2013年02月26日

グリーン、グリーン、グリーンのシンクロニシティ

午前中に「色で読む中世ヨーロッパ」という本が届いたので、さっそく開封して、サッとページを開いたらビックリした。「緑の服を着て森に行く気にならない」という五月祭りに関連する小見出しが目に飛び込んできたからだ。

ちょうど1カ月前から、不思議な“緑の連鎖”が起こり始めた。

TVドラマ「Smallville」のシーズン8をハイペースで鑑賞していたところ、このキャラクターはカッコイイなぁ、と強く惹かれたのがグリーン・アロウ(Green Arrow)。弓矢を自在に扱うグリーンコスチュームのスーパーヒーローだ。・・・(1月27-29日)

最近ときどき訪問している「常時英心:言葉の森から」というサイトで、 「gangrene (壊死)」という単語が取り上げられていた。病気関連の用語はなるべく覚えないようにしている私だが、gangrene = Gang + green と勝手な因数分解を行って「知り合いのGang君の顔が緑色になって壊死状態」と想像したらとても面白かったので、自分の英語表現データベースにも入力することにした。(注:gangreneの語根は gnaw/gastro- の仲間で、ミドリとは無関係)・・・(1月29日)

映画関連でYouTubeを検索していると、ジェニファー・アニストンのインタビューにヒットし、シュタイナー学校の卒業生であることが判明! 彼女は「フレンズ」のレイチェル・グリーン(Rachel Greene)なのだ。・・・(1月31日-2月2日)

「Revolver」という映画をたまたま鑑賞すると、主人公の名前がグレアム・グリーン(Graham Greene)!この映画は、量子力学や魔術トリックを散りばめながら、「人生ゲーム」について自己内面の対話を促す不思議なストーリー展開だ。・・・(2月5日)

翌日にドラマ「Everwood」の初回エピソードを久々に見ると、主人公の男女が夢の中で睦まじくダンスをするシーンがあり、そのときの音楽が アル・グリーン(Al Green) の Let's Stay Together。・・・(2月6日)

一体これは何だろう? ここに来て、グリーンをますます強く意識するようになる。

「Fight Club」という映画を見ると、グリーンのハートチャクラに関する言及あった。ヨガでは心臓付近にあるチャクラの色はグリーンとして表現されている。・・・(2月8日)

机の目の前に積まれている本にふと目をやると、年初に購入した「宇宙を織りなすもの」の著者はブライアン・グリーン(Brian Greene)ではないか! これはツン読にしておいてはいけない、とセッセと読み始める。・・・(2月9日)

ブライアン・グリーンが登場するビデオを次々と見ていると、ひも理論の先駆者の1人がマイケル・グリーン(Michael Greene)であることが判明。・・・(2月10日)

頻繁にグリーンにヒットする理由は、単にグリーンがメジャーな名前だからではないか。アメリカの苗字ランキング(2000年)によれば、Green は37位と意外に上位にいる。これからGreene が除外されているとすると、Green/Greene の総数はもっと多いはずだ。

色の名前にちなむ苗字は、Brown(4位)、White(20位)、Green(37位)、Gray(79位)となっている。ブラウンさんはブルネットの髪が似合うかもしれない。ホワイトさんは歯科やクリーニング店がいいかも。グレイさんはシンデレラ(灰かぶり)願望が強い?

Greenの苗字の由来を調べると、GreenmanJack in the Green に由来しているという。Jack in the Green とは ロビン・フッド(Robin Hood)であり、Robin in the Wood が訛ったもの。Smallvilleのグリーン・アロウは、ロビン・フッドのことだったのか!・・・(2月11日)

そんなこんなで、現在「グリーンマン:ヨーロッパ史を生きぬいた森のシンボル」を読み進めているところだ。グリーンマンはごく最近になってつけられた名称で、ケルト文化の森の神であり、メイポールの五月祭りと縁が深い。アーサー王伝説の関連では「サー・ガウェインと緑の騎士」もある。グリーンマンとは死と再生の森のシンボルなのだ。

今回の緑のシンクロニシティの結果、小学時代のミドリちゃん(友人)の夢を見たり、今まで敬遠していた青汁を飲み始めたり、量子力学に嵌ったりと、新しい経験に引き込まれている。五月祭りでミドリの服を着る人は「私には恋人がいます」という文学表現のレトリックであるとのことなので、私も年甲斐もなく、今までメッタに着たことのなかったミドリを着てみましょうかしら。

posted by ヒロさん at 18:13 | Comment(4) | TrackBack(0) | カラダ・気づき・癒し
この記事へのコメント
緑というと、物語に出てくるピーターパンの衣装を思い出すのですが、
あれは動画化したディズニーの演出だという意見もあるのだとか。
ヒロさんは、きっと原作を読んでいるでしょうから、
彼の服装が、元々何色だったのか、ご存知ですよね。
Posted by ダダさん at 2013年02月26日 21:48
木の葉をまとう妖精のピーターパンも、グリーンマンの系譜ですね!!
1904年の原作では、葉脈だけになったスケスケの葉っぱを樹液でつなぎあわせた服を着ていた、とのこと。演劇の衣装では、秋の葉っぱを体中にまとっていたとか。ですから、必ずしもミドリ色とは限らなかったものが、「葉っぱ」の連想から、次第に衣装はミドリが定番になって、さらに洋服っぽいものに変わっていったようですね。さて、さて、日本にはグリーンマンはいないのでしょうか?
Posted by ヒロさん★ブログ主 at 2013年02月26日 22:18
「みどりの黒髪」という言葉を初めて聞いた時は、何か不自然なものを感じましたが、
まったくのミスマッチだとも思いませんでした。
この「みどり」は、カラーの「緑」というよりも、最近良く若者たちが使う「萌え」、樹木の生命力を表したものだと捉える方が良いのかも知れません。
赤ん坊を「みどり子」と呼ぶのは古代からの習わしのようですが、これも生命力が「漲る」有様を表現しているのですね。
ヒロさんのスーツは、どんな色調なのですかね。
Posted by ダダさん at 2013年03月02日 09:47
 ほとんど自宅での翻訳専業なのでスーツとはご無沙汰ですが、ワードローブのスーツはベージュとグレイです。
 「みどりの黒髪」というコメントを見て、手許にある『金髪神話の研究』という本を何げなく開くと、何と、「みどりの黒髪」にヒットしました!ビックリしたので、とにかく引用します。
 <・・・「みどりの黒髪」という表現は「艶のある黒髪」で、実態としては「真黒」と解されるが、この「緑」は本当にただ「黒」の修辞的言い換えにすぎないのか。「つや」は色の構成要素ではないのか。(p130)>
 日本書紀や古事記にグリーンマンはいないのかと、ちょっと検索してみましたら、「カヤノヒメ(草野姫)」が見つかりました!このお姫様の髪は、やはりみどりの黒髪でしょうか。
 私などはもはや九十九髪(つくもがみ)が繁茂しております。「九十九」=「百マイナス一」=白。
Posted by ヒロさん★ブログ主 at 2013年03月02日 12:16
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