桜井は対談にあたって冒頭で「マスコミにひと言モノ申す」ことを条件としており、世界に日本人へのヘイトスピーチをまき散らした「変態毎日」と「捏造朝日」への批判は予想通りの展開となった。共同通信にもひと言「極左共同」とジャブを入れ、最後は橋下発言の『日本人へのヘイトスピーチ』の部分をカットしたNHKを徹底的に攻撃している。(その成果があったのか、今回のNHK大阪の報道はかなり中立だ)
凄まじい罵り合いなので、心清らかな方は対談本編のビデオは見ない方がよいと思うが、書き起こしの文章だけを見てみると、漫才のような微笑ましさがある。途中で桜井が席を立って橋下に「歩み寄る」場面があるが、これは桜井流の演技で本気で殴りかかるようなことはあり得ない。もしかしたら、この乱闘劇のすべてが八百長である可能性も5%ぐらいあるのかもしれない・・・。
マスコミの中で発言内容を全てを書き起こす「ヒマ」なメディアはないと思いきや、産経新聞がやってくれた。ところどころに解説を交えているところをみると、かなり楽しんでいるようだ。後世の資料のために、ここ全文を引用したい。
■追加1:同日午前の大阪府庁記者会見で、松井知事がわざわざ「地方選公認候補に元在特会がいるが反省しており、公認は取り消さない」というような発言をしている。この松井発言は産経が11:43、朝日が13:38に報道。これは松井・橋下の連携プレイであり、橋下が桜井を一方的に罵る計画であったことは明らかだ。
■追加2:しかし翌日に橋下市長は「維新の党として特別永住制度の見直し」に取り組むことを言及しており、今回の対談は単に落としどころをつくる暗黙の八百長ゲームであった可能性は20%ぐらいある。
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市職員「それではただいまからヘイトスピーチに関しまして、『在日特権を許さない市民の会』桜井会長と、橋下大阪市長の意見交換を始めます。それでは橋下市長、よろしくお願いいたします」
橋下氏「先に言ってもらったらいいんじゃないですか」
桜井氏「あぁそうですか」
橋下氏「ええ」
桜井氏「まずねぇ、いろいろと言いたいこともあるんですけれども、ヘイトスピーチについてお伺いできます?」
橋下氏「いや、僕の意見を聞くんじゃなくて」
桜井氏「いや、あんたが言い出したことだろ!」
橋下氏「『あんた』じゃねぇだろ」
桜井氏「『お前』でいいのか?じゃあ、あのね、まず、あなたがヘイトスピーチうんぬんと言い出したから…」
橋下氏「大阪で、もうそういう発言はやめろって言ってんだよ」
桜井氏「じゃあ、どういう発言なのかって聞いてんだよ!」
橋下氏「民族とか国籍をひとくくりにしてな、評価をするようなそういう発言をやめろと言ってんだ」
桜井氏「朝鮮人を批判するってことがいけないと、あなた言ってるわけ?」
橋下氏「お前なぁ」
《橋下氏はここで失笑を浮かべ、前傾姿勢をとる》
桜井氏「『お前』って言うなよ」
橋下氏「うるせぇお前。お前が…」
桜井氏「ちょっと待てお前、なんだよそれは!」
《桜井氏が席を立って橋下氏に歩み寄ろうとし、橋下氏も立ち上がる。距離はつかみ合えるぐらいまでに縮んだが、周囲の警察官らが一斉に制止に動き、両者を引き離した》
桜井氏「お前それでも男かよ!こうやって守られやがって…」
橋下氏「座れ!」
桜井氏「お前だろうよ!」
橋下氏「お前、勘違いすんなよ」
桜井氏「そちらこそ、勘違いしないでもらえるか?」
橋下氏「おまえな、勘違いするなよ」
桜井氏「君は公僕だろ?」
橋下氏「公僕がなんだよ」
桜井氏「公の僕(しもべ)であって・・・」
橋下氏「おまえみたいのは許せねえって言ってんだよ!」
桜井氏「だったらやってみろよ、男だったら一対一で!なんだよこの後ろのこの警備は!人に命守ってもらえなきゃ何にもできないんだったら、最初から言うな!」
橋下氏「大阪で、お前なあ、そういう発言やめろ」
桜井氏「どういう発言なんだって聞いて答えられないだろ、君」
橋下氏「お前、国会議員に言え」
桜井氏「は?」
橋下氏「お前の主張は国会議員に言え」
桜井氏「あんたの友達の国会議員に言ってるよ」
橋下氏「言えよ」
桜井氏「おお言ってるよ」
橋下氏「どんどん言えよ」
桜井氏「ふん。それでもう終わりじゃないか話は」
橋下氏「参政権持っていない在日韓国人の人に言ってもしょうがねぇだろ」
桜井氏「その参政権を求めているだろ彼らは」
