数年前、ある商社のアホ社員と仕事をしたときに「これ、アサップでお願いします」と言われた。「アサップ」=「ASAP」=「as soon as possible」ということ。おめえ、大至急っていう日本語知らねーのかよ。
でもこの「ASAP」も英語圏に行くと常識の範疇だ。ヒロさんもイギリスでこのアクロニムの解読に悩まされている。先日もある申請書を書いていて「DOB」という記入欄に首をかしげた。なんじゃ、こりゃ? 20分以上うなってから、Date of Birth(生年月日)であることが判明した。「SAE」を添付する、ってな〜に? これはさすがにわからず、辞書を引いたら Stamped Addressed Envelop(切手を貼り、自分の住所・氏名を書いた返信用封筒)のことだった。
車を買うときもひと苦労である。「Ford Fiesta、800ポンド(16万円)ONO」と書いてあるが、「ONO」って何だ?これはインターネットで調べて、or near offer(またはそれに近い値段)とわかった。「OVNO」の場合は or very near offer(または限りなくそれに近い値段)だ。つまり「交渉の余地あり」「わずかながら交渉の余地あり」ということである。
「彼女ってsinbadなのよ、でもNFLだから」という会話を耳にしたことがある。シンドバッドではない、シンバッドだ。これもアクロニムで、SINBAD = Single Income No Boyfriend And Desperate(ひとり稼ぎでボーイフレンドがいない、ヤケッパチな女)ということで、最近の日本語では「男日照りババア」ということらしい。NFLは normal for Londoners(ロンドンっ子としては普通)だそうだ。きびしい〜!
イギリスにはこの手のアクロニムは山ほどあって、お友達同士の隠語のようになっている。上流階級のおばさまたちが、自分の娘の連れてきたボーイフレンドのことを「あの男の子はNOSOPよ」とか話題にするらしい。Not Our Sort Of People(私たちとは種類の違う人たち)ということで「うちの娘にはふさわしくない」ことを隠語を交えて話している。さすがはジェームズ・ボンド(007)の国だ。こりゃ、かなわん。
逆に、すでに使われている普通の単語をアクロニム的に分解して披露するのも、教養のうちである。高級車BMWを見て、「フン、あんな車、Bitch, Moan and Whine(このアマ! 泣け、わめけ!)」というマゾ・プレイのフレーズに結びつけるとか。日本の駄洒落、おやじギャクと考えていただければ、よろしい。
車関係のギャグはよく聞きます。
| 会社名 | アクロニム解読 | 意味(日本語) |
| FIAT | Fix It Again, Tony | もう1度直して来いよ、トニー |
| FORD | Found On Roadside, Dead | 道端にて、ご臨終! |
| GM(Corp) | Garbage Made Carefully | 腕によりをかけたゴミ車 |
| TOYOTA | Too Often Yankees Overprice This Auto | アメ公、いつも値段を吊り上げやがってよ! |
いろんな会社や組織をからかうのも、楽しいものだ。
| 会社名 | アクロニム解読 | 意味(日本語) |
| IBM | I Blame Microsoft | マイクロソフトが憎い! |
| DELTA | Doesn't Ever Leave the Airport | まともに離陸した試しがねーぜ、デルタ航空 |
| ADIDAS | All Day I Dream About Sex | 1日中、エッチのこと考えているの |
| NATO | Not a Team Operator | チームワーク守れよ! |
最後のNATOは、アメリカの声ばかりでかいNATO(北大西洋条約機構)を皮肉る、政治的な揶揄というわけ。で、4月9日の北京のデモを見て、1つだけ感動した。日本をけなす横断幕やプラカードの中に、こんなのがあったからだ。
★JAPANESEJ=Junk(ゴミ)/A=Adult(アダルト→色魔)
P=Prostitute(娼婦)/A=Ass(駄ロバ)
N=Nasty(下品)/E=Evil(悪魔)
S=Scamp(ゴロツキ)/E=Excrement(糞便)
JAPANESEの意味を中国語で勉強したい人は→こちら(拡大写真)
なかなかやるね。でも民度が低いね。ただ下品な単語を辞書からひっぱってきて、並べただけ。イギリスではこの程度の「おやじギャク」は軽蔑の対象になる。下品でも構わないから、少なくてもセンテンスやフレーズをつくってほしかった。日本を代表して、ヒロさんが中国青年にお返し。
★CHINESE = China Heaps Idiotic Nonsense Ever So Ever(中国は愚かなナンセンスを積み上げる、いつまでもいつまでも)
■参考サイト:
■追加1:揶揄ではなく、実際に使われているアクロニム
■追加2:自画自賛の国もあるでよ
わが日本(JAPAN)の美しいアクロニムを求む!
