve Years Old =12才)からダグラス・マッカーサーの「日本という国は12才だ」という悪名高い発言を思い起こさせる。

福井晴敏(ふくい・はるとし)という名前を聞くのも初めてだが、マッカーサーの「12才」発言も知らなかった。マッカーサーはどんな風に語っていたのだろうか。その昔、私が言語学の「変形文法」でお世話になったチョムスキー氏のサイトからどうぞ。(現在の彼は、超サヨクの反米運動家)

Deterring Democracy (Noam Chomsky):「3. The "Great Workshops": Japan」
The racist attitudes of General MacArthur, American proconsul for Japan after World War II, was notorious. Thus, in congressional testimony in 1951, he said that "Measured by the standards of modern civilization, they would be like a boy of twelve as compared with our development of forty-five years," a fact that allowed us to "implant basic concepts there": "They were still close enough to origin to be elastic and acceptable to new concepts."

【訳】第2次大戦後、日本の総督になったマッカーサー将軍は、人種差別主義者として有名だった。1951年の議会証言で、彼は「近代文明の標準に照らし合わせて、我々が成熟した45才であるとすれば、日本人は12才の少年ごとしだ」と語った。我々には日本人に「基礎概念を刷り込む」ことができる。なぜなら「彼らは発生段階に近く、新しい概念を柔軟に受け入れることができるからだ」というわけだ。

マッカーサーのメッセージを小説のタイトルにするとは、気骨のある「憂い」の小説家だ。福井晴敏の『終戦のローレライ』はすでに映画化されているが、『亡国のイージス』もこの7月に映画で封切りとか。

で、ノリミツ・オーニシは何を言いたいのかというと、この『亡国のイージス』の中で、自衛隊が戦後の邦画史上で初めて「戦闘と殺戮」を行うことに注目したいらしい。

◆ソース同上
What is more, Japan's Self-Defense Forces used to participate mainly in "Godzilla" movies that typically featured them keeping public order as the lizard ran amok. But for the first time in postwar Japan, this year's movies, with the full cooperation of the armed forces, show them doing what they have yet to do in the real world: fight and kill.

【訳】さらに、日本の自衛隊は、かつては映画『ゴジラ』などで公共秩序を守るのが典型的な役割だった。しかし今年公開予定の映画では、戦後の日本では初めて、自衛隊が全面的に撮影に協力し、現実世界ではいまだに控えている「戦闘と殺戮」のシーンを見せることになった。

この自衛隊の協力は、「防衛庁発足50周年」を記念してのタイアップらしい。中国の「戦勝60周年」がやかまし過ぎると感じる人は、『亡国のイージス』で涼を取るのも悪くないかもしれない。で、韓国の方はというと、少し古い記事だがこんなふうに騒いでいた。

朝鮮日報:チェ・ミンソの『亡国のイージス』出演に批判集中(2004/9/10)
 チェ・ミンソが日本の極右映画出演のために光州(クァンジュ)国際映画祭への参加を拒否された。<中略>
 映画祭側は最近、チェ・ミンソが日本の自衛隊の再武装を促す映画『亡国のイージス』への出演が決まったという報道を受け、今回の決定を下した。<中略>
 チェ・ミンソの所属事務所は報道資料を通じて「映画『亡国のイージス』は報道で伝えられているような極右映画ではなく、日本自身を批判した作品で日本社会の病弊や無責任さを風刺した映画」と説明した。また、「制作発表会場で阪本順治監督が自衛隊の再武装を強調したという報道も事実とは異なる」と明らかにした。
 日本で『亡国のイージス』の撮影を行っているチェ・ミンソも同様に「報道されたような私が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のスパイ役を務めるという描写はシナリオのどこにもない。冷徹なカリスマを持ったジョンヒという人物は日本社会の不条理に目覚め、自身のアイデンティティを探す人物」と強調した。