橋下氏「強い者に言えよ」
桜井氏「言ってるだろうよ!」
橋下氏「弱い者いじめばっかりするんじゃなくて」
桜井氏「じゃあ一体どういう弱い者いじめをしたか教えてくれるか?」
橋下氏「国会議員に言え。政府に言え。東京に行ってこい!」
桜井氏「じゃあ、あんたはなんで、呼んだんだよ、人を!」
《桜井氏は質問を重ねるが、橋下氏は聞き入れずに持論を展開する》
橋下氏「統一地方選挙あんだろ?立候補しろよ」
桜井氏「君ね、なんで私を呼んだんだ、そしたら」
橋下氏「選挙やって訴えろよ」
桜井氏「それでいつも逃げてるだろ?」
橋下氏「くだらない、そんな政治団体か何か知らないけどな?そんなしょうもないことやるんじゃなくて、今度の統一地方選挙でお前、訴えたらいいじゃないか」
桜井氏「私は政治に興味がないんだ」
橋下氏「だからもう、そういうね、在日の特定永住者制度とかそういうことに文句があるんだったら、それをつくった国会議員に言えっていってんだよ」
桜井氏「言ってるんだよ!そして何よりもね、特別永住者制度をなくしたらどうなるかぐらい分かるだろ?」
橋下氏「だから、国会議員に言え」
桜井氏「言ってるっていってんだよ」
橋下氏「ルール違反をやっている特定個人がいるんだったら、刑事告発しろ」
桜井氏「やってるだろ」
橋下氏「民族でまとめて、国籍でまとめて、それに対して評価を下したり、あういう下劣な発言はやめろ」
桜井氏「じゃあ、どういう下劣な発言なんだって言ってるんだ」
橋下氏「裁判所に認定されている事実だ」
《橋下氏が念頭に置いているのは在特会が京都の朝鮮学校周辺で行ったデモ。京都地裁、大阪高裁がともに「人種差別」と認定して在特会側に損害賠償を命じ、在特会が上告している》
桜井氏「それ、私が言ったんかい」
橋下氏「1審、2審だから最高裁でまだ変わる可能性もあるからまだ断定はできないけど、そういう主張があるんだったらな、ちゃんと政治家に言うか、それか立候補して訴えろよ」
桜井氏「なるほど、君は政治家じゃないんだね?」
橋下氏「オレは大阪市長」
桜井氏「その大阪市長が何の権限があって、ヘイトスピーチがどうのこうのって言ってんだ。これ7月の君の記者会見だよ。『自分が相手をするから来い』とこう言ってるんだよ。しかも9月になんて言ってるよ。『僕に簡単に会えると思うな』とかね、ふざたこと言うな、頭おかしいのか君は。7月に言ったことと9月に言ったこと全然違うだろ?政治家に言えっちゅうから、あんたにも言ってるだろうよ。どうだ」
橋下氏「国会議員に言え」
桜井氏「特別永住者制度については言っている。そして何よりもね、特別永住者制度をなくすためには、日本人自身が強くならないとしようがないだろ」
橋下氏「市役所の前で訴えてもいいけど、韓国人や朝鮮人をひとくくりにして、ああだこうだ言うなっつってんだ、大阪では」
桜井氏「日本人をひとくくりしてね、誹謗中傷をやるから、たたき返しただけだろうよ!お前も日本人の代表だったら、少しは言えよ!韓国人に」
橋下氏「特定個人が誰なのかを、特定個人をちゃんと指摘しろよ」
桜井氏「朴槿恵(韓国大統領)でもいいよ。君が言ってやれよ」
橋下氏「じゃあ、それで刑事告発でも何でもしろよ。民主主義のルールに基づいて」
桜井氏「こちらも民主主義のルールに基づいてデモ行進やってんだ」
橋下氏「お前、なんか勘違いしてんじゃないのか?」
桜井氏「なにを」
橋下氏「お前、なんか自分で世の中変えられる力を持っていると思ったら…」
桜井氏「それはあなただろうよ。たかがね、一地方の首長ごときでふざけたこと言うなよ」
橋下氏「じゃあお前、立候補して当選してみろよ」
桜井氏「政治に全く興味がないんでね。政治家ってのはね、この世で最も醜悪な人種だと思ってるんでね」
橋下氏「当選してから言え」
桜井氏「悪いけど政治に興味がない」
橋下氏「そしたら政治的な活動するな」
桜井氏「政治を信じていない人間が政治に出るのはね、何よりも冒涜行為だろ?違うか?」
橋下氏「世の中をなぁ、変えるのはそんな簡単じゃないの」
桜井氏「分かってるよ。君を見ていればよく分かる」
《大阪維新の会を率いる橋下氏は大阪市を5つの特別区に分割し、大阪府とともに再編する大阪都構想や、大阪市営地下鉄民営化の実現を目指しているが、野党会派の反対で実現の見通しはたっていない。桜井氏は、こうした橋下氏を取り巻く政治的な厳しい状況について言及したとみられる》