最低でも文節になってないとセンスが感じられませんよね。この点、中国製のものはセンスのかけらもありません。
う〜ん。JunkとAdultとProstituteはまだ合ってるかもしれないけど、ScampとExcrementは中国のほうがあってると思うなぁ。(中国のトイレ事情はびっくりしますよ。日本人には信じられないぐらい酷い)ところで、これを考えた中国人は間違いなくアニメオタクですな。日本文化にかなり汚染されているようです。
中国の「トンデモ・トイレ被害者の会」がすでに結成させています。
人権派の方々、どうか立ち上がってください! ↓↓
http://home.m01.itscom.net/shimizu/yultuz/guide/toilet/confession/
http://home.m01.itscom.net/shimizu/yultuz/guide/toilet/confession/ から引用。
2004年8月のこと。北京空港のトイレは今ではすっかりきれいになっており、鍵もあれば紙もあり、清掃も頻繁にされています。もうここが中国だなんて信じられないと鼻歌を歌いつつ、私は奥に向かいました。するとドアを全開にし、大またを広げて糞・・・もといふんばっているきれいなスチュワーデスのお姉さんとバッチリ目が合ってしまいました。ドアもあるのに、鍵もあるのに。なぜ彼ら(彼女ら)はこうなんだろう。恥ずかしくないのかな?恥ずかしくないんだろうなと思わず自問自答。そしてその瞬間、「嗚呼、中国に来たんだなあ・・・」という実感がモリモリとわいてきたことは言うまでもありません。北京オリンピックまであと4年。他人事ながら大変心配です。
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カルガリクの交通旅社に泊まったときのこと。小錦サイズの漢族のおばさんと同室にさせられたのですが、彼女の夫だか恋人だかが部屋に来てずっとおしゃべり。夜中の2時になり、さすがに頭に来て「いい加減にしろ!何時だと思ってるんだ!」と日本語でわめいた所、退散。ホッとして眠りについたのもつかの間、なにやら異様な気配に目が覚めてみれば、部屋のたらいでいきなり用を足し始めるおばちゃん。(ちなみにトイレは部屋を出てすぐのところにありました)「うーん」と力む彼女に思わず殺意が芽生えました。あの時殺っておけば・・・。
NWA(North West Airlines)はアメリカで評判が悪いらしく、
これはNever We Arriveの略だと米国人ギャグを聞かされた
ことがあります(笑)
さてJapanですが
Just
And
Peaceful
All (are)
Natured
などいかがでしょう?
Hiro-sanさんのコメントさいこうですね!
特に車の略語とchineseが気に入りました。
やっぱりイギリスでも略語はよく使うのですね☆
私も英語とスペイン語についての略語のコメントを書いていましたのでお口汚し、ではなく、お目々汚しですがトラックバックさせてもらいました。
いつも楽しく読ませていただいてます。
会社のメールで、「○○やっといて、ASAPで」
とあったんですが、やっと意味が分かりました(笑
文脈から「はよやれ」という意味だろうなと予想していましたが、これですっきりです。
ALITALIAという航空会社がありますよね。これを
Always Late In Takeoff, Always Late In Arrival
といっているのを聞いた事があります。
どこかに出典ないかなあと思ってググってみると、こんなサイトを発見。
http://faq.bigip.mine.nu:8008/jokes/abrev.php
上記のもちゃんと入っていました。
初めてのアメブロ以外からのTBで感激です。
ASAPありましたねぇ。これも基本でしょうか。商用のサイトとかだと、略語たくさん使われてるかもしれないですね。どこの会社だったか忘れちゃったんですけど、イギリスのどこかの会社で、社員同士の伝達がメールで行われてるみたいなんですけど、そのときに、略語を使って打つっていうことが決まったみたいで、マニュアルができたんだけど、分かりにくい、時間がかかるって文句がたくさん出たそうです。そもそも時間節約の為の対策だったんだけど、意味ないじゃない…っていうことがニュースになってました。
イギリスは、いろんな名前を文字って、別の意味を作ったり、皮肉ったりするのもお上手なきがしますねぇ。国民性でしょうか。
面白かったです。ありがとうございました。
アクロニムの話は面白いですね。さすが。
いわでもがなのコメント。
大昔は海外との通信手段は電報しかなかったですからね。ぎりぎりまで絞った単語で、最大の意志を伝えるのが貿易マンの腕だった時期は結構長い。だらだら書いていたらとんでもない電報料金になるからです。しかも相手は日本人とは限らない。つまりガイジンにも分からなければならないので、結構スタンダードができて定着しました。
略語をつくるときには母音を省く、とか。この辺は欧米の趨勢をまねしたのでしょう。
この伝統は、テレックス時代までは受け継がれた。テレックスもワード・コンシャスです。ファックスができて、この伝統が崩れた。1枚単位ですから。
昔の「貿易通信文マニュアル」なんかを見れば分かるんですが、略語の固まり。結語も、TKS(サンクス)、RGDS(リガーズ)とか。
CMT TKS、GRFN!!