またまた定番の「極右」ですか。ほかに語彙がないのかね? 小説『亡国のイージス』は1999年の作品だが、同じ年に韓国でヒットした『シュリ』は極右作品ではございませんか? 「北の工作員」と戦う筋書きでは同じだと思うのだが。

2001年の『JSA』を観ながら、韓国の急速な「左傾化」を感じ取れた人はいただろうか? 日本人はもっと早く気がつくべきだった。映画の力は恐るべし・・・・。

posted by ヒロさん at 06:38 | Comment(8) | TrackBack(6) | Norimitsu Onishi
この記事へのコメント
TITLE: 彼の名前で検索すると、
某匿名掲示板のウォッチスレが出てくるんですが…。
それも朝日関係の人なんですねえ。
Posted by 枇杷 at 2005年07月10日 09:00
TITLE: NYTノリミツ・オーニシ記者,連日の入稿です
明日(10日)付のNYTでは沖ノ鳥島に関する媚中共記事炸裂:

http://www.nytimes.com/2005/07/10/international/asia/10japan.html
Posted by 一井義教 at 2005年07月10日 12:02
TITLE: 枇杷さん、一井義敦さん
>朝日関係の人なんですねえ。
ニューヨークタイムズの東京支局は朝日新聞の中にあります。オーニシ(大西)はカナダ人。

>NYTノリミツ・オーニシ記者,連日の入稿です
一井義教さんの「波士敦謾録」ブログも、6月26日より連日の充実投稿!
Posted by Hiro-san at 2005年07月10日 15:11
TITLE: ありがとう、知りたいことがあったのですよ
*一とKC*Aとの持ちつ持たれつ関係まではいろいろ読めるところがあるのです。
しかし一井義教さまのところのエントリ、読むべくしたタイミングでした。

…保守丸め込みですか、本当に始末の悪い!
Posted by 枇杷 at 2005年07月10日 21:27
TITLE: NYタイムズの凋落
mumurさんのところで見かけましたが、朝日新聞によると
>世界の新聞ランク、1位は英フィナンシャル・タイムズ
>メディア向けに業界情報を発信するなどしている民間団体「国際メディア支援」(IMH、本
>部スイス・チューリヒ)は5日、世界50カ国で実施したアンケートをもとにして「新聞ラン
>キング」を発表・・・ニューヨーク・タイムズは前回の21.3%から8.1%へ支持が落ち込んだ。
まさかこの、オーニシ記者のせいではないでしょうね?
Posted by Venom at 2005年07月11日 10:45
TITLE: 最近の韓国映画
このところ、映画ネタが続きますな。「JSA」も見ました。 男同士で仲良くなって気持悪い・・・「北も同じ血の流れる同胞だ」と言いたいんでしょうが、だったら金正日を倒せよ!

「ブラザーフッド」も見ました。 CGを多用して戦闘シーンは結構リアルなんだけど、何か違和感を感じる・・・途中で何故なのか気付きました。 主人公(兄)の感情の変化が極端すぎて、見ている側は素直に感情移入できないんです。 それに南(韓国)側の残虐行為は執拗に描くくせに、北朝鮮側の残虐行為には全然触れない。 韓国ではああいう映画を、「良心的」とか「進歩的」と余分でしょうか? 韓国の左傾化が、よく現れていましたね。 あの国はもう駄目だ。
Posted by Venom at 2005年07月11日 10:52
TITLE: >NYタイムズの凋落
>Venomさん
Jason Blairの盗作によるものだそうです。
http://www.nwj.ne.jp/members/articles/20030528/MD_ska.html
Posted by haruhico at 2005年07月11日 23:33
TITLE: ブレア事件
なるほど、そうなんですか。 ありがとうございます。 でも、この事件後も懲りずに
「これはブレア個人が引き起こした問題だ。それに、われわれの新聞は今でもかなり質が高い」 って・・・
オーニシなんか使ってちゃ駄目だよ。
Posted by Venom at 2005年07月12日 10:34
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