このような同一&類似発音に、「あれ、いまのシャレですか?」といちいち突っ込む「うるさ型」がいる(いるでしょ?)一方で、このような類似性を1つも面白いと思えない「お堅い人」もいる(いるよね?)。
前回エントリのコメント欄に寄せられた意見にもある通り、ダジャレは「即効性」に大きな意味がある。しかも「タイミング」よく「間合い」よく放流しないと効果がない。言い古されたくだらないダジャレでも「電話が・・・・う〜ん・・・・・出んわ」と、タメを利かした演出ができる人は、やはり面白い。1人でボケとツコッミの両方が自在にできる人も「日本の文化財」である。
ダジャレは話し手と聞き手の語彙にも依存する。私はスペイン語を専門に勉強していたときがあるが、病的になるとスペイン語は全部、日本語で聞こえてしまう。(えっ?)
バカ(vaca=牛)、アホ(ajo=にんにく)、食えるの?(cuerno=ツノ)、便が!(venga=来てください!)、あした間に合うな!(アスタ・マニャーナ:hasta manana=またあした)、ひがんでる(ヒガンテ:gigante=巨人)、丁寧ドール(tenedor=フォーク)、陰冷えるの(イン・びえるの〜:invierno=冬)、椅子取り屋(historia=歴史)・・・など際限がない。
スペイン語なんて知るか、という方のために英語も少し。掘った芋いじくったな!(What time is it now=いま何時?)、ありがとう(ありげいとう:alligator=ワニ)、どういたしまして(Don't touch [my] mustache=ヒゲを触るな!)、揚げ豆腐(I get off=降ります!)、古豆腐屋(ふるどーふや:Philadelphia=アメリカのフィラデルフィア)・・・・などなど。
日本語は世界言語の中でも「音素(音の種類)」が少ない。その結果、さまざまな多様な音も「特定な音」に聞こえてしまう「空耳現象」を引き起こしやすい言語なのである。さらに明治以降の「漢字造語の音読み」がこれに輪をかけている。コウショウですね〜というひと言を聞いたときに、あなたは何を思い浮かべますか? →答えはこちら
■実話1:不思議なキャンパスライフ
ヒロさん:「Mさんのキャンパスライフはどう?」
Mさん:「今年は大学で1年目だから、来年にジャンプするための助走のつもりで、あまり頑張らないようにしてますよ。寮生活とか、食事とか、いろいろ慣れるのが大変だし・・・」(と2分ぐらい話続ける)
ヒロさん:(突然、ヒラメキが!)「な〜んだ。ジョソウ、ってそういう意味なんだ! なんでキャンパスで「女装」するのか、おかしいな、って聞いてたんだけど、やっと意味がわかった!」
Mさん:「今年は大学で1年目だから、来年にジャンプするための助走のつもりで、あまり頑張らないようにしてますよ。寮生活とか、食事とか、いろいろ慣れるのが大変だし・・・」(と2分ぐらい話続ける)
ヒロさん:(突然、ヒラメキが!)「な〜んだ。ジョソウ、ってそういう意味なんだ! なんでキャンパスで「女装」するのか、おかしいな、って聞いてたんだけど、やっと意味がわかった!」
■実話2:マヌケなピースボート通訳
南太平洋のタヒチに上陸前に、タヒチ文化に関するセミナーが開かれた。
講師:「タヒチではオカマが多いんですよ。他の南太平洋の島々と比べてどのくらい多いかはわからないんですが・・・・」
これを英語に訳していたマヌケ通訳は、この後5分間も「rice-cooker(お釜)」と訳し続けていたので、ヒロさんが張り倒して、海に放り込んだ。
講師:「タヒチではオカマが多いんですよ。他の南太平洋の島々と比べてどのくらい多いかはわからないんですが・・・・」
これを英語に訳していたマヌケ通訳は、この後5分間も「rice-cooker(お釜)」と訳し続けていたので、ヒロさんが張り倒して、海に放り込んだ。
日本人は質問をあまりしない。「今日はトウシの話をしたいと思います・・・」という先生がいたときに、冒頭からいきなり「先生! お話の内容は、投資ですか、唐詩ですか、それとも凍死、あるいは闘志、もしかしたら透視の話ですか?」というツッコミはありえない。とりあえず聞いてみてから文脈で判断するのが普通である。頭の中では人それぞれの「連想システム」が働いている。
連想が豊かになるのは結構なことだが、この「連想ファイル」はかなり重たいので、話のロジックを緻密に追いかけるためにはジャマになることがあるのではないか、というのが私の仮説である。ウィンドウズでまちがってF1キー(ヘルプ)を押してしまうと、仕事や作業が中断されてしまうように。
知識の泉 Haru'sトリビア:「おやじギャグは脳内の音処理領域に配属!」(2004/6/28)
洒落たジョークとおやじギャクは脳内でも同一領域で処理されるのか? それとも脳内でも他の領域で処理されるのか、を英国人の神経研究員が研究し、2001年発表した。
実験はジョーク好きボランティアの被験者グループを使って、MRI(機能磁気共鳴画像法)を用い、洒落たジョークとおやじギャグを聞かせ、被験者の脳をスキャンしてみたのである。
ジョークやギャグを理解しようと聞いた結果は・・・
洒落たジョークは脳内で言葉を処理する領域で活性化し、おやじギャクは言葉でなく、音を処理する領域に刺激を与えていたのである。言葉が言葉として脳で処理されず、音扱いなのだ。
実験はジョーク好きボランティアの被験者グループを使って、MRI(機能磁気共鳴画像法)を用い、洒落たジョークとおやじギャグを聞かせ、被験者の脳をスキャンしてみたのである。
ジョークやギャグを理解しようと聞いた結果は・・・
洒落たジョークは脳内で言葉を処理する領域で活性化し、おやじギャクは言葉でなく、音を処理する領域に刺激を与えていたのである。言葉が言葉として脳で処理されず、音扱いなのだ。
この研究によれば、音の類似性&ダブりを扱う「おやじギャグ」は、言語回路ではなく、音楽回路で処理されている、という話だ。音楽を楽しんでしまうと、理屈の方がおそろかにならないだろうか? 日本語の会話では、話し手の意図とは無関係な「空耳現象」と「連想漂流」が起こりやすいので、意味や理屈を徹底的に追いかけることが阻害されるのではないか、という仮説を私は抱いている。
日本語の会話は、徹底的な「理屈」や「ロジック」にはもしかしたら不向きなのかもしれないが、一方で、「おやじギャグ」「空耳現象」「同音異義語」は、まったく無関係なものを結びつけるすぐれた連想システムでもあるのだ。今後の日本人の発想力に期待したい。
■追加1:まったく無関係なものを結びつける「連想システム」といえば・・・
今日ここに来た人は必ず試すように!→このサイトでF5キーを押してみて!