CMT(コメント)をTKS(サンクス)、GRFN(グリフィン)さん。
がいっぱいですね。
コメントありがとうございました。私も実はこっそりとこっち遊びにきてました。難しい話が多く、コメントは控えていました^^;
ところで、すごいですね。英語ってこんなにアクロニムが多いって。
ますます英語勉強しにくくなりましたね。^^;
イタリア通のアンナさんへ:
ITALY = I Trust And Love You (貴方を信じてます、愛してます)
>難しい話が多く、コメントは控えていました^^;
「難しい話」と「面白い話」は1日置きにやりたいと思います。
hiro-sanこんにちは、oshiribathです。
早速遊びにこさせていただきました。
私もブログやってますなんて、もう恥ずかしくていえないわ、格が違いすぎ!
あなたってただ面白いだけじゃないのね、毒もあるし、知的だし‥‥。
世の中って凄い人が沢山いらっしゃるのね、とても勉強になります。
JAPAN のアクロニム作ってみた。
Justice And Politicians Are Needless.
裁判官と政治家はいりません、みたいな。それくらい平和で民主的だったらな(笑)。
J: Joyful
A: Amazing
P: Peaceful
A: Admirable
N: Nation
こんにちは。
2年前のエントリーが持ち上がるのも中國サマの愚のおかげきゃ?(^_^)
面白いですね。
英國びとの発想がS+V〜か、はたまた詩(韻踏み)が基礎にあります。
日本の川柳や俳句、和歌に通じる思考回路でしょうか。
中國も七言やら五言で繰り広げる表現の歴史があるでしょうに、スローガンで退化しちゃってんのかなあ(イヤミっすよ)。まあ、あちらの掲げる思想はどこの大陸だろうが、どんな宗教が絡んでよーが、個人の脳ミソに刻まれた皺を消すほどの威力があるのも事実です。
で、アクロニムはかつてのテレックス時代を思い出しますね。きょうびフランスだとSNS。
アカデミィ・フロンセーズがまっつぁおの変換でして、このままだとフランス語を書けるフランス生まれのフランス国籍者がますます減ります。10年くらい前の「K7」くらいがゆるせる範囲だったかも。K(カ)+7(セット)でカセットです。
SNSでもそうですが、フランス人の「略するセンス」は言語学より音声学がベースだと思います。英国人とそこが違うところ?こんなことで論文が書けたりして。はっはっは。
>K(カ)+7(セット)でカセットです。(まここっと様)
なんか大昔のカラオケセットみたいで素敵! 「i love u. cu! (I love you. See you!)」みたいなノリですね。
みなさ〜ん、北京で中国青年がフランス国旗に変なことを書いてますよ〜。
http://malicieuse.exblog.jp/8434852/
『ジャンヌ・ダルク=売春婦、ナポレオン=変態、フランス=ナチス、コルシカに自由を・・』
面白いとこに飛んできたな。遅ればせながらで恐縮です。
NATOはナトーといいますがWHOはフーとでも言うのですかね。GMはなんと呼ぶのかな。
CDやDVD(古くはPTAなんてのも)みたいに文字通りに呼んじゃうものもアクロニムというんですか。