橋下氏「だから統一地方選挙をやって…」
桜井氏「これは選挙の話じゃなくてヘイトスピーチの話じゃなかったのかよ!話をそらすなよ!」
橋下氏「お前みたいな差別主義者はな、大阪にはいらない」
桜井氏「お前、誰が差別主義者だよ」
橋下氏「お前だよ」
桜井氏「何で差別主義者なんか教えてくれるか?」
《「差別主義者」をめぐって2人はさらにエキサイト。かみ合わない会話がしばらく続く》
橋下氏「な?もうやめろって。もう分かってんだろ?自分で」
桜井氏「それはあんただろ?自分で言ってるの、めちゃくちゃじゃないかよ」
橋下氏「だからもう、とにかく大阪では、もうお前みたいな活動はいらないから。ちゃんと政治的な主張と…」
桜井氏「私がいつ大阪でそういう風にやったんだって聞いてるんだよ」
橋下氏「政治的な主張と、通常の主張、表現の自由で収まるような主張に変えろっていってんだ」
桜井氏「お前ね、この間(の記者会見で)、在特会はおとなしくなったとか何とか言ってたろ?」
橋下氏「うん」
桜井氏「ああいうデモしか、われわれやったことないんだよ!それ以外のデモであんたがね、ヘイトがどうのこうのというデモがあるんだったら、ちょっときつく言ってくれるか?」
橋下氏「だから、普通にやれ」
桜井氏「いや、普通にやってるんだよ!」
橋下氏「表現の自由の範囲で普通にやれ」
桜井氏「それを、あんた確認したって言ってたじゃないか、自分で」
橋下氏「だから民族をひとくくりにして言うな。朝鮮人は出ていけとか、朝鮮人は半島に帰れとか、そういうくだらないことはやめろ」
桜井氏「それ、一体何が悪いわけ?朝鮮人は朝鮮半島に帰れってのは一つの意見だろうよ」
橋下氏「やめろ。民族をひとくくりにするのは」
桜井氏「お前ね、民主主義を否定するのやめろよ。言論の自由を否定するのはやめろよ!あんた、民主制のもとで選挙で受かったんと違うんかい!民主制否定するんだったら辞めてからやれよ!」
橋下氏「だから選挙出てから言えよ」
桜井氏「だから選挙に興味がないって言ってんの。あんたたちみたいな権力欲ばっかりじゃないんだよ、人間は。日本を少しでもよくしたいと願う。あるいは日本に対して冒涜行為を働く、暴言を働くような人間がいたら怒って当たり前と違うか」
《橋下氏と桜井氏の主張は互いにかみ合わないまま終盤を迎える》
橋下氏「お前、勘違いするなよ。お前!」
桜井氏「何がだよ!」
橋下氏「いい加減にしろ!もう終わりにしましょうか」
《橋下氏は市職員に面談を打ち切ることを告げた》
桜井氏「帰れ、さっさと!」
橋下氏「お前、ここ大阪市役所だぞ。お前が帰れ」
桜井氏「お前が呼んだんだよ、だから外でやれっつったろ」
橋下氏「帰れ、帰れ」
《面談を聞いていた関係者から「あかん、あかん。生活保護の問題言え、生活保護の問題。橋下、言えや」と声が上がった》
橋下氏「帰れ」
桜井氏「生活保護の問題はどうだ」
《再び関係者が声を荒らげると、市職員が「それでは」と間に入る》
橋下氏「庁舎管理権は大阪市長にありますから」
市職員「これで意見交換会を終了させていただきます」
桜井氏「桜井氏:みっともないったらありゃしねえな、この男は。言い逃げかよ。さよなら、弱虫の橋下君。二度と会うことはないと思うけど、さっさと帰れ。飛田新地に帰れー! はい、終わり」
橋下氏「大阪に来んなよ」
《橋下氏は桜井氏に向かって手で払いのけるしぐさをし、会場を後にした》
桜井氏「ご覧の通りね、橋下、市長、逃げ出しました。以上でございます。ついでに言っとくけどね、今の市長ね、市役所はシロアリって言ってんのよ?これ、ヘイトスピーチと違う?」
《橋下氏は大阪府知事時代、「市役所は税金をむさぼり食うシロアリ」と批判したことがある。桜井氏はこのことについて言及したとみられる》
市職員「意見交換会は終了しましたので」
《こう促された桜井氏は出口へと向かったが、並んで歩く市職員とみられる男性に「あんな市長で大変だね」と言葉をかけていた。面談時間はわずか10分弱。当初予定は30分で、職員の間では「1時間は超えるのではないか」と激論が予想されていたが、あっけない幕切れだった》
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■注:産経新聞は「飛田新地に帰れ−」をはじめ、一部を落としているのでこれを追加。
★飛田新地の基礎知識:売春は“暗黙の了解” ― 橋下徹問題で話題の「飛田新地」とは?