■追加2:究極の空耳アワー(注:音楽流れます↓)
■追加3:角田忠信氏の「日本人の脳」
言語回路と音楽回路に関しては、日本人とポリネシア人に限って、脳内回路が異なるという説もあるので、上記の研究結果が果たして日本人に当てはまるのかどうかは、わからない。
■参考:ヒロさんの「ハチャメチャ言語学」シリーズ
年中発情型の好奇心人類学者、ビアンカさんからTBがきています。みなさんもジャンプしてみて!
http://blog.goo.ne.jp/bianca2005/e/af29749c69e0db6dbb86e28df4869a6f
昔英国滞在中に「Dance with wolves」を見ました。
飲料水の為の池か水溜りにある朝、死んだ鹿が浮いてるシーンで、
前に座っていた老婦人が、
「Oh, dear!」と漏らしました。
お、イギリス人も洒落を言うんだね、
と連れと大笑いしたのでその件を翌日イギリス人の知り合いに話したら、
「……で?」
という反応。
この話、日本人にするとウケたんですが、
その老婦人は勿論、洒落るつもりなどなく口をついて思わず出たんでしょうが、
あちらさんにはダメだったようです。
英国滞在中、何に飢えてたかというと「笑い」でした。
帰国したら新聞のテレビ欄だけで爆笑したほどです。
お目汚し、すみませんでした。
やった〜、科学的検証待ってました〜。
(自分で調べたりするの面倒なんだもん;)
実験で聞かせた「洒落たジョーク」と「オヤジギャグ」との線引きは
いったいどこだろ?と心の中で少しつっこんだものの
そういう面白い実験をやっていたとは、よくぞ見つけて来ました〜。
オヤジギャグが「音楽」としてとらえられるとしたら
仕事の最中、上司が寒いオヤジギャグを発すると一瞬殺意を抱くのは
真面目に左脳で処理している最中に、
聞きたくもない不快な音楽がいきなり流れて来るようなものなのかも?
そうなると「流す」タイミングも大切だし、心地よくないとダメなんだな〜(≧▽≦)
スペイン語と日本語は発音がすごく似ています。
だからこのように空耳アワーに聞こえる単語はたくさんあって面白いですよね☆
>あした間に合うな!(アスタ・マニャーナ:hasta manana=またあした)
テレ朝の番組の元ネタはこれだったんですか。
http://www.tv-asahi.co.jp/ashitama/
近頃この空耳にハマってます。
http://www.geocities.jp/swf774/mosuka.html
> 実話2:マヌケなピースボート通訳
PBで紅海をエジプトに向け航海中、「モーゼの十戒」が話題となった。
その時PB通訳が通りかかったので、「あのぉ じゅっかい って英語で何というの?」と聞いたら彼女曰く「The tenth floor」
聞き方が悪かったので、こうしか答えようがなかったと思うが、何か馬鹿にされたようで妙な気持ちになりました。
後で、調べて判ったが、どうでもええような単語なんで、もう忘れた。
>近頃この空耳にハマってます。
>http://www.geocities.jp/swf774/mosuka.html
ジンギスカン「めざすモスクワ」のまとめページまでありますね。
http://www.geocities.jp/moskau_m/
これって、日本の音声学史上の一大事件になってるじゃありませんか!
ジンギスカンは西独のグループだから、原語はたぶんドイツ語ですよね。
いったいドイツ語で何と歌っているのか、気になります。
>PBで紅海をエジプトに向け航海中、「モーゼの十戒」が話題となった。
>その時PB通訳が通りかかったので、「あのぉ じゅっかい って英語で何というの?」と
>聞いたら彼女曰く「The tenth floor」
もしかしたら、テン・コマンド面子(Ten Commandments)でしょうか。
ITBさん、ピースボートネタはもうじきまた再開するので、待っててくださいね。
こちら(↓)はピースボートの出航曲になったことはありますでしょうか?
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=13248
大爆笑。でもダメ。日本語「字幕」に引っ張られて、日本語にしか聞こえません。ドイツ語は「変換しきれなかった」音のみが脳に到達します。不思議なものですね〜。時間のあるとき字幕を見ないで聴いてみます。