橋下氏は20日の面談について「(在特会側は)国政政党の代表に直接申し入れをし、僕が引き受けたことが重要。今後は僕の政治活動を攻撃すればいい」と強調した。▲これまで、在特会が在日韓国・朝鮮人らを対象にした特別永住者制度を問題視していることに言及し、「制度を作った政府に文句を言ったらいい」と在特会を批判していた。▲橋下氏はこの日、「特別扱いすることはかえって差別を生む」と制度には問題があるとの認識を示し、ほかの外国人と同様に制度を一本化していく必要があるとの考えを明らかにした。(▲=改行)
http://blogos.com/article/96895/
グーグルの検索ランキングで「在特会」が2位。
日本の秋まつりは続きます。ワッショイ、ワッショイ。
彼には一度たりとも期待したことはないですが、ここまで劣化したとは。
桜井氏もまぁ色々落ち度はありますが、これは完全にオウンゴールでしょう。
「飛田新地に帰れ−」のおかげで、今まで橋下の過去に興味のない人たちにまで、父親が同和ヤクザ(在日の可能性)で、弁護士としての経歴は、在日売春街(=飛田新地)と在日サラ金大手(=アイフル系)であったことが少々拡散してしまいました。
過去はどうであれ、大阪市を仕切るにはやはりヤクザのような市長が必要でしょうから、今後、徐々にパチンコ業界(マルハン)と手を切る方向で頑張っていただきたいものです。
大阪市は長年、民団の圧力に屈してきました。
朝鮮総連同様に余りにも恐ろしい団体だったからです。
元在特会公認問題が明るみにならなければ、橋下市長もあそこまで露骨に意見交換拒否をすることはなかったでしょうが、偏差値40以下(?)の女王様を看板にしている(民団も総連も人材不足のようですね)民団の圧力もあり、打ち切りは既定路線だったように思います。
ヘイトスピーチに関しての意見交換なのに「いや、僕の意見を聞くんじゃなくて」と初めから意見交換を拒否する橋下市長は本当に無礼な人間ですが、特別永住制度の見直しをマスメディアに報道させたことは大きな一歩だったと思います。
橋下市長は過去にツイッターなどで特別永住制度の見直しを言及していましたが、マスメディアは無視してきました。
今回は産経と一部雑誌がとりあげたのです。
桜井誠氏もはらわたが煮えくりかえる思いでしょうが、特別永住制度の廃止に一歩前進したのです。橋下市長の策にのって、江田憲司などの影響で、日本のアパルトヘイトの特別永住許可制度の廃止に着手できない状況なら、橋下共同代表自身を攻撃して促してほしい。つまり橋下共同代表をバックアップしてほしいですね。
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/10/21/hate-speech-debate-gets-ugly-fast/
橋:Lumping together races and nationalities together and judging them―I want people to cut it out with those kind of statements.(民族とか国籍をひとくくりにしてな、評価をするようなそういう発言をやめろと言ってんだ)
桜:So, you want people to stop criticizing Koreans at all?(朝鮮人を批判するってことがいけないと、あなた言ってるわけ?)
橋:I can’t forgive the likes of you.(おまえみたいのは許せねえって言ってんだよ!)
桜:If that’s the case, let’s fight like men, one on one. What’s with the protection behind you?(だったらやってみろよ、男だったら一対一で!なんだよこの後ろのこの警備は!)